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【レビュー】Nikon SB-700 ストロボ フラッシュ 後継機はSB-800

通常の内蔵ストロボと同じようにSB-700で撮影すると以下のようになります。

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光がとても強く、明るく撮影はできますが、強い光を直接当てているため
エグさが出て汚い写真になってしまいます。

せっかくのフォートナム・アンド・メイソンの可愛い缶が台無しです。
所がストロボの首を振ってバウンス撮影を行うと全然印象が代わります。

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どうですか?
まるで、目で見ているのと同じような自然な柔らかい光になっています。
この部屋が暗い夜だと思えないですね。
これはSB700を天井に向けてフラッシュした例です。

ただ、細かく言うと、紅茶の缶の上の「板」が影になって、さらには缶の天蓋がクロスに反射してしまっています。
では次の写真を、「板の影」と「缶の反射」に注目して見て下さい。

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どうですか?
先ほど気になった、板の影と、缶の反射が抑えられましたね。

これは、SB700を背後の壁に向けてフラッシュさせた例です。
このように角度を変えると影を自由自在に操る事ができます。
まさにバウンス撮影の恩威と言えますね。

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次はSB700を右の壁に当てた例。
どうですか?いっきに雰囲気が醸し出されます。
フォートナム&メイソンのオリエンタルな雰囲気に似合って居ますね。

test-sb700

このように、角度を変えると写真の雰囲気がガラッと変わるのです。
女性モデルなどポートレート撮影も、本人に強い光を当てるのはNGで、バウンス撮影を利用すると柔らかい光で綺麗に撮れます。

他にも、白いレースのカーテンに向けてフラッシュすると、シルクのように柔らかい光に変化します。
青いカーテンに当てれば、写真全体が青くなったりと、ストロボでの色や影作りは多岐に渡ります。

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白いキャップや半透明は、光をディフェーズするアイテム

付属品にある白いキャップと、このフィルターは光を柔らかくするアイテムです。
もちろんバウンス撮影で使うのも有効的ですが、特に屋外などで反射させるモノが無く、直接被写体に光を当てなければならないときに活用します。

この白いプレートは、簡易バウンス撮影に使ったり、光の方向を変えるときに使います。
バウンス撮影の時に、この白い部分が弱く発光することで、天井+直接顔に光が当たりバランス良く撮影ができたりします。

DSC_0110

このような、大きな面積を確保して光を柔らかくする商品もあります。
空気を入れるバルーンだったり、写真のようなハンペン系だったり色々あります。
手元に何もなく、ディフェーズしたい場合は、コンビニの白い袋を膨らませて、ストロボの前に当てるだけで、柔らかい光になったりします。

写真撮影というのは商品として存在する道具だけ使うというルールはありません。
臨機応変に、身近な物を活用して綺麗な写真が撮れればそれでOKなのです。

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カラーフィルターのオレンジとグリーン

そんではこれは何?!と思いますね。
演出するときに色を変えたり…なんて使い方もありますが、基本的には部屋の色温度をあわせるのに用いります。

オレンジは暖色系の照明の部屋。
例えば、バーやカフェなど黄色っぽい照明で撮影する時は、真っ白とオレンジの光が交じると汚くなってしまいます。(ミックス光と言います)
他にもバースデーパーティで、ロウソクの光だけの時にオレンジフィルターをつければ、まるでストロボを使っていないかのような自然な写真が撮れます。

グリーンはどうでしょう。
こっちは実は蛍光灯の部屋で活用するアイテムです。
蛍光灯の青っぽい光でストロボを炊くと、これまた色がずれます。
そこでグリーン系の光で中和をする、というイメージです。
事務所の青っぽい部屋でもモデル撮影ができるようになるのです。

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リモート撮影にも使える超便利な機種

SB700の何が凄いかって言うと、リモート撮影もできちゃいます。
このようにスタンドに立たせるのは、「部屋に飾っておくため」ではありません。

もう1台SB700を購入すると多灯撮影というプロが良く使うテクニックの撮影ができます。
2台をAとBと名付けたとして、それを別々の場所で、任意の強さで光らせる事ができます。
本当はリモートコマンダーという機材が必要ですが、1台を一眼レフに付けて、それをマスターとして利用して、もう1台を赤外線で発光させる事ができます。
赤外線とは、テレビのリモコンのような仕組みですが、まあ無線機のようなイメージで使えます。

大体3〜5メートル程度であれば、スムーズに動くので、人物を撮るときに1台はバウンス撮影してもう1台を、人物の背後に設置したりと、光を文字通り自由自在に操る事ができるのです。

その時に、スタンドを付けて家具の上などに置くことができます。
スタンドの底に穴があり、三脚に付ける事もできて非常に便利です。

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超裏としては、このようにアマゾンで「アンブレラホルダー」を買うと、クリップオンストロボをまるでモノブロックストロボのようにして使うことができます。

傘をセットする場所と、三脚に付けれるネジが付いています。
お値段なんと、送料無料950円!(執筆現在の価格)
コメットのモノブロックでライティングを組むと、10万円を超えるのは確実なので、SB-700を器用に組み合わせれば、スタジオの本格撮影もギリギリ可能なのです。

電源容量の少なさと、冷却などの関係で連続撮影は辛いですが、簡単な撮影や物撮り(ぶつどり)であれば快適に撮影できます。
SB-700はプロでも便利だなぁ〜と思う機種ですね!SB910はより安定します。

という訳で、SB-700。わずか3万円で素晴らしいパフォーマンスです。
5年使って1万枚以上撮影しましたが、プラスティック製の個体の割にタフですね。

ただ、ハードに使うと、測光のプレ発光やカラーフィルターの誤認識(付けてないのに反応する)など、ちょっとずつ壊れてきます。
丁寧に使えば多分壊れることはまず無いと思います!

 

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