楽器やボーカルを録音しているけれど、なんとなく上手く録音ができず、悩んでいる。なかなか綺麗な音で録音できなくて、ミキシングのときにがっかりする。そんな悩みや経験を持ってる人h多いはず。
そういうわけで今回はレコーディングのときに再確認したい、レコーディングと録音のコツを紹介します。
マイクは近過ぎないよう注意!
家で録音をしていると、よりダイレクトで近い音を求めるあまり、マイクと楽器やボーカルの口元が近すぎることが少なくありません。
例えばアコースティックギターの音を録音していて、音が妙に薄くジリジリとした感じに聞こえたり、ボワッとした音になってしまう場合には、マイクが近すぎるでしょう。
またボーカルを録音していてやたらとシビランスが強かったり、声が硬かったり、リップノイズ、息の吹きかかる音が強かったりする場合にもまた、マイクが近すぎるのを疑いましょう。
ボーカルは声質や求める音色に、あとは各種ノイズとの兼ね合いでマイクとの距離が決まりますが、アコースティックギターなどは基本的にマイクを20〜30センチほど離して設置するとうまくいくことが多いです。
ただし、ギターアンプなどのダイレクトなサウンド、低音が欲しい楽器や音源にはマイクをベタ付けしてしまうほうが いいこともあります。
響く部屋では録音しない!
勘違いしてしまいがちなのは、「音の響く部屋」は音がキレイに録音できるということ。これは誤解ですね。
確かに音の響く部屋というのは、コンサートホールのような音の反響「リバーブ」があるので、楽器を演奏したりする分には音量も大きく感じて楽しいものです。またライブで目の前にいる観客に音を聴かせるのであれば、迫力もあるし、非常におすすめ。
しかし録音の場合には一般的に、できるだけ音の響かない状態で録音をして、あとからパソコンのソフトなどで、音の反響をエフェクトとして付け足します。そうすることでリバーブの種類やかかり方などを調整することができますし、リバーブの入っていない状態で録音した音を加工できるので、より良い音源を作りやすいです。
毛布などを敷いて、ハンガーラックに服がたくさんかかった狭い部屋で録音するのが良いでしょう。
クリックに合わせて録音しよう
レコーディングの際には、ソロギターや弾き語りなど1人で完全に完結する音楽、リズムが途中で変わる音楽などでない限りクリックすなわちメトロノームに合わせて録音するのが一般的です。
そうすることでずっと編集がしやすくなりますし、あとでドラムやベースなどを打ち込みで作ったり、あとから他のパートを作って重ねたりすることができます。逆にメトロノームに合わせて録音していないものには、後で音を付け足すのが難しいですね。
クリックは録音に使うDAWソフト、Logicなどで流すのが良いでしょう。この際には音の漏れないヘッドホンやイヤホンにする必要があります。メトロノームの音は非常に強く聞き取りやすいので、少しでも漏れていると録音した中に入ってしまいます。
ノイズができるだけ入らないようにしよう
窓の外からの車の音、後ろで何気なく鳴っていたiPhoneの音、うっかりマイクに触れてしまった音、エアコンの音など、録音するときには様々な音がノイズとして音源に入ってしまう危険があります。
そしてそういったノイズは一見大丈夫なように感じても、編集してコンプレッサーを掛けたりして音圧を上げているうちにどんどん目立ってくるようになって、作り込めば作り込むほど「もう一回録りなおしておけばよかった」と後悔するようになります。
なのでノイズは最初からできるだけ入らないように注意が必要です。また、ノイズが入ってしまった場合は、それがノイズだと聴いて分かる場合には、一応もうワンテイク予備で録音をしておくのがおすすめです。
そうすれば最悪その部分だけ音を入れ替えることもできます。
いかがでしたか?
今回はレコーディングのコツを紹介してみました。
是非音源製作に役立ててくださいね!