大学生になってしばらく経つけど、周りの人がお洒落すぎて憤死寸前……。
そんなあなたのために、大学生のメンズファッションの基本を解説します!
大学生男子ファッションの基本アイテム
大学生の男子のファッションの基本はアイテム選びから。
高校生のときのようなプリント柄のTシャツばかりを着ていてはセンスが悪く見られてしまいますし、全身黒や暗い色ばかりのコーディネートは悪い意味で目立ってしまいます。
「はっ、黒子!」
となりやすいわけです。
そうならないために、まずは大学生にポピュラーなアイテムを一気に覚えてしまいましょう。
ボトムス
まずボトムス(下半身)はコーディネートが比較的簡単で、誰でもお洒落に見えやすいジーンズを押さえておきましょう。チノパンが欲しい場合には、余計なポケットがついておらず、体に合うシルエットのベージュのチノパンがおすすめです。
チノパンはスーツのように真ん中に線(センタークリース)が入ったものと、普通のズボンのように線が入っていないものがあります。センタークリースが入っているものの方がちょっと綺麗目なので、テーラードジャケットが好きな人にはおすすめ。
普段からパーカーやカーディガンなどカジュアルなものしか着ないのであれば線が入っていないチノパンの方が使いやすいです。
アパレルショップ(服屋)でチノパンを探すときには広げなくても、たたみ方でセンタークリースが入っているかいないかが分かります。上の写真のようにパンツが横に見えるものはセンタークリース入り、ジーンズのように後ろに見えるものはセンタークリース無しです。
チノパンにしろジーンズにしろ、トップスはどんなものでも合わせやすいのが特徴。
特に色が似すぎていたりデニムシャツとデニムだったりしない限りは、だいたいどういったコーデにも使えます。
インナー
大学生男のインナーとして人気なのは、カットソーとカジュアルシャツ。
まずはカットソー。いわゆるTシャツのようなものですが、襟首や素材、柄などには様々なバリエーションがあります。
ちなみに襟の形は左からVネック、ヘンリーネック、クルーネックです。
柄のものはお洒落ですが、使い方が分かりにくいときも多い。
コーディネートに自信がない人は、まず無地から始めましょう。どちらにしろ重ね着しているうちに柄や色が増えていってしまうものですから、地味すぎの心配はありません。
次にカジュアルシャツ。
カジュアルシャツとカジュアルジャナイシャツの違いは明確ではありません。
なーんて中途半端なことを言われてしまうと逆に困ってしまうので、あえて言い切ってしまうなら「スーツの中に着れるシャツ」はドレスシャツとして区別され、それ以外は全部カジュアルシャツとなります。
過激なスーツ原理主義者に言わせればクールビズの半袖シャツも、スーツの中には着れないのでカジュアルシャツなわけですね。
また一般的なドレスシャツが薄手で光沢感のある綿生地であるのに対し、カジュアルシャツの生地は様々。厚手の綿を使った物やデニム、シャンブレーと言った染め系の生地のもの。季節感のある麻、レーヨンやポリエステルなどなんでもありです。
大学生の間で人気なカジュアルシャツは特に、上の写真のようにシャツ一枚で着ても見栄えが良いように工夫された柄や素材のものが多い模様。
上の写真のようなデニムシャツ、チェックシャツ、それに白シャツはあると便利なアイテムですね。
アウター
アウターというのは上着のことで、非常に様々な種類のものがあります。
基本的には大学生だからこれ!というようなアイテムはありませんが、人気なものはいくつか。
それがカーディガン、パーカー、ブルゾン、テーラードジャケットです。
まずはカーディガン。
カーディガンと一口に言っても、実際には非常にいろいろなものがあります。基本的には前の開いたボタンのセーターと覚えておけばOKです。
でも注意していただきたいのはカーディガンは秋冬ものしかないわけではないということ。
写真で言えば左のR.NEWBOLDのカーディガンは秋冬、真ん中のUrban Researchは春秋、右のmoncieur NICOLE vitalは春夏といった感じで着られる季節に差があること。
判断基準は「素材」と「生地の厚さ」の2つだけ知っておけば問題ないです。まずは素材ですが、よくあるセーターのようなウール(羊毛)であれば秋冬、綿の場合は春秋、麻やレーヨンの場合は春夏が多いです。
それを判断した上で、厚さを考えます。
ウールでも薄手のものであれば春や秋に使える、麻で薄手は夏に使える、なんていうふうに細かく判断していくわけです。
着こなし方については、基本的に先ほど紹介した「インナー」に重ねるだけです。
次はパーカー。
パーカーは皆さんご存知のアイテムですが、大学生のファッションでも定番です。
無地のパーカーをボーダーのカットソーと組み合わせるだけで、それっぽくまとまったファッションが出来るのが魅力。
超陽気な男になってしまいそうなカットソーも、パーカーに入れればこの通り!
