アレッサンドロ・ゲラルディとは
イタリアには数々のシャツブランドがありますが、その中でもこだわり抜かれた生地と繊細な縫製に定評がある通好みのブランドが、アレッサンドロ・ゲラルディです。
アレッサンドロ・ゲラルディは1970年代にイタリアのピエーヴェ・サント・ステファノという州に、同名ALESSANDRO GHERARDIアレッサンドロ・ゲラルディによって創設されたもので、代々家族経営を続ける伝統あるブランド。フランスやイタリアのビッグブランドのOEMを手がけた一流のファクトリーブランドです。
値段帯はファクトリーブランドのシャツとしては安くはない部類で、同じような金額帯にはイタリアを代表するフィナモレやボレリ、ピッコロ、バルバといったブランドがひしめき合っていますね。
そんな中でアレッサンドロ・ゲラルディを選ぶ人には、個人的に非常に親近感が湧きます。
ALESSANDRO GHERARDI シャツの特徴
アレッサンドロ・ゲラルディのシャツの特徴はなんといっても、こだわり抜かれた生地と繊細な縫製だと思います。
生地はかなりの高番手の糸を使用した、光沢感のあるもの。エッリコ・フォルミコラのような軽やかな光沢感ではなく、ぎっしりと目の詰まった隙のない生地が作り出す、威厳のある光沢感ですね。
ブリオーニ(ブリーニ)のシャツもまた素晴らしい生地を使っていますが、今回紹介するアレッサンドロ・ゲラルディのシャツも生地に関して言えばかなり肉迫するものがあります。
ブリオーニのシャツは5万円以上、このアレッサンドロ・ゲラルディは3万円ほどと値段に差がありますが、正直なところコストパフォーマンスを考えたらアレッサンドロ・ゲラルディを選びたいところ。要は、世界中どの国でも手に入るブリオーニの安心感に値段の差があるわけです。
そして次に特筆すべきは縫製の繊細さ。
他の様々なシャツブランドに比べても一段と丁寧で、ほとんど縫い代を残さないステッチはズレがなく、非常に高級感のある雰囲気を醸し出しています。
袖付けは手縫いとミシン縫いを合わせたものでしょうか。内側の手縫いステッチはやわらかく、羽と羽をつなぎ止めるように優しく縫われています。
またその繊細で丁寧な縫製からくるフィット感は絶妙です。
それほどタイトなシルエットではないのにも関わらず体をぴったりと沿い、どこにも無駄のないシルエットはアレッサンドロ・ゲラルディならではでしょう。
このシャツの情報
ブランド ALESSANDRO GHERARDIアレッサンドロ・ゲラルディ
種類 ドレスシャツ
購入日 2014年6月12日
参考価格 30000円
ドレッシーなシャツの着こなし
こういったドレッシーな生地と仕立てのシャツはスーツに使うのが良いでしょう。
独特の鈍い光沢感と色合い、しっとりとおさまる襟がスーツスタイルをずいぶんと格上げしてくれます。淡いピンクのシャツを生かすのであれば、シンプルなソリッドのネクタイを合わせたいですね。
また、フォーマル寄りなドレスシャツをカジュアルに使いたければ、スーツ生地を用いたジャケットでのジャケパンに合わせるのがおすすめ。
ウール100%のテーラードジャケットにドレスシャツ、キレイめデニムで合わせ革靴で全体のバランスを取るのも良いでしょう。