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【ギター】小型アンプヘッドのメリットとデメリット

小型アンプヘッドは使えるか?

スタジオで練習したり、ライブハウスでライブをしているけれど、どんなエフェクターを買っても中々理想の音が手に入らない。実はアンプが問題なんじゃないの?

そう思う人は少なくないはず。例えばどのスタジオにも置いてあるこの仏頂面のブリティッシュ人のサウンドが好きじゃないのに、どうしても逃れられなくてうんざりしている人は少なくないのではないでしょうか?

 

何を隠そう自分がその一人で、マーシャルの音がどうしても好きになれないのに、どんなエフェクターを使ったところでマーシャルの音から抜け出せず苦労しています。

そこで候補に上がるのがコンパクトアンプヘッド。手で持ち運べてライブハウスやスタジオ連に使える小型アンプヘッドは、ワット数こそ小さいものの、本格的に自分のサウンドを持ち歩く手段として注目されています。今回はそんなコンパクトアンプヘッドのメリットとデメリット、良いところと悪いところを紹介します。

コンパクトアンプヘッドのメリット 利点

 

まずはコンパクトアンプヘッドの利点ですが、これは何よりお気に入りのサウンドを一般的なヘッドよりもずいぶんとコンパクトに持ち歩くことができると言う点にあるでしょう。

一般的なスタックアンプに乗っかっている例の100ワットのやつをライブハウスに持ち込もうと思ったら、あまりにかさばるため、狭い楽屋に立てかけてある出演バンドのギタリスト達のレスポールやらストラトやを全部倒しながら歩くことになるでしょう。

あげくに重過ぎて、ライブの出演の順番が回って来たころには、ステージに立って喝采を浴びるよりも接骨院で腰痛を見てもらいたくなることでしょう。

mesa boogie

そんなわけで、俗にランチボックスと呼ばれるコンパクトアンプヘッドは便利なわけです。

もう一つワット数が小さいために、比較的小さい音量でも良い音が得られるというのもコンパクトアンプヘッドの特徴です。真空管を用いたギターアンプは全般的に、ある程度音量を出さないと良い音が出ないというのが常識です。

しかし日本の住宅事情からすると、100ワットのアンプを良い音で鳴らすことなど到底できません。しかしそれが5ワットのコンパクトアンプヘッドだったらどうでしょう。近所のおばさんの掃除機と同じくらいの音量で、かなり良い音が鳴らせるはずです。

コンパクトアンプヘッドのデメリット 良くない点

mesa boogie02

では小型のアンプヘッド達を買えば何もかもが解決するのか?というとそうでもありません。コンパクトアンプヘッドにもデメリットと限界があります。

まずはサウンド的な限界です。同じメーカーが展開する同じシリーズとは言っても、流石に25ワットと100ワットでは音の迫力が違います。例えば上の写真のメサブギーのミニレクチファイアを使ってみるとわかりますが、流石に低音が足りなかったり、歪みが少し足りない印象がありますね。

またそれだけではなく、アンプヘッドにはスタックの問題がついて回ります。これはコンパクトなものに限ったことではありませんが、アンプヘッドは所詮ヘッドであり、キャビネットによってだいぶ音色が変わってしまう。

言い換えるのであれば、スタジオやライブハウスのマーシャルが嫌だからといってミニレクチを持ち込んだところで、所詮はマーシャルのキャビネットなので、出てくる音は限られているということです。

例えばこのメサブギーのミニレクチをヒュースアンドケトナーやエングルのキャビネットで鳴らすと、非常にきめ細やかで気持ちの良い歪み成分と倍音の混じったディストーションサウンドが出ます。レンジが広く、低音から高音まで広がりがあるサウンドです。しかし同じことをマーシャルのキャビネットでやろうとすると、がりっと硬くなってしまうだけでなく、レンジが狭まり、耳につくような音ばかりが強調されてしまうようになりがちです。

このようにせっかく小型アンプヘッドを買っても、実際には理想の音が手に入らないことが多いのも事実なのです。

コンパクトアンプヘッドは買うべき?

では結局、音作りで悩んでいる人にコンパクトアンプヘッドはおすすめなのか?個人的には、あまりにスタジオのマーシャルやJCなどが苦手な人で、いつもそれを使うしかない人におすすめしたいところです。

まずはアンプヘッドを変えて、あとはどうキャビネットの癖をなんとかするか、という話になるからですね。

またなんとなく別のヘッドを使ってみたい、という程度の人にも逆におすすめ。キャビネットの癖も合わせて音の変化を楽しめると思います。

逆にそのメーカーのあるモデルの音をスタジオで完全に再現したい!という人にはおすすめできません。キャビネットのせいでずいぶんとやきもきすることになりますし、どうしてもワット数の違いなどでがっかりすることでしょう。

一番良いのは、自分のギターを楽器屋さんにもっていき、いつもスタジオやライブハウスで使うものに近いキャビネットで試奏してみること。それが無理ならmini rectifier + marshalといったように、YOUTUBEなどで実際にその組み合せでどんな音になっているかを調べてみるのも良いでしょう。

何も音を聴かずに期待して購入し、スタジオでがっかりするのは小型アンプヘッドにありがちのパターンです。

いかがでしたか?

今回は小型のコンパクトアンプヘッドについて考えてみました。是非参考にして、アンプ選びに生かしてくださいね!

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