【ソロギター】フィンガースタイルにおすすめのアコギ5選

押尾コータローや映画「奇跡のシンフォニー」のようなフィンガースタイルのギターを弾きたい!けれど、どんなギターを買えば良いか分からない。

そんなあなたに。今回はちょっとお高いけれど、練習が楽しくなるような、ソロギターやフィンガースタイルに一生使える本格的なアコースティックギターのブランドをメインに紹介します。

Furch フォルヒ G23

 

工芸品の国、チェコが誇るアコースティックギターブランド furch フォルヒは、フィンガースタイル系のギタリストなら必ず名前を聞いたことがあるような、隠れた名ブランドです。

音色は鏡のように煌びやかなものから、少し暖かみのあるものまで、木材やギターのシェイプによって様々なものがありますが、共通して繊細で表現力に飛んでいるのが特徴です。一番人気なモデルはグランドコンサートモデルの、G23。少し落ち着いた音色に適度なテンション感、そして長く繊細なサスティンが気持ちの良いギターです。

外観もやや控えめで、いかにも大陸ヨーロッパ的な落ち着きが見えますね。どうもこのセンスはヨーロッパ人の感性にうったえかけるものがあるらしく、フランスやドイツなどでも非常に人気の高いブランドになっています。

アメリカではStonebridge ストーンブリッジというちょっとおダサい名前になっています。

AVIAN エビアン songbird

 

決して島村楽器の回し者ではありませんが、島村楽器の展開するブランドであるエビアンのソングバードは、フィンガースタイル奏者に非常におすすめなギター。

実売価格10万円そこそこでありながらも、まるで手工ギターのようなダイナミクスの広さと迫力のある低音、そして煌びやかな高音を持つ素晴らしいギターです。というのもエビアンギターは有名なアメリカの手工ギター職人をアドバイザーとして招き、中国の工房で少数生産しているギターなのです。

外見的にも手工ギターの雰囲気がありますね。特に表面をくりぬいたようなカッタウェイは特徴的。全体的を木だけでまとめた装飾も上品で、個人的には大変好みです。

中国製と聞いてあまり良い印象はありませんが、数十万円するようなギターのニュアンスを、この値段帯で手に入れられるのはありがたいですね。

ソングバードはスプルースにローズウッドの組み合せで、非常に堂々とした音色です。DADGADのようなオープンチューニングに積極的に使って欲しいですギターです。

Seagull シーガル

 

シーガルはカナダで作られるアコースティックギターで、10万円以下でありながらも本格的なギターに迫るサウンドを持ったコストパフォーマンスの高いギターメーカーですね。

あまり安いモデルはシーガルの良さを生かしきれていない印象がありますが、特に7万円〜のものはラッカー塗装だったりと、良い意味で一風変わった仕様のギターが多く面白い。サウンドは基本的に甘めで、軽い木材を用いたものなんかは凄く繊細な音を出しますね。

タッピングやストロークを多用するような激しい曲ではなく、つま弾くようなソロギターに向いているギターだと思います。

装飾がナチュラルで、なんとなくオーガニックな雰囲気が漂っているのも素敵です。

PRS SE ANGELUS

 

お高めなギターだけだとあれなので、買いやすいものも少し。

エレキギターで有名なPRSが50万円もする高級アコースティックギターを発売してからしばらく、数年前に発売されたのがその廉価モデルとなるSE Angelus です。

本家PRS Angelus Cutaway のニュアンスはそのまま、韓国製造で作られるこのSEのAngelusは、実売が5万円程度とまるっきり本家の10分の1の値段になっていて、手が出しやすいのが特徴です。

音色的にはこのクラスのギターの平均的なレベルといった印象ですが、低めのテンションで柔らかいサウンドがフィンガースタイルにおすすめです。

スタンダードはサイドバックがマホガニー、カスタムはローズウッドを使っています。マホガニーの方は煌びやかな音が特徴とされていますが、正直なところやや落ち着きがなく深みがない印象で、それほどおすすめできません。

PRS SEのアコースティックギターを、ソロギターで使いたいならば断然ローズウッドのモデルがおすすめですね。逆にバッキングのコード弾きなどではマホガニーの方がチャキチャキと鳴って気持ちが良いかもしれませんね。

LOWDEN ローデン

 

泣く子も黙るガチもんのフィンガースタイル向けアコースティックギターといえば、このメーカー。アイルランドの手工ギターメーカーであるLOWDEN ローデンですね。

値段は自動車が買えるようなものばかりではありますが、恐ろしく上質でサウンド的に優れた木材を使い、高い技術力で作られたLOWDEN ローデンのギターは、タッピングを多用する激しいサウンドから繊細なアルペジオまで余すことなく表現してくれます。

といって流石にLOWDEN ローデンは高くて……。という人におすすめなのが、もともとローデンのファクトリーだったところが展開しているAVALONというメーカー。

LOWDENに非常に近い作りと品質ながらも、わりと手の届く値段で中古品が出回っていたりします。

 

いかがでしたか?

今回はフィンガースタイルにおすすめのギターを紹介しました。どんなギターにも個性がありますし、個体差もありますので是非お店で試奏してみてくださいね。

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平成3年生まれ。
2017年春頃より、二代目ライター田中に就任しました。メンズファッションを主に執筆しています。
以前のライターとも仲が良いので、様々なことを聞いて書いています。

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