②TOMORROWLAND トゥモローランド
同じくセレクトショップオリジナルでも、もう少しクオリティ重視のスーツが欲しい人におすすめなのがTOMORROWLAND トゥモローランド。
TOMORROWLAND トゥモローランドは高品質で、生地や仕立ての良さを生かしたアイテムの多いセレクトショップで、値段はセレオリ(セレクトショップのオリジナル商品)にしては高めの10万円周辺で中国製。
ただし作りや生地は一流で、手縫いのステッチが各所に施されていたり、ARISTON アリストンなど他のメーカーではなかなか採用されない高級生地を採用していたりとおすすめできるスーツです。
実際着ていてそんなに違うの??と突っ込まれてしまいそうですが、実際のところラペルの立体感や体に沿う綺麗なラインが一目で分かるので、ある程度目の肥えている人ならすぐに違いに気づきます。
あまりスーツに詳しくない、例えば若い女性もそれとなく「裕福っぽい」という印象を受けやすいです。
上のgreen label relaxing グリーンレーベルリラクシングのスーツが「お洒落なスーツ入門」であるとすればこのブランドのスーツは「高級スーツ入門」と言えるかもしれません。
TOMORROWLAND トゥモローランドの多くのスーツがわりとスリムで、細身の作りになっているので体格の良い人には厳しいかもしれません。とはいえ肩幅はしっかりととってあり、他の安いスリムフィットスーツのようにただひたすらに細いというわけではありません。
肩幅があり、ウエストがある程度細い人にはかなりおすすめです。
③LARDINI ラルディーニ
30代にもなれば、スーツに掛けられるお金も少しは多くなるもの。そんなときに手を出してみたいのがインポートのスーツです。
一般的に「吊るし」と呼ばれる既製品のスーツを買う場合、多くの人が進めるのがイタリアのサルトリア系ブランドです。サルトリア系ブランドというのは職人が仕立てるハンドメイド、自社生産のスーツブランドで、Brioni ブリオーニやKiton キートンと言ったブランドがそれに当たります。
このサルトリアのスーツというのは確かに高品質で、既製品でクオリティを求めるのであれば生地縫製共に最もおすすめなのですが、如何せん値段が高い。ジャケット単体で40万円という値段帯がメインで、スーツだと50万円近い値段になってきます。
インポートスーツが良いと言ってもなかなか手が出ません。
そこでおすすめしたいのが、中堅のサルトリア系ブランド。
LARDINI ラルディーニ、BOGLIOLI ボリオリ、CANTARELLI カンタレリ、TAGLIATORE タリアトーレ、CARUSO カルーゾなどがそれに当たります。これらのブランドの特徴は、非常に良質な素材を使用しておりながらも、製造をマシンメイド&ハンドメイドにすることによって値段帯を15万円周辺に抑えているということ。
LARDINI ラルディーニは世界の名だたるビッグブランドのジャケットを30年以上作り続けたノウハウを元に高品質なアイテムを作っているブランドで、製造過程が全てイタリア国内で行われていることが証明されています。
随所にハンドメイドの雰囲気を感じる品質の良さはもちろんのこと、上質で素材の魅力を最大限に引き出した生地や体に滑らかに沿うシルエットはラルディーニならでは。40代にもなれば見せかけのお洒落さや一見したときの個性ではなく、仕立ての良さや品格でセンスを主張したいものですね。
40代らしいお洒落さを追求するスーツブランド
①ジョルジオ・アルマーニ
40代におすすめしたいスーツブランドですが、とりあえず有名なアルマーニを見ておくのも悪くないでしょう。
アルマーニはハイブランドとして名前が売れており、ブランドロゴの入ったベルトやシャツを若い人たちが好むので、ちょっと品がないイメージや悪趣味なイメージもありますがスーツメーカーとしては一流。
贅沢な光沢感のあるシルク混のスーツや番手の大きな高級ウールを使ったスーツなど、見た目からしてあきらかにラグジュアリーなスーツが得意で、特に人の上に立ったり人をまとめたりする仕事の人にはおすすめ。迫力があり上司としての威厳を持つことにもつながります。
ただし注意して欲しいのは、アルマーニにはいくつかのブランドラインがあるということ。
まずエンポリオ・アルマーニですが、こちらはトルコ製やマケドニア製などがメインのセカンドライン。ブランドロゴ等を目立たせ分かりやすくした若者向けの服が多く、品質的にはあまりおすすめできないのが正直なところです。
もうひとつがアルマーニ・コレツィオーニ。
アルマーニ・コレツィオーニはビジネスラインとしてうまれただけあり様々なスーツやシャツをラインナップしています。製造国はトルコ製からイタリア製まで様々で品質も悪くはありません。
ただし値段からすると、あえて アルマーニ・コレツィオーニのスーツやシャツを選ぶ必要はないかな、という感じもします。例えばアルマーニ・コレツィオーニはでは3万5千円ほどで白シャツが売られていますが、イタリアのシャツブランドであるボレリやアレッサンドロ・ゲラルディなどをチェックすれば、より仕立てが良く、同等のクオリティの生地のシャツが手に入ってしまいます。
おすすめしたいのはやはりジョルジオ・アルマーニ。
値段は高いですが、やはりそれなりに理由があるという印象。生地が非常に特殊で希少なものであることや仕立て方が風変わり(裁ち切りデザインなど)でお洒落なことも多く、アルマーニらしさがしっかりと楽しめる ブランドラインです。