メンズファッション、特にトラッド系のファッションを好きな人に知らない人はいないと言われる、クラシコイタリア最高峰のブランドがKiton キートン。
イタリア南部の都市ナポリは、世界でも特異なサルトリア(仕立て屋)文化を持った都市ですが、その街に生まれたKiton キートンは、一度着ると忘れられない柔らかい着心地と夢のように贅沢な生地で世界中のエクスクリューシヴ達を魅了しています。
例えば左のジャケットはカシミアリネンを使ったジャケットです。生地はふんわりと柔らかく、最も上質なリネンとカシミアに見られるような控えめでエレガントな光沢感を持っている。もう一つはカシミアと同等の細さと言われるSUPER 180’sの生地を用いたキートンのスーツ。さわると独特のヌメ感がありひんやりとする触感が、カシミアとシルクの混紡生地を思わせます。
Kiton キートンはナポリ仕立ての技術を存分に取り入れ、世界中の人々が羨望する生地を使うことによって、土着的であったナポリ仕立てを世界に広めたブランドなのです。今回はそんなKiton キートンのセッテピエゲのネクタイを紹介します。
Kiton キートンのセッテピエゲ ネクタイ
Kiton キートンのネクタイと言えば、代表的なのはセッテピエゲです。7つ折りにて作られるネクタイは通常のネクタイに比べるとボリューム感があり、立体的なノットを作ることができると言われています。
またセッテピエゲは作るために非常に高度な技術の必要なネクタイといわれており、その存在自体にプレミアがついていますね。
例えば上の写真はローマ仕立てで有名なBrioni ブリオーニのネクタイと並べて写真を撮っています。ブリオーニのネクタイは作りはオーソドックスなまま、非常に上質で繊細なサテン地のシルクを使っている。ちょっとでも指にささくれがあれば、すぐに毛羽立ってしまうやつですね。
素材の贅沢さを極限まで追求したブリオーニのネクタイに対し、Kiton キートンのネクタイはセッテピエゲならでは職人的な技を追求している、あくまでサルトリア的な良さに素材の魅力を合わせたネクタイです。
しかし、キートンのネクタイはセッテピエゲだから良いというだけではなく、キートンのネクタイならではの良さを持っています。それが非常に重厚で存在感のある作りです。
TIE YOUR TIE のセッテピエゲと比較して
例えば同じセッテピエゲのネクタイで有名なTIE YOUR TIE タイユアタイのネクタイと、キートンのネクタイを並べてみましょう。
TIE YOUR TIE タイユアタイのネクタイは軽やかで、まるきりスカーフを折り畳んで軽く縫い合わせたかのような雰囲気を持っています。それに対しキートンのネクタイはあくまで堂々としており、軽やかというよりは威厳がある雰囲気ですね。
これは芯地や裏地を使わず、各所がステッチで縫われて作られるTIE YOUR TIE タイユアタイのセッテピエゲに対し、Kiton キートンのセッテピエゲは芯地と裏地を用い、しかも軽やかなシルクというよりは滑らかで肉厚なシルクを使ってセッテピエゲを使っているからでしょう。
なるほどキートンのセッテピエゲとタイユアタイのセッテピエゲを両手に持ってみると、重さがまるっきり違うのが分かります。
これほどまでに贅沢で肉厚なシルクを、セッテピエゲで重厚に仕上げたキートンのネクタイはなるほど値段相応の価値があるネクタイだと思います。最近では同じくナポリのイザイアなんかもセッテピエゲを売りにしていますが、やはりシルクのグレードが違うため、クラス感が違いますね。
スカーフのように軽いTIE YOUR TIE タイユアタイのネクタイは休日のジャケパンコーディネートに非常にふさわしいアイテムですし、Kiton キートンのネクタイは、重厚感のある14ミクロンのウールを使ったKiton キートンのスーツに合わせる最も良いネクタイでしょう。
いかがでしたか?
今回はKiton キートンのセッテピエゲのネクタイを紹介しました。新宿伊勢丹では常時キートンのアイテムが展開されていますので、ぜひチェックしてみてください。
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