ある程度ライブを重ねているけれど、なんとなく納得いくライブができていない気がする!そんなバンドマンは多いはずです。
それもそのはず、ライブは数をこなしても慣れはするもの、上達はしないからですね。ライブのレベルを上げるには意識して悪いところや弱いところを改善していかなければなりません。
その中でもギタリストが気をつけることによって、バンドが数ランクほどレベルアップすることの多い4つのことを紹介します。
モニタースピーカーから返ってくる音を聴く
ギターの音といえばギターアンプから出ているという考えがあるため、うっかりしているとライブのときもギターアンプから出ている音だけを聴いて音作りをしようとしてしまうかもしれません。
しかし実際にはライブのときには、マイクで音を拾ってミキサーに送り、それをスピーカーから出していることが多いです。そのため観客に届いている音はギターアンプから出た音だけでなく、スピーカーから出た音もずいぶん大きいものです。
またライブハウスのPAの人は、足元のスピーカーでマイクで拾った自分のギターの音を自分の方へ返してくれるはずです。それをしっかりと聴いて、音作りを微調整しましょう。
例えば高音が強すぎるのはよくある話です。その場合にはアンプ側で少し高音を落としても良いかもしれません。またあまりに音がガリガリとしていて硬い場合には、PAの人に頼んでマイクを少し斜めにアンプに当ててもらったりするのも手ですね。
チューニングを常に意識する
ライブ中というのは動きが多く、やることがたくさんあること、また中々落ち着くことができないためにチューニングがないがしろになってしまうことが多いです。
しかし実際にはマイクスタンドなどにヘッドをぶつけてチューニングが狂っていたり、あるいはステージのライティングで熱が上がって、ギター自体が膨張してチューニングが狂ったりしていることは少なくありません。
バンドの全体のサウンドを聞いたときに、隙間を埋める役割をしているギターのチューニングがズレているとバンド全体が濁ったような印象になってしまいます。具体的にはせっかくボーカルがピッチが取れていてもボーカルが下手に聞こえてしまったり、あるいはベースとチューニングのずれた低音がぶつかって気持ちの悪い音になってしまったりします。
なので、シンプルで当たり前のことと思うかもしれませんが、チューニングはしっかりと意識し、曲が終わるごとに音をミュートしてチューニングを確認するくらいの気持ちでいましょう。
ギターソロでは音量を大きく、歪みを少なく
あまりライブで高く評価されないギタリストにありがちなのが、ギターソロでの音作りの失敗です。
ギターソロになったときに、ここぞとばかりに歪みのエフェクターをガツンと踏んで、気合いを入れて弾いているけれども、実際には音がまるっきり前に出ておらず、何を弾いているのか聴いている人にはまったくわからないという事態ですね。
ギターソロのときに重要なのは、まず音が聞こえるようにすること。
例えば普段はバンドとの調和を考えてわりとバランスよく控えめの音量にしている人でも、ギターソロのときには「自分の音がはっきり聞こえるな」というくらいに音量を上げて欲しいと、プロのPAの人にも聞いたことがあります。
その際にはコンプレッサー、ブースター、歪みの控えめのオーバードライブ、イコライザーやマルチエフェクターなどのブースト機能を使って音量を上げてしまうのが良いでしょう。
逆に歪みについてはあまり上げない方が、綺麗に聞こえてバンドサウンドがすっきりと感じられる場合が多いです。必要であれば良いですが、ギターソロだからといって不用意に歪みを上げすぎないように気をつけましょう。
常にリズム隊を意識する
これはバンドの演奏の基本といわれている部分なので今さらという感じもありますが、ギタリストは常にリズムセクションの音を聴くように意識しましょう。
特にライブのときというのは、自分のフレーズやエフェクター操作など色々なことを同時にしなければなりませんし、さらには緊張している。ともすると素早いパッセージを弾くときに走ってしまうこと、あるいはだんだん曲自体が速くなってしまっていくことは少なくありません。
バンドが上手くなるにはリズムの良いドラムとベースがいることが前提になりますが、ドラムのキックとベースの音には常に耳を傾けましょう。逆にボーカルや同じくギターのパートにはそれほど注目していなくても、リズムセクションと完璧にあっていれば上手く弾けることが多いです。
いかがでしたか?
今回はギタリストがライブで気をつけたいことを4つ紹介しました。是非参考にしてライブのレベルをどんどん上げていってくださいね!