ダンヒル ドレスシャツの特徴
ダンヒルはイギリスのファッションブランドで、スイスを拠点とするリシュモン社の傘下にあります。リシュモンはカルティエやジャガールクルト、モンブラン、IWCなど有名な時計やジュエリー系のブランドを多く保有している会社ですね。
しばしば「自動車以外ならば何でも揃う」と呼ばれるだけあり、展開しているアイテムは非常に豊富。
主力となっているスーツやシャツなどを始めとして、バッグ、旅行用ラゲッジ、万年筆などの筆記用具、アイウェア、果てはタバコなど本当に何でもあるブランドですね。
しかしだからといって一つ一つのものがおろそかになっているかと言えば、そうではありません。特にダンヒルのスーツやシャツは有名で、ブリティッシュスタイルのスーツとしては定番のブランドとなっていますね。
今回はそんな中から、シンプルな白のドレスシャツ。日本で展開されているダンヒルのシャツはマレーシア製などが多いですが、今回のものはルーマニア製。その代わりやや値段は他のダンヒルシャツよりも高くなっていますね。
生地は高番手の糸を使ったさらっとしたもので、高級感があります。また襟首には筋交いのように縫い目が入っていたりと非常にしっかりとした作りになっています。
縫製も非常に丁寧で、使われている糸も細く高級感があります。シルエットは標準的なものですが、これはスーツの中に着ることを前提にしているからでしょうか。
イタリア製の一部のシャツなんかは数回洗っただけで袖の縫いがほつれてきたりと、耐久性的にはやや不安だったりもしますが、このダンヒルのシャツはブリティッシュな傾向があるのか、全体的に丈夫な作りになっています。
雰囲気もそれに合わせてちょっとカッチリとした印象。スーツやフォーマルな雰囲気のある着こなしにこそ合わせたいドレスシャツですね。
個人的には胸ポケットがない方が好みですが、そのあたりは人によります。
このアイテムの詳細
ブランド Dunhill ダンヒル
種類 ドレスシャツ
購入日 2014年7月2日
参考価格 24000円
ブリティッシュとイタリアのシャツの違い
一般的にスーツはクラシコ・イタリアとブリティッシュ・トラッドでシルエットやディティールなど、まったく違う特徴を持っているとされていますね。
実はシャツも同じように傾向があるようです。
例えば今回のDunhill ダンヒルや王室御用達のターンブル&アッサーのようなブリティッシュ系シャツは、やや厚めでしっかりとした襟のものが多いです。襟はやや丸みを帯びていて、重厚な印象です。
ステッチも襟の端から5mm〜7mmのところにあることが多く、ネクタイを締めたときに非常に美しいシルエットを保持するようになっています。
それに対しイタリア系のブランド、例えばブリオーニ(OEMはブリーニというシャツメーカー)やフライといったブランドのシャツは非常に鋭い角の立ったカッティングをされた襟のシャツが多いです。ステッチも襟の端ぎりぎりを通っていたりと、繊細で華やかな印象があります。
またイタリアシャツ固有のディティールとして、後付け袖というものがあります。これは袖と胴の縫い目がずれていることによって分かるもので、動きやすさを重視したものですね。