プルオーバーシャツとは?
メンズファッションの主要アイテムであるシャツ。中でもドレスシャツといってジャケットに合わせることが前提となっているシャツはスマートで単体でも着こなすとお洒落ですが、そうはいってももう少しカジュアル感があるシャツが欲しい。かといってポロシャツはあまりお洒落に思えない。
そんな人におすすめなのが、カプリシャツやボタンが最後までついておらずポロシャツのように着るけれどもしっかりシャツらしさのあるプルオーバーシャツです。
そもそもプルオーバーというのが上からかぶるといった意味ですから、要するに普通のシャツのように前が開ききらないよという意味なわけです。ボタンがスキッパーになっている以下のようなシャツはカプリシャツと呼ばれますが、これもプルオーバーシャツの一種です。
下の切り替えしのついたトップスは、プルオーバーシャツというか、変わりデザインのカットソーというか微妙なところですね。
いずれにしてもわりとざっくりとした名前なので、こういったかぶる形で着るシャツはまとめてプルオーバーシャツと呼ぶことが多いです。
中でも誰にでも着やすくお洒落に見えるのでおすすめなのが、今回のようにシャツ生地を使いしっかりとした仕立てで作られたプルオーバーシャツです。
VALLARESSO ヴァラレッソのプルオーバーシャツ
今回プルオーバーシャツの参考として使っているのが、ユナイテッドアローズなどで展開されていたVALLARESSO ヴァラレッソのシャツ。ヴェネチアのシャツブランドということですが、かなりマイナーなブランドで今でも展開しているかどうかすら分からず。
作りはORIANやGUY ROVERといった一般的なマシンメイドシャツと同じレベルで、精巧さの感じられるミシン目が全体の見た目の印象を高級感あるものにしています。素材は麻100%となっており、非常に軽やかで着ていて気持ちが良いですね。チェック柄の色合いも麻の素材感のおかげで少し褪せたようなものになっており、春夏にふさわしい雰囲気になっています。白が似合う色ですね。
特徴的なのは襟のシェイプです。カッタウェイが広く、ちょうど開襟シャツのようなリラックス感があります。
他にもカプリシャツなんかは同じようなリラックス感がありおすすめですが、スキッパーになっている分かなりリゾート感が強く着る人を選びます。
こちらのシャツは普通のボタンなので街中で着ても違和感がないし、長袖になっているため、上着と合わせやすいという利点があります。
プルオーバーシャツの着こなし
プルオーバーシャツは単体で着てもお洒落なアイテムですが、おすすめはあえてジャケットと合わせる着こなしです。
普通ジャケットスタイルといえばわりとカッチリとした雰囲気になることが多いですが、白パンとプルオーバーシャツ、ジャケットを合わせれば、キッチリしているけどリラックス感のある絶妙な着こなしができます。
これはVALLARESSOのプルオーバーシャツをブリオーニのプレスの入った薄い白パンと合わせ、ラファエルカルーゾというブランドの薄手のジャケットを合わせています。ブランドはどんなものでも構いませんが、ある程度品質の良い白パンは生地感が滑らかで、プルオーバーシャツの持つ少しリッチな印象をより際立たせてくれますね。
またこのような少し褪せた色のシャツを最も魅力的に見せてくれるのが、やや明るいネイビーのジャケットです。
その他にもこの着こなしのジャケットの変わりに生成り色のニットにしたり、あるいは単体でさらっと着るのもおすすめですね。
いかがでしたか?
今回はプルオーバーシャツの魅力とメンズの着こなし方についてを紹介してみました。是非参考にして春夏の着こなしに生かしてくださいね!