正しいクリスマスに飲むワイン

Google+ Pinterest LinkedIn Tumblr +

「クリスマスのワインと言ったらモエ・エ・シャンドン!♡」なんてコピペブログが氾濫しきってしまい、昔の殺伐とした個人サイトが懐かしいな、と思う老害なこの頃。大人本をさぼって何をしていたかと言うと、イタリアに旅行したり本を読んだり退廃的な生活を送っていました。

最近のマイブームは「アッシジの聖フランチェスコ」
ローマ教皇のフランシスコが来日してニュースになりましたが、その教皇名も中世イタリアの聖フランチェスコの「清貧と弱者を救う、平和を求める」という精神から命名されました。
前後の歴史本を没頭して読んでいたのですが、フランチェスコの教えは物を所有せずに、清貧、従順、貞潔という三つの誓願を生きることで神に生活の全てを捧げることです。スペインのドメニコ会と異なり、知識もまた争いを生むということで、教会法の知識さえなかったと言われます。ユダヤ教が紀元前から知識や教育を重要視して、親が子供に様々な事を教えていた事を考えると真逆の精神と言えます。

現代のクリスマスは茶番?

ハロウィンが終わった翌日には街中がクリスマスソングでうんざりする季節ですが、中でも衝撃的な商品を発見してしまいました。待降節=アドベント (Advent)にちなんだ商品で、アドベントカレンダーをご存知かと思いますが…。

Tiffany & Co. が約1,200万円相当のジュエリーを収納したアドベントカレンダーを発表
12月1日から24日まで毎日、高級ジュエリーやアクセサリー、ホームグッズがボコボコと出てくるよ!という趣向の商品。お値段なんと1200万円…。

フランチェスコもびっくり!

その日の糧だけを托鉢し、金銭を受け取らず触ることさえ忌み嫌ったという徹底した清貧をし、山奥や森の中で祈りを捧げたフランチェスコと修道士たち。まあしかし、死後は教皇庁によって豪奢な聖フランチェスコ聖堂が建てられ、ゴシック様式を代表する立派な建築となり、内部はジョットやチマブーエ、シモーネ・マルティーニなど後期ゴシックからルネサンスへと橋渡しする時代を飾る豪華な画家たちが飾ったというオチがついていますが。

数年前に訪れたアッシジ

話は飛びましたがクリスマスは茶番だという事です。教会にも行かず祈ることもせず、酒池肉林のパーティー三昧。
高価なジュエリーやプレゼントにワインに七面鳥、高級ホテルのイルミネーション。なぁにが、めり〜くりすますだ!
なんて言うと場末の酒場でカップ酒をあおる爺みたいなのですが、まあ祝いの前に趣旨を少し考えてみたいものですね…。
ちなみにアドベントですが、ドイツではシュトーレンを毎日スライスして1切れずつ食べる習慣があるそうです。

クリスマスに飲むべきワイン

イスラエル・エルサレムでもワインを作っていますが、やはりクリスマスには美味しいワインが飲みたいですよね(?)
急に俗っぽい話となりますが、1,000~4,000円程度の安いワインであれば「イタリア or 新大陸」、5,000円以上の高級ワインであればフランスの「ブルゴーニュ」がお勧めです。発泡ワインであればイタリアのフランチャコルタ(3,000~6,000円)、シャンパーニュが良ければプレスティージュシャンパーニュかブラン・ド・ブラン 10,000円~が良いです。

理由は安いボルドーワインなどは渋みだけで美味しいものが少なく、安いシャンパーニュもまた香りが乏しかったり、アッサンブラージュによる質の高いとは言えないものが多いためです。RMであれば低価格でも良いシャンパーニュもありますが、白葡萄または上位の泡を選ぶと良いでしょう。
共通して言えるのは予算を抑えたい場合はイタリアやその他の新大陸がお勧めということです。特にフランチャコルタは低価格でも美味しい泡が多いですし、赤白どちらを選んでも外れが少ないです。ブルゴーニュのような繊細な香りやフルーティーな感じが好きなのであれば、アルザスやドイツを選ぶのも正解です。意外なところではニュージーランド産のワインなんかは感動的なほど美味しい物が安価で売られていたりします。

話が逸れますが数日前に某テレビ局のボジョレー・ヌーヴォー解禁の撮影に立ち会いました。ワインについて初心者の御一行は客席の百戦錬磨のワインラバーにカメラを向けて「どうですか?今年のお味は?」「昨年と違って美味しいですか?」とアナウンサーが尋ねます。彼が「ええ、個性的で楽しいイベントだと思います」という感想以外に答える言葉があったでしょうか。
そんなテレビ局の取材御一行様は、スパークリングのボジョレー・ヌーヴォーを飲んで「わぁ!これ美味しい〜!」と感動して店を去ってゆきました。そんなわけで私達はワインについて考えすぎなのかもしれません。

ワイン、楽しく飲みましょう!
やっぱりクリスマスのワインと言ったらベネディクト会の修道士が発明したドン・ペリニヨンですよ!♡

おわり

Share.

コメント