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珈琲入門5〜コーヒー豆屋の選び方〜

コーヒー豆というのは、どこでも入手できます。
ですが、真に美味しいコーヒー豆を販売しているお店というのは数少ないです。

そこで、美味しいコーヒー豆を売っているかどうか見分け方と、素晴らしい豆を紹介したいと思います。

美味しいコーヒー豆屋の選び方

1.コーヒー専門店で買う

必ずコーヒー専門店で買うことをオススメします。
スーパーや量販店、ドトールコーヒー、コストコなどでも入手できますが品質が低い事が多いです。
また焙煎から時間が経ちすぎているものもおおいです。

2.自家焙煎に騙されてはいけない

1番を参考にしてコーヒー豆屋さんを選ぶと、自家焙煎という目が留まります。

自家焙煎=美味しいコーヒー豆、とは限りません。
豆のグレードや品質によって味が大きく左右されます。

ですので必ずしも自家焙煎=美味しいとは限らないのです。

3.農園指定があるコーヒー豆屋は美味しい可能性大!

◯◯農園などと農園が指定された商品が1つでもあればスペシャリティコーヒーに拘っている豆屋と言えます。
豆の説明に、「標高」「品種」「精選方法」「乾燥方法」「農園主」「収穫時期」など書いてあるお店は特に信頼できる傾向にあります。それだけ素性のはっきりした豆を仕入れている訳です。

紅茶でも、「ダージリン」とだけで売っているお店よりも、「ダージリン・FTGFOP1・ファーストフラッシュ・マーガレットホープ農園」と売っているお店の方が高品質な物を売っていると言えますね!

特にコーヒー豆のうんちく話を延々と語るおじさまが居るお店は安心して買うことができます。

4.スターバックスなどシアトル系は遊びとして

「スターバックスなどシアトル系コーヒー豆は、グレードの低い豆を焙煎を深くしてごまかしている。」と、その筋の人がおっしゃっていましたが、確かにストレートで飲んで美味しい豆はスターバックスには少ないです。

ただ悪いかと聞かれれば、全然そうではありません。
個性的なブレンドや面白い味のコーヒー豆も多いので、遊びとして飲むのにはとても良いと思います。

また、ラテのベースやカプチーノの豆として使えばアメリカン・シアトルラテが手軽に作ることができます。
最近ではサードウェーブで焙煎の浅いスペシャリティコーヒーがもてはやされていますが、スターバックスの豆もたまにはいいですネ。

5.冷えても美味しいコーヒーが真の美味しいコーヒー

本当に美味しいコーヒーというのは冷えても美味しいのです!
入れてから2時間以上経ち、冷たい状態になったものを飲んでも、頷ける味であればそれは美味しいコーヒー豆と言えます。

あまり良くないグレードのものは、冷えると全く飲めない位にマズイので、冷えてから判断というのも懸命です。
マズくてもアツアツであれば飲めてしまうものです。
セ◯◯イ◯◯ン・コーヒーやマ◯◯◯ルドコーヒーなどプレミアムコーヒーと謳っているものでも、安価なコーヒーは冷めるとマズイのです。

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年間800杯以上飲んで、今まで最も感動したコーヒー豆

 

2014年コスタリカ COE1位ラ・メサ(中煎り)/丸山珈琲

今まで飲んできたコーヒーの中で格別美味しいです。
クリーンで一点の曇りさえない透き通った香りです。
少し温度が下がると、マンゴーのようなトロピカルフルーツの香りが立ち込めてきます。
しばらく口の中で香りが続き、気づくとふっと消えているのに驚かせられます。

去ってしまった後の心地良い香りが口の中に僅かに残りますが、苦味や雑味などは一切ありません。
コーヒーでありながらコーヒーでない透明感です。

2014年6月に開催されたワールド・バリスタ・チャンピオンシップで井崎バリスタが優勝した際に使用したコーヒーと同じ生産者のコーヒーです。 
ラ・メサ農園は、彼らの所有する農園の中でも急勾配な場所にあり、ドータ・バリーで初めてティピカ種が育った歴史ある農園です。

http://www.maruyamacoffee.com/

 