あーゆかいゆかい。
陽気な男くらいで済みます。これは見える面積が減るからですね。派手なカットソーをシンプルなパーカーと合わせる着こなしは、BEAMS ビームスなどによく見られますね。
しかしパーカーにはちょっとした欠点があります。
1つにはあまり安いパーカーを着てしまうといかにも貧相に見えてしまい、全体の清潔感がなくなってしまう可能性があること。パーカーも1つのアウターである以上、1000円〜3000円で済ませるのはちょっと難しいアイテム。
大学でパーカーを着るならセレクトショップで5000円〜のものを選んだ方が清潔感があり、高級感のある着こなしになります。
もう一つは洗濯を繰り替えすと伸びてしまうこと。
綿100%のパーカーはどんなに高級なものでも、洗濯を繰り返していると伸びてしまいます。もちろん味があるとも言える風合いになるのですが、それでものびのびしたパーカーは「それしか着るものないんだ」という印象になってしまいがち。
洗濯のときにはネットを使う、手洗いをして平置きで乾かすなど丁寧に扱うのが一番です。
次はブルゾン。
以前はジャンパーと呼ばれていたものですが、最近はどこのアパレルショップに行ってもフランス語を使ってブルゾンと呼んでいます。
示す範囲が大きいので、ブルゾンとは一体どういうものだ!? と聞かれると困ってしまうところですが、基本的にはカジュアルな上着のことを差しています。
ミリタリーを由来にもつMA-1やフライトジャケット、パーカーをベースにジャケットにしたものなどなど……。
後ほど紹介するテーラードジャケット以外の上着ならおよそ、ブルゾンと呼んでしまっても怒られません。
着こなしは様々ですが、白のカットソー+チェックシャツ+ブルゾンと言った着こなしがポピュラーですね。
最後にテーラードジャケット。
テーラードジャケットとはスーツの形をしたジャケットのこと。
もともとテーラードの語源は……なんやかんやという、壮大なうんちくもあるのですが、まあ大学生ファッションで重要なのは、スーツの形をしているけどスーツではなくて、綺麗目なカジュアルをするときに使えるアイテムだということ。
ジーンズやチノパンと組み合わせ、ドレスシャツやカジュアルシャツ、カットソーそしてニットなどをインナーにします。
このテーラードジャケットを使った服装は特にジャケパンスタイルと呼ばれ、スーツに近いものを使うことでパーティに着ていけたり、綺麗目な着こなしで就活の私服面接にも使えたりと非常に万能な服装です。
テーラードジャケットの素材に関してはウールを使ったものもあれば、綿や麻を使ったものも、果てはシルクやモヘヤなんていう高級素材を使ったものもあります。
値段はrageblueなどで4000円〜。一般的な相場では2万円〜3万円、ちょっとこだわって5万円〜8万円。高級品はそれ以上と、スーツに近い存在なだけあって、やや値段が高いです。
実際に上の写真では左の輸入ものが10万円で真ん中のEDIFICEが5万円、右のUrban Researchが2万5千円という値段。
大学生のテーラードジャケットでは、1万円〜3万円が相場だと言えるでしょう。それでも十分高いものですが、しっかり手入れすれば何年も着られる服なので、無駄な買い物ではありません。
大学生におすすめのメンズファッションブランド
じゃあ実際にどこに服を買いにいけば良いの??
