パソコンでイラストが描きたい!と思った時に、どんなソフトを使えば良いか迷いますね。
また、「マウスしか持っていないけれど、ペンタブってどうなの?」と興味がある人も多いはずです。
今回は、お勧めのペイントソフトとペンタブを紹介したいと思います。
1.SAI(サイ)
幅広い年齢層のイラストレーターから愛用されているのが、SAIというペイントソフトです。
価格は5400円と安めですが、機能は本格的でレイヤーやベクトル系の機能も実装されている優れものです。
ウィンドウなどで無料で用意されるソフトは、レイヤーといって1つの画面にしかペイントできませんが、このSAIを利用すればレイヤーが何個でも作る事ができます。
これにより、パーツ単位での塗り分けが可能になったり、細かな塗り分けの作業が圧倒的にしやすくなります。
また、線画の塗り分けやキャラクターごとのレイヤー化も可能になるので、後で1人だけを移動したりもできます。
ブラシの種類は普通ですが、水彩風や色を伸ばしたりもできるのでアナログ風な表現も自由にできるのが魅力的です。
ペンタブにも対応しているので、現在でも愛用しているユーザーが多いのが特徴です。
ただ、最新のソフトウェアとは違うので、強力な機能と頻繁のソフトウェアアップデート、アフターサポートなどは望めないのが現状です。
SAIに関連する書籍も多数は販売されているので、そういった解説書を読みながらイラストの勉強をする方法もあります。SAI
2.ペインター
価格が5万円~6万円程する、とっても高価なプロ向けのソフトウェアです。
強力な描写の処理能力と、ブラシの種類が非常に豊富です。
また高価なだけありユーザビリティ(使いやすさ)も優れており、慣れてくると自由に描きたいものが表現できます。
色の調合なども優れており、影付けなども効率良く行うことができます。
幻想的なイラストを描くのにも便利なソフトです。
幸い学生であれば、アカデミック版という学生専用のソフトがあり2万7千円と半額で購入できます。
一度購入すれば何年も使えるので、本格的にイラストを描きたいのであれば価値のあるソフトです。
3.Illustrator(イラストレーター)
こちらも有名なソフト「アドビ・イラストレーター」
このソフトは普通のお絵かきには向いていない特殊なイラストソフトです。
インターネットで使われる「素材集」作りや、「キャラクター」、「マスコット」作りには強力な威力を発揮します。
滑らかな線画は、ベクトル方式というもので、いくら拡大してもギザギザになりません。
二次関数のグラフのように、全てが”座標”で記録されるので、小さいものを拡大しても滑らかなままです。
他のペイントソフトは基本的にはビットマップ方式で、ごく小さなマスを塗って記録するものなので、拡大しすぎると荒くなって表示されます。
そういった面からも印刷物やウェブ系のキャラクターを製作するのであれば、イラストレーターがお勧めできます。
また、このソフトウェアはパンフレット製作やウェブ製作でも非常に一般的なソフトであり、お絵かきをしたらそのまま業者で印刷できるようなソフトです。他のアプリケーションで書いたイラストを配置して、自分でオリジナル漫画を製作して業者印刷する事もできるので便利です。
ただ、「グラデーション」や「ブラシ」、「塗り」にかんしては他のソフトと比べると非常に弱いと言うざるを得ません。
下の画像のような繊細な有機曲線などは得意なので、自分の描きたいものに合わせて選ぶと良いです。
4.Photoshop(フォトショップ)
フォトショップというのは元々写真を加工するソフトウェアでしたが、現在はペイントソフトとしても利用されます。
レイヤー機能を備えブラシなども用意されるので、他のソフトに似た操作性で利用できます。
ですが、最大の利点というのは描いたものを加工する事にあります、非常に豊富なプリセットのフィルターなどで特殊効果をつけるのに最適です。
複雑なマスクをしてのぼかしや、色調補正、レベル補正などあらゆる加工が自由時際に行えます。
またサイズの変更や乗算、オーバーレイ、スクリーンなど多彩な加工ができます。
写真をベースにしてイラストを製作する事もできるので、絵が苦手な人が背景をパパっと用意するのにも使われます。
下の絵は写真を加工して作られたものです。
イラストレーターとの連携が強く、データの受け渡しにレイヤー階層を維持したまま受け渡しができます。
このフォトショップはあまりに定番のソフトの為、SAIやペインターでもファイル形式さえ気をつければ、シームレスにフォトショップでも作業ができます。
またフリーの素材が豊富なので、ネットで無料でダウンロードできます。
イラストにおすすめのペンタブ選び
ペンタブは、現状では「ワコム」一択となります。
プリンストンなどの他のペンタブメーカーもありますが、実際に購入して使ってみても筆の滑らかさが不足したり、長時間の作業では疲れが出やすいです。
ワコムであれば、入門機は1万円程度、プロ向けであっても2万円~3万円程度で購入できます。
また、イラストソフトがセットになった商品もあるので、まずは手軽に始めたいのであれば、そういったセット商品を選ぶことで、ペイントソフトを別で買う必要が無いので便利です。
大きなLサイズとMサイズ、Sサイズなどありますが、一概に大きいほど良いとえは言えません。
ごくごく細かな作業をする場合は大きな方が便利ですが、どんどんざっくりと描きたいときには小さな方が効率が良く、腕を動かす位置が少なく済んだりするので、実際に家電量販店などでペンタブを試すのが一番です。
最近のモデルであれば、指での操作ができたりするので、マウスの代わりになるものなどもあります。
また8万円程する購入なCintiqというモデルは、フルHD液晶を搭載しており、画面を見ながら描き込む事ができるので、予算がある場合はこういった画面搭載のタブレットも良いかもしれません。