中古店で何気なくアンプコーナーを見ていると、引きつけられるように衝動買いしてしまったアンプ。
状態が非常に良くて臭いや傷一つないので、10年前にタイムスリップしたような気分。
インテグレーテッドアンプ A-927 感想
A-927LTDは少し古くさいデザインですが、現行のモデルよりアナログな温もりがあって気に入っています。
当時主流だった5万円前後のアナログアンプと比べると高めの価格設定でシリーズ化されていた。
低域から高域まで柔らかく滑らかに鳴り、パワー感や高音のキレや体に響く重低音とは無縁でゆったりリラックスしながら音楽を楽しめる。
お気に入りのオルトフォンのスピーカーも同じ傾向なので、この2台は値段は高くないものの最高のパートナーだと思う。
A-927LTDの木製のキャビネットの質感はお世辞にも高級感があるように感じませんが、シャープで無機質な現行のデジタルアンプと比べると、柔らかなイメージがあります。
音の傾向といい、華美で派手やかな女性ではなく、長年一緒にいる地味な幼なじみのように思えます。
現にオーディオ専門店でセパレートの高級アンプを視聴しても、なんだかA-927の方が自分にぴったりな気がします。
メリハリのある音ではないけれど、一年中心地よく聴けるアンプ、そんなのもありかも。