DCTの完成度は高い
先代のM3から採用されているDCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)ですが、やはりサーキットで乗っても完成度は高いです。
今までBMWのMに採用されてきたSMGとは全く持って異なります。
SMGのM5が歴史遺産に感じてしまうほど電光石火です。
これだけギアチェンジが速いとMTにする理由がなさそうです。
通常のモデルと違って、一度パドルシフトで操作するとコンピュータが勝手にギアを上げ下げする事はありません。
335iなどはマニュアルモードに切り替えて操作していても、速度が低下するとギアを下げたりとシステムの干渉が入りますが、Mは本物のマニュアルに近い操作が可能になります。
トータルで不満がない仕上がり
プロドライバーであれば改善点を提案できると思いますが、素人である筆者が乗った限りでは不満な部分や気になる部分は一切ありませんでした。
加速も自然で、ブレーキングのフィーリング、シャーシの剛性、ハンドリングなど全てが完璧に思えます。
M4を買ってノーマルのままサーキットに持ち込んでも、国産改造車と十分に勝負できる仕上がりです。むしろ国産スポーツカーを改造しても、技術のあるドライバーが操るM4を追い抜くのは至難の業となりそうです。
生粋なスポーツカーと言えるパフォーマンスを獲得しながら高燃費を実現しているのもBMWの凄い所です。
サーキット走行ではリッター5〜8kmになりますが、公道で普通にはしればリッター12kmの高燃費を実現します。
何しろアイドリングストップさえ付いているのです。
もし、わざわざ文句を付けるとしたらインテリアに高級感が無い所です。
ここまでスポーツな車両にソレを言うのはどうかと思いますが、気になるのはその位でした。
インテリアの高級感が気になる人はメルセデス・ベンツAMGでオプションを色々付ければ良いわけで、ウィークポイントにはならないですね‥。
総評
本気で欲しい!過去に試乗してここまで欲しくなった車はありません。
もし予算が許すのであればM4選んで間違いないです。
コンパクトで日常使いもできるのに、サーキットでは恐ろしく速いです。
1台でデート、お買い物、サーキットまで何でも済ますことができるのでBMWマジックは凄まじいですね。燃費も先代より圧倒的に良いです。
ただ、唯一言えることがあればM6と迷うべきです。
買ってから「C63 AMGにすればよかった〜」だとか、「S4にすれば良かった〜」は絶対にありませんが、「M6が気になる!!」というのは出てくる可能性があります。
車体のサイズなど全く別物ですが、パフォーマンスはM4を超えます。
ですのでM4を買う時は同時にM6も検討してみて下さいね!
(欲しいので頑張って貯金しよー・・。)