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【旅行者必見】マレーシアのトイレ事情を探る

 

海外旅行に必要なもの

海外旅行をする際、まず確認するのはパスポートの有効期限ですね。

それから、言語に通貨。

治安、気候、電圧、交通事情も気にする人は多いでしょう。

そして、日本人だからこそ忘れず気にしてほしいのが、チップの有無です。

チップの習慣がない日本人は、海外でチップを渡さず、非常識の烙印を押される恐れがあります。

本当に知るべき、マレーシアの常識

しかし、ここで取り上げたいのは、そんな一般常識的なことではありません。

ガイドブックには載っていないかもしれないけど、ぜひ気にしてほしいことがあるのです。

 

マレーシアのペナン島へ旅行する際、空港へ向かう途中でチップの習慣の有無をあらためて確認することにしました。

ええ、なにせ一人旅なので、他に尋ねる人もいないし、ガイドブックを取り出すのも面倒なので、スマホで検索を始めたのです。

 

すると、チップ情報と一緒に、寝耳に水な情報までも一緒に検索されてきました。

なんと、「マレーシアのトイレにはトイレットペーパーがない」というのです。

一瞬で、もはやチップなんてどうでもいい事態となってしまいました。

 

ちなみに、マレーシアは基本的にチップの習慣はないのですが、そのせいで、トイレットペーパーもありません。

いえ、正確にいうと、トイレットペーパーがないのは、チップの習慣とは無関係のようです。

 

慌てて、手持ちのポケットティッシュを確認します。

旅行ということで、若干多めには持ってきてはいるものの、トイレットペーパーがない前提では持ってきていないため、余裕綽々というわけではありません。

ふとここで、かつて読んだバックパッカーが書いたブログを思い出します。

中東では、トイレットペーパーがなく、その代わりトイレにはホースが設置されていて、ホースで洗い流すというものです。

砂漠地帯では、それが心地よく、抵抗はなくなるらしいのです。

そういえば、インドは右手で食事をして、左手はトイレのときに使用するので、「不浄の手」とされているということも思い出します。

ではなぜ、マレーシアのトイレ情報は誰も教えてくれなかったのでしょう。

旅の計画を立てるのに、ガイドブックの購入はもちろん、参考になると思って一人旅のブログも読み漁りました。

一番触れにくいかもしれないけど、一番触れてほしかったトイレ事情、もっと一般市民に公表すべきです。

30代独身女、嫁入り前にも関わらず、もしかしたらマレーシアでホースデビューするかもしれない覚悟を決め、出国します。

 

ペナンに到着後、早速空港のトイレに入ります。

普通にトイレットペーパーがあります。

おかげで、トイレットペーパーがないかもしれない不安をすっかり忘れています。

 

宿に辿り着きます。

宿のバスルームにも、ちゃんとトイレットペーパーがついています。

なんといっても、街全体が世界遺産になっているジョージタウンに来ているのです。

世界中から観光客が来るのに、トイレットペーパーがないなんて、ありえないじゃないですか。

 マレーシアのトイレを使う

ジョージタウンの観光を始め、インド料理の店で食事をしたあと、トイレを借ります。

年代を感じる、洋式のトイレです。

ここで初めて、厳しい現実に直面します。

 

さて、トイレットペーパーがありません。

食堂なのに、観光地なのに、世界遺産なのに、やはりトイレットペーパーがないのです。

代わりに、ホースがついています。

 

そのあと、別の店のトイレに入っても、本当にトイレットペーパーがありません。

ただ、必ずホースはついています。

ペナンには、洋式だけでなく、和式のトイレもあります。

実は、トイレットペーパーがないという問題の他に、もう一つ大きな問題があります。

基本、便器が水浸しになっているのです。

そのおかげで、どんなに古臭いトイレでも、便器が水浸しなだけで、汚かったことはありません。

しかし、洋式の場合、濡れている便器を拭くトイレットペーパーがないのです。

特に女性の場合、パンツスタイルの人を多く見かけましたが、洋式トイレでどうやってずぶ濡れの便器を使って、ホースで洗い流しているのかわかりません。

しかも、女性用のトイレなのにゴミ箱が設置されていないこともありました。

あれのとき、どうするのでしょう。

ゴミは各自お持ち帰りでしょうか。

 

とまあ、ここまでは私が庶民的なお店に入るからいけなかったのです。

日本にもありそうなおしゃれなカフェ的なお店に入れば、値段もそこそこするサンドウィッチを食べ、きれいなトイレを借りられるのです。

ほらね、他のトイレにはなかったペーパーホルダーがついています。

安心して、ホルダーに手を伸ばすと、あぁ、この感触はまさに・・・紙切れです。

 

紙切れですか。

店員全員、若い女性でしたよね。

紙なくて困りませんか。

 

ホース使いの彼女たちにとって、ホースさえあれば紙切れは全く気にならないようです。

むしろ、ペーパーホルダーをトイレに飾るインテリアだと思っているかもしれません。

誰か、彼女たちにペーパーホルダーの正しい使い方を教えてあげてください。

これは、一刻も早い方がいいでしょう。

 

宿のトイレに戻ると、トイレットペーパーに温かく迎えられます。

今までその心温まる存在の陰に気付きませんでしたが、なんとここのトイレにもホースがついているではありませんか。

トイレットペーパーがついていようとなかろうと、基本はホースです。

ホースこそ全てなのです。

 

ちなみに、大きな観光地へ行くと、話は別です。

「極楽寺」は、トイレの前に中国語で金額が書いてありました。

入らなかったので確かではありませんが、お金を払ってペーパーを買えるのでしょう。

 

 

「ペナンヒル」へ夜景を見に行ったときは、トイレにペーパーホルダーはあるものの、紙切れだし、ゴミ箱からゴミがあふれ出ている状態でした。

行ったのは遅い時間だったので、きっと清掃する人はもういなくて仕方ないのだと思いましたが、翌日昼間に行ってみたら、昨夜のまま掃除された形跡はありませんでした。

当たり前のように毎日掃除してお客様を受け入れる日本人って、ほんと素晴らしいと改めて実感しました。

 

そう、外国へ行って知らない人や文化に触れて、厳しい現実を知ったり感動したり、視野を広げるのは海外旅行の醍醐味です。

でも、同時に外から日本を見ることで、改めて日本の良さを知ることも、とっても大事なことなのです。

 

余談ですが、私が泊まった宿のバスルームは、手前に便器と手洗い器があって、奥にシャワーがついていました。

日本と違うのは、浴槽がないことです。

浴槽がないとどうなるかわかりますか。

床が水浸しです。

一応、シャワーの水は排水溝に流れていくものの、多少はトイレの方も濡れます。

結局、ここでも己のシャワーのせいで、便器水浸しは避けられないのです。

 

 

最後に

あえて海外トイレ事情を無視するのも、海外旅行を楽しむために必要なことです。

なぜなら・・・

もし、マレーシアのトイレにペーパーが設置されていないとわかっていたら、おそらくマレーシア旅行は却下されていたことでしょう。

知らなかったがために、実現できた旅行なのです。

トイレットペーパーはなくても、とても楽しめて、行ったことに大満足できました。

 

なにはともあれ、結果オーライ。

 

それでは、あなたもよい旅を。

 

筆者
Fantasista Ushiko

 

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