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真夜中のお菓子「うなぎパイ V.S.O.P.」は本当に美味しい?

筆者は28年間、静岡市に住んでいましたが県外に行く時、慌てて静岡駅でお土産を買うのは決まって「うなぎパイ」でした。
こっこ」や「安倍川もち」という選択もありますが、如何せん味が安っぽすぎるのです。

こっこは、蒸しケーキが山崎パンのそれに似ていて、ミルククリームは駄菓子のようです。安倍川もちに至っては、静岡市の弥勒橋の新通りにある手作りの店でないと、美味しいとは言えません。
そうなると消去法で、浜松市の名産品を他県の人に持っていくわけです。

こればかりは仕方なく、浜松に対抗的な意識を持っている静岡市民も諦めてお土産売り場で手に取ります。美味しいとは思っていないので静岡市民で家でうなぎパイを食べる人は至って少数派と言えます。多くの子供が”パパが出張で余って持ち帰ってきたときに食べれる菓子”とでも考えていることでしょう。

「うなぎパイ V.S.O.P.」の味と特徴

端的に言うと美味しいです。原材料は「小麦粉、砂糖、バター、植物油脂、牛乳、生クリーム、マカダミア、白むき胡麻、ブランデー、うなぎ粉、フラクトオリゴ糖、バニラビーンズ粉末、ビタミンA、酸化防止剤(V.E)、香料」。ショートニングでなくバターを使っているので、噛んだときの香りが良く、舌触りも自然です。焼き菓子のプルミエに、バニラ香と砂糖を焼いた香りを足した感じです。ブランデーの香りはあまり感じられません。マカダミアナッツもどちらかというとアーモンドプードルを焼いた時のような香りです。

パイの層は目視では16層程度でしょうか、クロワッサンのように「サクッ」となりませんが、お土産としては優秀です。

お土産にされることが前提で、よく考えられたお菓子です。先ず、しっかり乾燥しているというのが良いです。保存料を入れなくても味の変化が少ないです。この点、他のお土産は生クリームのソースを用いたり、ふわふわの生地にしたり水っぽくなるため本来は1週間と持たず、保存料を使ったりとで味が劣化します。

うなぎパイは静岡のお土産として最適か?

「うなぎパイ」というネーミングは抜群に効果があり、静岡県で最強のお土産のポストを獲得できたのもその御蔭です。
静岡に来る人の心理は「静岡まで来たし、浜名湖のウナギでも食べたいなぁ〜」あわよくばその感動を帰って家族や友人と共有したいのです。

しかし「乾燥ウナギ」は存在しませんし、レトルトパウチのような物は一応ありますが常温保存できず賞味期限の問題もあり、価格も2~3千円と現実的ではありません。そこで空いた隙間を「うなぎパイ」が埋めている訳です。浜名湖養魚漁業協同組合はきっと手柄を取られたと思っているはずです。

私達はうなぎになり得ない代替品と分かりつつも、静岡から出るときは「うなぎパイ」を持って出るので、そして特に親しくしたい、便意を図ってほしいときには「うなぎパイ V.S.O.P.」を持っていくのです。

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