今度イタリアに行くけれど、どの街に行くべき?
イタリアは都市ごとに様々な個性があり、国が違うかのように雰囲気が違うと言いますね。そのため、限られた日程でどの都市に行こうか迷っている人は多いはず。
今回はそんな人のために、私が実際にイタリア旅行で訪れてみて、おすすめの都市を4つだけ厳選して、それぞれの良さを紹介しようと思います。
フィレンツェ
イタリア初心者がいきなり訪れても楽しみやすく、さらにイタリアらしさを感じることができるということで初めて訪れるのにおすすめなのがフィレンツェ。
ルネッサンスの中心地となったこの都は世界的な文化の中心地であり、それ自体が芸術と言えるサンタ・マリア・ル・フィオーレ大聖堂、宝石商の集まる小さくて可愛いヴェッキオ橋、数々の名作を収容したウフィツィ美術館を始めとして見所が山ほどあります。
街のどこを歩いても中世の雰囲気が残っており美しく、それでいてただの古都ではなく、様々な新しい文化を感じられるのがこの街の魅力。
マーケットが街の至る所で催されており、ちょっと怪しいバッグや革小物から食べ物まで様々なものを、値段交渉しながら買うことが出来ます。これがなかなか楽しい。ほとんどの店で売っているものはお土産用の同じようなものですが、ときどき本当にお買い得なノーブランドのバッグなどが混じっています。
またこの街は文化の中心地、歴史的な都市であるだけでなく、ファッションの中心地でもあります。トラッド系メンズファッション最大の祭典であるピティ・ウォモが開催されるのはこの街の郊外ですね。
高感度なセレクトショップがいくつも存在します。
ボローニャ
静けさと賑やかさが同時に存在する街、ボローニャは他の都市に比べれば少し地味な印象ではあります。しかしその分現地の人たちの買うものや食べているものをリアルに体験できる、個人的にはイタリアで最もおすすめな都市です。
この都市は何よりセンスが良く、良いものが比較的安く手に入ります。まずは有名なネプチューンの像がある街の中心マッジョーレ広場から、サンペトロニオ大聖堂の横を抜けてショッピングストリートを歩いてみましょう。
センスの良いセレクトショップや個人のお店が軒を連ねています。一つ一つ見ているだけで、一日を過ごすことができそうです。
またボローニャの斜塔を抜けて歩けば、数々のバルやレストラン、アンティークや雑貨を扱う繁華街の雰囲気を楽しむことができます。賑やか通りはまるでベネチアやローマのように賑やかですが、静かなところは田舎町のように静か。
この両方が楽しめるのが、ボローニャの何よりの魅力ですね。
ベネチア
観光客がすし詰めで居心地は悪く、歩く道もない。移動手段は限られ、物価は高く、ホテルも良いところに泊まろうと思ったら恐ろしい金額になる。ある程度のイタリア好きからはとことん嫌われている超観光地とも言えるベネチア。
でもやっぱり、一度見ておかないと「一度は見てみたい」と常に気になってしまうこの都市は、イタリアに行くなら訪れてみるのが良いでしょう。
実際に訪れてみて「やっぱり絵画みたいで綺麗」と思うか「思ったより普通」と幻滅するかは人それぞれですが、何より華のヴェニスを訪れてみないことに、語ることができませんね。
おすすめはあまり長い滞在にしようとせず、日帰りで身軽な状態で訪れてみることです。例えば電車で30分ほどでベネチアを訪れることのできる文教都市パドヴァで宿をとれば、効率よく余裕を持った気分でベネチア観光をすることができます。
フェラーラ
本当に美しいイタリアを見てみたい?それなら、アジア人観光客は愚か、ヨーロッパからの観光客もほとんどいないフェラーラという小さな都市を訪れてみると良いでしょう。
この都市はボローニャとベネチアの間に存在するマイナーな都市ですが、街自体は非常に綺麗で、またアートマーケットが開催されていたりと非常にエキサイティングな街です。規模は小さいけれど、センスの良さと人々の余裕が感じられます。
最も嬉しいのは、現地の人の生活を垣間見れられること。
ローマやベネチアというのは観光地になっていて、目に入る人々は皆観光客と、それを相手にしている現地人です。しかしこのフェラーラのような街では、現地の人々がふつうに生活をしている。そして観光客は現地人に溶け込んで、本当のイタリアを感じることができます。
もちろん観光としてエステ城やファサードを見て回るのも良いでしょう。
また物価なども現地人向けなのでかなり安く、ホテルやレストラン、バル、スーパーでの買い物まで良いものが安く楽しめるのも魅力です。
いかがでしたか?
今回はイタリアでおすすめの4都市を厳選して紹介しました。是非、旅行先の候補として押さえておいてくださいね!