
リズム感を良くする方法【裏拍について】
ある程度のレベルから上達を実感したり、レコーディングを行うには、リズム感は必須のスキルです。
いざレコーディング!となったとき、限られた時間の中ですんなりとレコーディングを行うためにも、日頃からリズム感を鍛え、良くしていきましょう。
今回はリズム感を良くするために重要な、裏拍についてお話ししたいと思います。
まずは裏拍を感じてみよう
曲の1小節が「いち・にい・さん・よん」と進行するものとします。
音符が「いち・にい・さん・よん」 とあるとすると、意識すべきは「いち・にい・さん・よん」の太字の部分なのです。
まず、口に出して太字の部分を強くアクセントにして言ってみましょう。音の終わりにグッと重みが来るような感じがしますね。
これが裏拍です。
それではまず、こちらをご覧ください。
「鈴木正夫 – 炭坑節」
少々極端な例ではありますが、こちらはおもいっきり表拍。
こういった日本の盆踊りは表拍にアクセントが来ているため、表拍で手を叩きたくなりますね。
文字でかくと、「いち・にい・さん・よん」といった感じ。
実際の盆踊りの振り付けでも、太文字の部分で手を叩いています。表拍が強いと、このようにゆったりとした印象になります。
日本人が裏拍が苦手というのは、日本に根付いているこのような音楽の影響からかもしれませんね。国民性、ともいいますが・・・。
次に、裏拍を可視化したようなものがこちら。
「Bob Marley – Stir it up」
レゲエの代表格ボブ・マーリーの名曲より。
映像中のイントロからつづくチャカチャカと惹かれているギター、このタイミングが裏拍です。
「いち・にい・さん・よん」と、この太字の部分でギターが鳴っているが分かりますか?
これが裏拍です。(2回目)
なんとなく分かったら、次はこちら。
「Edwin Hawkins Singers – Oh Happy Day」
ゴスペルです。ブラックミュージックやR&Bはとくにリズムを強く感じやすいので、これらを聴きながら「いち・にい・さん・よん」と裏拍を感じられるように、トライしてみましょう。
これらができたら、普段聞いている曲の裏拍を意識しながら聴き直してみましょう。
裏拍を意識できたら
裏拍をどんなジャンルの曲でも感じられるようになると、音楽がだいぶ面白くなってくるはずです。
「わーい!裏拍わかるようになったぞー!」となった方、そこで気をつけたいのが、忘れらがちな「よん」の「ん」の部分。
だいたい「さん」くらいまでくると、人間というものは、また新たな「いち」からのサイクルが始まることに気を取られてしまうものです。
これを忘れてしまうと結果的に、音を最後まできちんと鳴らし切ることができなくなってしまい、曲が転び、テンポがどんどん早くなってしまう原因となります。
またこのような演奏は、聞いていてせかせかした印象与えるため、お客さんもノリきれず、うーんとなってしまいがちです。
音の終わりは丁寧に。
終わりよければすべて良し、かもしれませんよ。
以上、リズム感を良くする方法、裏拍についてご紹介しました!

