黒執事の読者たるもの ゲストの持て成し程度を出来なくてどうします?
面白いですね!黒執事。久々に漫画を読みました。
洋食器や紅茶が大好きな編集部にとっては、黒執事に出てくるティーウェアや紅茶はどれも馴染みのある物で楽しめます。
舞台は19世紀のイギリス。実在する地名やブランド名を作品中に出しているので、フィクションでありながら現実感が出ていて不思議な感覚です。特に、洋食器・紅茶・衣装は実在するものばかり出てきます。
そこで今回は黒執事から学ぶゲストのおもてなしを紹介したいと思います。
家でも出来るおもてなし
おもてなしというのは何もファントムハイヴ家のような大きな屋敷だけの物ではありません。
もちろん、応接室や荘厳な格式高いおもてなしもありますが、日本の小さな家でもおもてなしは十分にできます。
10代20代でも出来るシンプルなおもてなし
1.部屋をキレイにして、なるべく生活用品を出さない。
2.素敵な食器と紅茶でおもてなし。
3.スコーンなどお菓子を添える。
この3つ位でも十分にゲストを迎えられると思います。
快適で、くつろいでもらえる空間を作るのが大切ですね。
1.部屋をキレイにして、なるべく生活用品を出さない。
部屋をキレイにするというのは、おもてなしの基本ですね。
特にほこりや汚れ、物が散らかっている部屋ではダメです。
日本の普通の家では応接室があるのは稀ですので、日常生活の場所にゲストを迎えることになります。なので、出来る限り物を片付けましょう。特にお洗濯物など目につかない所に仕舞うのがいいですね。
いくらゲストが仲の良い友だちでも、ピカピカの部屋に迎えてあげるのが良いです。
お手洗いや玄関などもキレイに掃除しておくと、快適に過ごしてもらえますよ。
2.素敵な食器と紅茶でおもてなし。
素敵な食器と紅茶。これはおもてなしにあると良い2つのものです!
特に黒執事を読んでいる方はセバスチャンが淹れる紅茶にうっとりした事もあるのでは?
少し知識があるだけで、ぐんと楽しむ事ができます。
3.スコーンなどお菓子を添える。
イギリス式のおもてなしに重要なお菓子です。
買ってきた物を出すのも良いですが、イギリス人のように家庭でお菓子を焼いておもてなしするというのも素敵ですよ!特にスコーンは簡単ですのでお勧めです。
サブレはフランスのお菓子ですが、こちらもお茶うけに良いですね。
基本の食器を揃える
次に基本の食器を揃える所から始めます。
ティータイムに使う最小限の食器はカップ&ソーサーです。これが2客あれば、ひとまずお茶ができます。
ですが、それっぽいティータイムを楽しみたいのであれば、基本のセットを揃えると良いです。
カップ&ソーサー 2客
プレート 2枚
ティーポット 1個
これがあると、かなり「それっぽく」なります。
特に銘柄を全て揃えておくと一貫性があり、カッコ良いです!
なかなか一式持っている人は居ないので、雰囲気が出ますね。
プレートですが種類があり、10cm~30cmなど様々なサイズがあり、パン用・ケーキ用・サラダ用・フルーツ用・ディナー用などあります。
初心者の内は、お店に行って「どれ買えばいいんだ?!」っとなりますね。
ずばり17cmがお勧めです!(16~18cm位)
パン用とケーキ用の中間のサイズで、非常に使い勝手が良いです。
カップ&ソーサーと重ねても雰囲気が出ます。
これがあると、スコーンをのせてもOK、買ってきたケーキをのせてもOK。
はたまたサンドイッチでも合うので便利です。
食器には「シリーズ」があり、同じ柄でティーカップ、コーヒーカップ、ポット、プレート、ボウルなど様々な洋食器があります。
「シリーズ」を合わせる事によって上記の写真のように一貫性が出て雰囲気が醸し出されるのです。
この基本形を「トリオ」と呼びます。
カップ・ソーサー・プレートがティータイムの基本ですね。
これに同じシリーズのティーポットがあれば完成です!