パナマ・ママ・カタ・ゲイシャ(フーリー・ウォッシュト)/丸山珈琲

鋭い酸味を持ち柑橘系、レモンのような果実の香りが漂います。
強烈な個性を持ちながらも、お菓子やチョコレートに合わせれるような軽やかさもあります。

余韻は長く残り、最後にはかすかに香ばしさが残ります。

ママ・カタは、1959年から営まれている農園で、パナマのボケーテ地区にあります。
30年前よりゲイシャ種の栽培を始めましたが、生産性と、耐病性の高いカトゥーラやブルボンなど他の品種に植え替えが進み、ゲイシャ種の木を多く切ってしまいました。
しかしその後、この場所は区画ごとにしっかりとした特徴のある素晴らしいコーヒーを生み出す事ができる特別な土地である事に気付き、この数年は原点に戻りゲイシャ種の保護と栽培に精力的に取り組んでいます。
 
今回、ママ・カタ農園の生産処理違いのロットとして、透明感のある甘さと質感をお楽しみ頂けるハニープロセスでご用意しました。
ママ・カタのハニープロセスでは収穫した翌日に果肉を剝き、アフリカンベッドで寝かせます。
そしてその翌日からパティオで乾燥を始め約12日間乾燥をさせます。
長年の経験による徹底した管理のもと素晴らしい味わいを作り出しています。
 
ゲイシャ種とは、もともとエチオピアの野生品種で、まるで花や香水の様な、大変豊かな香りが特徴です。大変少量での入荷となりました。この機会にぜひお楽しみください!

樹齢110年 ブラジル サンパウロ産ティピカシティオ・ノーボ農園(シティ)/マインド・コーヒー

フルーティーさは一切ありません。
とことん香ばしく、焚き火で炭になった薪を翌朝砕いた時のような木の香りがします。
先ほどの2つと違い甘みも強くはありません、高尚な香ばしいにおいだけで満足してしまいそうな程です。

酸味も抑えられて、どっしりとした渋みが全面に出てきます。
ただ、雑味やエグみとは異なり、そういった嫌な要素は一切感じさせません。
この、どっしりとした渋みに相反するクリーンな味わいは、過去に経験したことのない素晴らしい感動でした。

上記の2つとは真逆の特徴ですが、価値のある1杯です。

通常のコーヒーの樹は植え付けられてから15〜40年位で新たに植え替えられるのが慣例となっております。
曽祖父の時代に植えられた樹齢110年を超えるスマトラ・ティピカが奇跡的に残されていました。
収穫された後に大事に40日間掛けて低温乾燥、そしてじっくり熟成、60日間貯蔵庫で寝かせた後出荷。
ほのかな甘みと滑らかな味わいの余韻が続きます。今までにない味わいをお試し下さい。(※スマトラ式乾燥法出ないため、マンデリンの味とは異なります。)

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美味しいコーヒー豆の選び方と、感動したコーヒー豆3選をお届けしました!
今回の珈琲入門は一旦終了です。

この他にもサイフォン式コーヒーの魅力や、イタリア製ランチリオ・エスプレッソメーカーによる、アラビカ種×ロブスタ種の本場南イタリアのエスプレッソなど、今後も色々コーヒーの特集を予定しています。

ぜひぜひ、あなただけの1杯を見つけてみて下さいね!

珈琲入門1〜コーヒーの歴史〜

珈琲入門2〜コーヒーの品種と産地〜

珈琲入門3〜生産処理と焙煎の特徴〜

珈琲入門4〜挽き方と美味しいコーヒーの淹れ方〜

珈琲入門5〜コーヒー豆屋の選び方〜

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