サンタクロースは誰か?
地域によって、トナカイのそりに乗ってやってきたり、赤いポルシェに乗ってやってきたり、Tシャツ姿でサーフィンに乗ってやってきたりするサンタクロース。
それが誰なのか、これは少し気になってしまいますよね。もちろんサンタクロースはサンタクロースであって、他の誰でもない!ということにはなりますが、実際にはモデルとなった人物がいるんです。
今回はそれについてを書いてみます。
サンタクロースのモデルとなった人
サンタクロースのモデルになった人は、昔ローマ帝国に生まれて、数々の奇跡を起こし、勇敢な行動力で人々を救った聖ニコラウスと言われています。
聖=サンタとなり、サンタ・ニコラウスとなります。このサンタ・ニコラウスを12回くらい連続で言ってみると、サンタ・ニコラウス…サンタ・コラウス…サンタ・クラウス…サンタ・クロウス…サンタ・クロースとなりますね。
この聖ニコラウスがどんな人かと言いますと、色々な逸話が残っています。
まずは一番有名な話です。貧しい家庭の三姉妹が娼婦にならなければならいほど追い詰まっていたとき、聖ニコラウスはその三姉妹が無事結婚できるよう金貨を投げ込みました。
それが靴下の中に入っていたそうで、これは赤い靴下のモチーフとなっていますね。
その三姉妹は無事結婚し、結局聖ニコラウスが金貨を投げ込んでいるということを見つけた三姉妹の父は、跪いて、泣きながら感謝をした、というお話です。
また聖ニコラウスは他にも、冤罪で処刑されそうになっていた善良な市民を助けたり、また罠に陥れられて処刑されそうになった将軍を助けたりという行動をしました。
さらに聖ニコラウスには、無惨にも殺されてしまった3人の子供達を生き返らせたなどの奇跡が伝えられています。もちろんこういった奇跡のお話は作り話かもしれませんが、でもそういった奇跡が人々の間で信じられるほど、彼の人柄が公正で、心優しく、情熱的で、機知に富んでいたということが分かりますね。
ちょっとだけ思いを馳せて
今ではクリスマスは、楽しい2日間限りのイベント。クリスマスデートやクリスマスプレゼント、それにケーキやパーティーなど、お祝いの行事になっています。
日本はキリスト教の国ではありませんが、お祝いごとが好きですから、クリスマスは一年でも最も大きなイベントの一つとなりました。
でも、そんなクリスマスの主人公、サンタクロースは、聖ニコラウスをモデルに生まれたキャラクター。
楽しいクリスマスのひとときに、プレゼント交換をするときに、サンタさんのイラストを見たときに、聖ニコラウスの優しさや思いやりをちょっと思い出して、思いを馳せてみると、より深い意味でクリスマスをお祝いできるはずです。