ポットですが、実はコーヒ用のポットとティー用のポットがあるので注意が必要です。
また多くのメーカーが350cc、400cc、1000ccなど、様々なサイズを用意しています。
2人で楽しむ場合は、一番小さい350ccでOKです。
ティーカップは基本的に150ccなので1回で2人分淹れれます。
おかわりは別の茶葉を楽しめば良いので、小さいサイズで良いです。
もし2人以上、4人〜6人で楽しみたいのであればカップ&ソーサーを6客とティーポット(大)を揃えれば良いです。
カップ&ソーサー 2客
プレート 2枚
ティーポット 1個
おさらいすると、上記の3種類を揃えれば基本になります。
ここからもし、ぐっと本格的にするとなると以下のように増やします。
2人でアフタヌーンティー
ティーポット×1 シュガーポット×1 ミルクポット×1
3段用のプレート×3 取り分け用プレート×2 (フルーツボウル×2)
カップ&ソーサー×2 ティーストレーナー×2 テーブルナプキン×2
カトラリー×2 3段アフタヌーンティー台×1
上記写真は適当に並べただけなので正式ではないですが、参考までに。
とにかく、お金が掛かります!(涙)
ですので、先ほどの基本だけ揃えて、残りはコツコツ集めるのがお勧めです。
更には洋食器は奥が深く、もしも
「当家のシルバーは良く切れるので…」
とセバスチャンのセリフを言いたい場合は、クリストフル等のスターリングシルバーのナイフ&フォーク&スプーンを揃えなければいけません。
すると、フォーク1本が4万円します!
ファントムハイヴ家は貴族なだけあって、それが何百本もあるのですねー…。
純銀製はすぐにくすんでしまうので、毎日磨くのも使用人の仕事です。
高級な銀製のカトラリーを揃えれるのが当時の貴族のステータスでもあったそうです。
もし、安くて良いカトラリーが欲しければ、日本製の「ラッキーウッド」というメーカーのステンレス製がお勧めです!
25ピースで4千円からあります(笑)
これだけ揃えても1万円切るのが経済的ですね!
それでいて、そこそこキレイです。ただステンレス製ですが…。
イギリス製で外せない食器メーカー
ファントムハイヴ家のカレーパンがロイヤル・ワラント(英国王室御用達)になりましたが、同じように食器や紅茶にもロイヤル・ワラントがあります。
イギリスのメーカーであれば、名前に「ロイヤル」が入っているものは英国王室御用達だけと決まっているそうです。
ウェッジウッド
エインズレイ
スポード
ミントン
ロイヤルアルバート
ロイヤルウースター
ロイヤルクラウンダービー
ロイヤルドルトン
色々ありますが、日本ではウェッジウッドが人気ですね。
百貨店に行くと確実にウェッジウッドは置いてあります。
代表的な物を紹介します。
ウェッジウッド ワイルドストロベリー
(とフォートナム&メイソンの紅茶)
エインズレイ エリザベス・ローズ
スポード・ブルーイタリアン
ミントン・ハドンホールブルー
長いので以下略!!各自調べて下さい。
ええー、じゃあこれで食器はOKですね〜。
次は紅茶にいきます。
黒執事の作中にも出る紅茶
作中に出てくる紅茶メーカーは合併吸収された所も多く、日本で流通していない物もあるため手に入る物が少ないです。
「フォートナム&メイソン」と「ハロッズ」「マリアージュ・フレール」は比較的簡単に手に入ると思います。
どのメーカーも缶がお洒落なので揃えるのを趣味にしても素敵ですよ!
イギリスの定番のお菓子スコーン
簡単ですので、ぜひ家で焼きましょう!
クックパッドに色々レシピがありますが、この作り方が美味しいスコーンが焼けます。
そのレシピとは、
1.小麦粉(薄力粉) 250グラム
2.ベーキングパダー 大さじ1
3.バター 60グラム
4.砂糖 大さじ1〜2
5.塩 ひとつまみ
6.たまご 1個
7.牛乳 80CC(卵が大きい時はやや少なく)
1〜5をちゃちゃちゃと混ぜて、6・7を加えて、コップで丸くくり抜く。
180度に予熱したオーブンで10分弱焼く!という超絶簡単レシピです。
男性でも簡単にできるので、とっても良いですね。
あとは、美味しいジャムとクロテッド・クリームがあれば完璧です。
スコーンには生クリームではなく、中沢乳業のクロテッドを合わせるのが良いですよ。
空間、紅茶、お菓子
ここまで紹介したような知識があれば、ある程度は紅茶でおもてなしができると思います。
紅茶にも種類があって、セイロンやダージリン、フレーバーティーなどありますが、もし興味があれば別の記事で特集していますので下のリンクから色々紅茶入門の記事を読んでみて下さい。洋食器の特集も数多くありますよ。
というわけで、黒執事×おもてなし。如何でしょうか。
先ほど紹介したようなブランド食器でなくとも、フランフランやアフタヌーンティーで売っているティーウェアでも十分に楽しむ事ができます。
最初は手頃なものから集めて、段々と本格的にするのも良いです。
おもてなしでゲストに喜んでもらう、というのは本当に素敵な事です。
カフェでお喋りも良いですが、自宅で食器や紅茶、お菓子を選び、空間を作るのは楽しみでもあるので是非ともチャレンジして下さいね。