コーヒーはとても身近なものですが、意外とコーヒーの歴史を知る機会は多くありません。
そこで美味しいコーヒーや豆の話に入る前に簡単に歴史を紹介したいと思います。
”9世紀のエチオピアで、ヤギ飼いの少年カルディが、ヤギが興奮して飛び跳ねることに気づいて修道僧に相談したところ、山腹の木に実る赤い実が原因と判り、その後修道院の夜業で眠気覚ましに利用されるようになった。”
有名な輸入食品チェーン店の「カルディ」はコーヒー発祥の伝説からお店の名前を取っていたんです。
パッケージなどに印刷されている上記のイラストはヤギ飼いのイラストのようです。
イギリスでは1650年にオックスフォードでコーヒー・ハウスが営業を始め、1652年には初めてロンドンにコーヒー・ハウスが開業した。最初はイギリスの人間にとってもコーヒーは馴染みのない飲み物であり、コーヒー・ハウスの近隣の住民が、コーヒーの「悪魔の匂い」の対処を訴え出た記録が残っている。
(wikipediaより)
イギリスでの紅茶の普及は、1657年にロンドンのエクスチェンジアレーで販売されてからなので、意外にもコーヒーの方が先に入っていたようです。
個人的には紅茶が普及していて、しばらく経ってからコーヒーが入ったイメージがありましたが、実は17世紀にはイギリスにもコーヒーが流行していたのです。
セイロン・ジャワ・ケニアなど、コーヒーと紅茶を両方栽培している国も多く、歴史的に見ても切り離せない飲み物と言えますね。
紅茶入門の歴史でも紹介しましたが、アメリカでは1773年にボストン茶会事件といって、イギリスから輸入される紅茶の重税に対するボイコットにより紅茶への関心が薄れ、コーヒーの普及が加速したそうです。
日本には18世紀に長崎の出島にオランダ人が持ち込んだといわれています。
ですが明治初期にコーヒーを飲んでいたのは一部の上流階級だけで、一般層にも普及したのは明治末期から大正初期にかけてです。
日本では1880年〜1890年に掛けて普及したようで、まだコーヒーの文化というのは120年程しか経っていません。
現在では紅茶よりも普及して、日本全国で多くの人に飲まれています。
あと50年、100年したらどうなっていくのか考えるととても面白いですね!