小林賢太郎の美術展が表参道で開催

日本の劇作家、パフォーミングアーティスト、演出家、芸人、漫画家、俳優と多方面で活躍している小林健太郎の美術展が東京・表参道で開催されます。タイトルはズバリ「小林賢太郎がコントや演劇のためにつくった美術展」!!小林健太郎のコントと言えば、コメディアン、俳優、彫刻家である片桐仁と結成したコントユニット「ラーメンズ」や、升野英知(バカリズム)との大喜利ユニット「大喜利猿」が有名です。そして演劇と言えば自ら脚本・演出をつとめる演劇プロジェクトである小林賢太郎プロデュース公演(KKP)を2002年に立ち上げました。彼は舞台で多くのセットをデザインし小道具を制作してきました。小林健太郎の舞台での作品を、客席ではなく近くで見て感じることのできる美術展になっています。

開催日時

2014年9月19日(金)〜10月5日(日)開催
期間中無休11:00~20:00まで

会場詳細

スパイラルガーデン(スパイラル1F)ACCESS MAP
07-0062 東京都港区南青山5-6-23
東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅 B1、B3 出口すぐ
入場料:無料
お問い合わせ先:スパイラル TEL 03-3498-1171
主催 株式会社トゥインクル・コーポレーション
企画協力 スパイラル
会場協力 株式会社ワコールアートセンター

出典http://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_1198.html

小林賢太郎って?という方は、一度作品やコントDVD・動画を見てみることをおススメします。以前はMacのCMにラーメンズの二人が出演していました。2008年と少し昔ですが、覚えている方は覚えているはず。Macとパソコンを擬人化し、小林さんがMac役、片桐さんがパソコン役でした。「はじめましてパソコンです」「はじめましてMacです」から始まる、当時は斬新なCMでした。
ここからは、そんな小林賢太郎の魅力を3つほど紹介したいと思います!!

1 多様な経歴

舞台上だけでなく映像や音楽にも携わり、漫画家としても活躍していたことのある小林健太郎。そんな彼の経歴を紹介したいと思います!

1973年4月17日生まれ。多摩美術大学版画科出身で、「ラーメンズ」の片桐仁は同じ多摩美術大学版画科。祖父は俳人の村松ひろしで、その為か言葉遊びが得意で独特な言語感覚を持っている。雑誌のインタビューでは幼い頃から俳句に親しんでいたことを語っている。多摩美術大学時代に片桐仁と共にラーメンズを結成し、活動を始める。その後漫画家として活動していた時期がある。講談社ヤングマガジンアッパーズで1999年から5年間『鼻兎』(はなうさぎ)を連載していた。
2002年には小林健太郎自身がプロデュースする小林賢太郎プロデュース公演を立ち上げ、脚本・演出を手がけている。2004年には升野英知(バカリズム)との大喜利ユニット大喜利猿の公演がスタート。札幌を中心に活動している。その他にも小林賢太郎と小島淳二(teevee graphics)による映像製作ユニット「NAMIKIBASHI
がある。国内外のショートフィルムフェスティバルの受賞も多数あり、 第57回ベルリン国際映画祭の短編コンペティション部門に「THE JAPANESE TRADITION ~謝罪~」が出品された。
一人芝居をするソロコントプロジェクト「ぽつねん」としても活動している。出演、脚本、美術のすべてを小林が手がけており、マジックやハンドマイムを取り入れている。道具や映像など装飾的な部分が多いのが特徴。繊細な音楽が世界観をより深めている。2012年、初のPotsunen海外公演(パリ・モナコ)を行う。

2 コント作品の魅力

小林賢太郎で動画検索をすると、パントマイムやマジックを使ったコントが多く見られます。これは彼の作品の特徴の一つ。プロのマジシャンだった過去が影響しているのか、そういったコントの時はセットや小道具も細かく雰囲気を持ったものばかり。コントシリーズの中にパントマイムの応用、ハンドマイムのコントがあります。会話することなく映像と手の動きだけで表現し演じるハンドマイムは素人ではもちろん観客に情報を伝えることすら困難な技。そのハンドマイムに使った道具はスクリーンだけではなく、大きな歯車や切り絵、多様なものを使っています。円から恐竜の形を作り出したり、恐竜の形から世界地図を作り出したりなど、自ら制作してきた作品たちは遊び心があふれるものになっています。

ハンドマイムシリーズの一つ、「ハンドマイムアンプラクト」の動画がこちら。セットにこだわりながらも、ユーモアあふれる小林賢太郎の世界観をぜひ体験してみてください!
http://youtu.be/G2wai-WKhwM

3 戯曲集が出るほどの演出力と脚本

ラーメンズのコントは小林賢太郎が脚本を書き、演出しています。その脚本は人気があり、初の戯曲集は文庫本版も合わせてすでに8冊になります。戯曲集をよみながら、え!ここも計算通りだったの?と小戸得ことも多々あります。どのように構成されているのか知ることのできる本になっています!

戯曲集一覧
「小林賢太郎戯曲集―home FLAT news」 幻冬舎 2002年
「文庫版 小林賢太郎戯曲集―home FLAT news」 幻冬舎 2007年
「小林賢太郎戯曲集―椿・鯨・雀」 幻冬舎 2004年
「文庫版 小林賢太郎戯曲集―椿・鯨・雀」 幻冬舎 2007年
「小林賢太郎戯曲集―CHERRY BLOSSOM FRONT345・ATOM・CLASSIC」 幻冬舎 2007年
「文庫版 小林賢太郎戯曲集―CHERRY BLOSSOM FRONT345・ATOM・CLASSIC」 幻冬舎 2011年
「小林賢太郎戯曲集―STUDY ALICE TEXT」 幻冬舎 2009年
「文庫版 小林賢太郎戯曲集―STUDY ALICE TEXT」 幻冬舎 2012年

いかがでしたか?多彩な方なので書くことはたくさんありますが、まずは作品を一度感じてみてください。その世界観に魅了されること間違いなしです。これを読んで興味が出た方はもちろん、小林賢太郎さんのファンの方もぜひ、足を運んでみてくださいね!

(ライター:霜月アミ)

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