買い物で迷わないために、大学生に人気のメンズファッションブランドも知っておきましょう。
Paul Smith ポールスミス
あまりに有名なブランドなので、持っていれば誰もが「あ、ポールスミス」となりますね。
「今さら騒ぐようなブランドじゃない」と思われるかもしれませんが、大学生の男子が持つブランドとしては「誰が見ても分かる」という知名度こそコストパフォーマンスになります。
特に財布なんかは値段が安いものもあるので、手が出しやすいはず。
ポールスミスで人気なのはミニクーパーのプリント柄や、マルチストライプなどです。
BEAMS ビームス
大学生に人気なファッションブランドでポールスミスの次にくるのはビームス。値段帯はちょっと高級なセレクトショップですが、大学生に人気で「奮発して買う」にはちょうど良いブランドになっています。
特にBEAMS ビームスが好きな女子は多いため、男子でBEAMS ビームスを着ていると好感度が高いですね。
BEAMS ビームスの人気アイテムは、Tシャツからジャケット、ニットまでさまざま。
1点だけビームスのアイテムを取り入れて、アクセントにする感じでも十分にお洒落さを発揮できるはずです。
United Arrows ユナイテッドアローズ
BEAMSに並ぶ有名なセレクトショップであるユナイテッドアローズ。
BEAMSよりも若干ターゲット年齢層は上がりますが、それでも人気なのは間違いなし。greel label relaxingなどちょっと安めなブランドラインなら、手頃な値段で質の良い服が手に入るのでおすすめ。
特におすすめはオリジナル商品。
UNITED ARROWS ユナイテッドアローズはセレクトショップなので輸入のイタリア製ジャケットなども扱っていますが、正直大学生の女子でそこまで気にする人はいません。問題は毎日違う服を着ているかどうかです。
そんな中インポートにハマり始めるというのは、それはもう泥沼に片足を踏み入るようなもの。
大学生のファッションは、イタリア製ジャケットを10万で1着よりも、同じ10万円でシャツとカーディガンを合計20着というコンセプトでいきましょう。
SHIPS シップス
これまたBEAMSビームスとユナイテッドアローズに並んで御三家とも言うべきSHIPSですが、ユナイテッドアローズと同じくややターゲット年齢層が高め。
どちらかというと大学生よりは25歳〜といった印象のセレクトショップです。
扱っているものはこだわりの強いものも多く、モテたい人というよりどちらかと言えばファッションが好きな人にお勧めなブランド。
大学生の間ではそれほど話題に出ることはないブランドですが、それでもやっぱりお洒落好きな女子には印象が良いのがSHIPSシップスの特徴ですね。
nano・universe ナノユニバース
日本の主要セレクトショップの中でも特に大学生向けなのが、nano・universe ナノユニバース。
レディース・メンズ共に綺麗目なカジュアルのアイテムを取り揃えていて、お洒落な大学生の定番アイテムとなっていますね。デニムシャツからオロビアンコのバッグまで、幅広く揃えています。
シンプルな着こなしでナノユニバースを着ていけば、大学で一目置かれること間違い無し。
大学生の綺麗目ファッションには欠かせないファッションブランドです。
Urban Research アーバンリサーチ
いつもnano・universeナノユニバースと並んで語られるセレクトショップ、アーバンリサーチ。お前らライバルのふりして実は仲いいだろ??と言いたくなるくらい、いつも一緒に出店しています。
都会的でちょっと大人びたカジュアルが印象的なセレクトショップですが、値段帯が高いことから大学生の中ではnano・universe ナノユニバースほど話題に出ないブランドです。
その代わり知っている人が見れば、「アーバンリサーチじゃん!」と感動すること間違いなし。
なんとなくワンランク上な感じの質感が、シンプルな着こなしでもきっちり決まります。
ナノユニバースとどっちが大学でモテるか??と言ったらナノユニバースの方がモテるかもしれませんが、こだわりのある人はアーバンリサーチを選ぶのも全然OK。
Journal Standard ジャーナルスタンダード
ジャーナルスタンダードはちょっとアウトドアな雰囲気のカジュアルブランド。
nano・universeなどよりも気取った感じがなく、誰でも似合うカジュアル服が多いブランドです。
レディースも人気なブランドで年齢層も若い人向けなので、大学での知名度は高め。
でも大学生にとってはnano・universeなどの都会的なブランドに比べると「すごい!お洒落!」という感じではない印象のブランドなので、モテるのにはちょっと不利な面も。
以上が、お洒落な大学生なら誰でも知っているブランドです。
頭に入れておくといざショッピングに行ったときにふと思い出して、ちょっと参考になるはずです。
正解例を見る、着こなしは考えておく
今回は定番のアイテムを中心に紹介しましたが、重要なのは買った服をどう組み合わせてコーディネートするか。それによってお洒落になれるかどうかで決まります。
そのコーディネートがお洒落かどうかはセンスと言うよりも、いかにたくさんの「正解例」を見たかによって左右されるものです。
このウェブマガジンのメンズファッションのカテゴリーを読んでいただければありがたいですが、それに偏ってしまわず、書店でさまざまなメンズファッション雑誌を立ち読みしたり、いろんなアパレルショップでウィンドウやマネキンのコーディネートを見たりしていくのが大切なことだと思います。
そしてたくさんの「正解例」を見たら、あとは自分が実践するのみ。
でも出かける日の朝というのは忙しいもの。結局いつも同じような服を着て出かけてしまうものです。ぜひ休日の夜や出かけない日に、服を全部出してきて様々な組み合せを試してみましょう。
「これとこれはいける!」と分かっていれば、出かける日にあたふたする必要もありませんよね。
以上で大学生メンズファッションの基本は終わりです。
楽しい大学ライフを送りましょう!