
ネクタイに関するあらゆる知識を学べるページ 〜種類や選び方、保管まで〜
ネクタイは先に部屋に入る
「ネクタイは、それを締めている人よりも一歩先に部屋に入ってくる」サー・ハーディ・エイミス
なんて格言があるほど、ネクタイはスーツの着こなしにおいて重要なものです。
正しい選び方、使い方を学んでワンランク上のスーツ着こなしを目指しましょう。
ネクタイの幅はどう選ぶ??
まずネクタイの幅を選ぶのに指標になるのは、ビジネス・カジュアルの度合い。
完全なビジネスライクなスタイルしか許されない職場であれば太目のネクタイが適していますし、ある程度自由なら細めでもOKです。
スーツのラペルの幅を参考にするのもあり。
スーツのラペルが太いならそれに合わせて太く、ラペルがナローラペルであればナロータイ。もちろんこの辺りは厳密に守らなければいけないものではありませんが、ひとつの指標になります。
あとは好み。
カジュアルっぽいのが好きなら細身、トラディショナルなものが好きなら太幅がおすすめ。
ネクタイの素材は何がいい??
耐久性のことを考えればポリエステル100%!
と言いたいところですが、スーツを着るスタイルの場合第二の顔となるのがネクタイ。ポリエステル100%のネクタイは質感や風合いが安っぽく、色も妙にギラギラしているため格好がつきません。
もちろん値段が安く、取り扱いにも気を使わなくていいので、その点は素晴らしい。
でもやっぱり風格が重要なスーツ着こなしではシルク100%を選んでいただいた方が確実でしょう。
また、ネクタイの素材にはシルクの他にも季節感やカジュアル感のあるものがあります。それぞれの特徴は以下の通り。
ウール
暖かみがあり、光沢がないので落ち着いて見える素材。冬の定番ネクタイで、ツイードジャケットなどと合わせると非常に統一感のあるコーディネートができます。
生地は薄手のほうが締めやすく、ノットがスッキリします。
コットン
シルクにはない落ち着いた風合いが素晴らしいですね。シルクよりもマットな色合いなので、カジュアルで使っても嫌み無く決まります。またコットン(綿)をベースにシルクをあしらったネクタイもお洒落です。
シワになりやすいのが難点です。
麻
コットンに近いさらっとした雰囲気で、より涼しげな印象があるため夏に向いた季節感のあるネクタイです。
さわやかでありながら、ビジネス感もあるので会社にも着けていける優れものです。
ニット
セーターのような糸編みで作られたネクタイで、カジュアルなジャケパンスタイルなどに重宝します。
また、スーツではカタすぎる商談や打ち合わせにも向いていますね。
ネクタイを汚したときの対処法
もしネクタイに何かをこぼしてしまった場合には、すぐに塩を掛けるのが効果的。
もちろん染み抜きを持っていればそれが良いのですが、そんな準備のいい人はなかなかこぼしません笑
本当は水洗いをするのが一番汚れを落とせるのですが、シルクのネクタイはそうはいきません。なので塩をかけて汚れを吸ってもらうというわけです。
ある程度汚れを吸わせたら払い落としましょう。
ネクタイの結び方について覚えておきたいこと!
覚えるべきネクタイの結び方はまず、プレーンノット。シングルノットとも呼ばれ、一番簡単でネクタイへのダメージが少ない結び方です。
ただしこのシングルノットは完璧に左右比対称にはならず、ノットも小さい。襟の開き方が広いシャツの場合は、セミウィンザーノットがおすすめ。左右対称になるのでワイドスプレッドカラーなどの開きの大きい襟のシャツでも安定して決まります。
太いタイやニットタイ、ウールタイなどのノットを小さくしたいときにはオリエンタルノットがおすすめ。
↑All Aboutの記事が分かりやすいので、参考にしてみてください。
ネクタイの大剣の長さは、ベルトのバックルに半分かかる程度。小剣はもちろん大剣をはみ出してはいけません。
ノーネクタイで着こなすときに知っておきたいこと
ノーネクタイのことをセンツァ・クラバッタと良い、もちろんイタリア等でもよく行われることです。
でも覚えておきたいのは、だらしないと思われないように心がけること。
例えばワイドカラー(幅の広い襟)のシャツやボタンダウンのシャツを着ることで首もとに立体感を出し、貧相な印象を与えないようにする。
あるいはネクタイの代わりにシャツのボタンを開け、アスコットスカーフをするのもおすすめです。
ネクタイの正しい手入れと保管法を知れば3倍長持ち
シルク100%のネクタイというのは、自分でシワを直し形状を回復する力があります。ですからアイロンをかけずに、丸めて保管しましょう。
吊るして保管するのも良いのですが、引っ掛けている部分に折れ目がついてしまい、復元できなくなってしまうので丸めて保管するのがベストです。
また、アイロンはできるだけ掛けないようにしましょう。
あまりにひどいシワの場合は何日か丸めておいてみて、それでも無理であればアイロンをそっと乗せるようにします。アイロンを乗せて走らせてしまってはいけません。
というのもシルクのネクタイは独特のふんわりとした質感、ふくらみを持っています。アイロンをかけるとこれがぺったりとしてしまい、優雅さがなくなってしまうからです。
また、染み抜き以外の場合にシルクのネクタイをクリーニングに出すのもお勧めできません。
全体の光沢が悪くなってしまい、またふんわりとした質感も損なわれてしまいます。
もしネクタイがほつれてきたら、切ってもすぐにほつれてしまうのでライターでそっと焼き切った方が良いようです。
あまり馴染みのないネクタイの種類
ボウタイ
蝶ネクタイのことです。変声機付きのモデルもありますが、そちらはあまり一般的ではありません。
ところでコナン君、今見るとかなりフォーマルな格好をしていますね。1つボタンのジャケットは、ビジネスシーンではあまり使われない、ドレッシーな装いです。
まあそれは良いとして、このbow tie(ボウタイ)と棒ネクタイを混同してしまわないように注意しましょう。
棒ネクタイは下のスクエアエンドタイによく見られる、1本の棒のようなネクタイのことですね。
スクエアエンドタイ
主にニットタイに見られるような、先端が水平になっているネクタイのことをスクエアエンドタイと呼びます。
カジュアルで、小洒落た印象がありますね。
ビジネスでは使えませんが、休日にカジュアルシャツなどに組み合わせられるので1本持っておくと便利です。
アスコットタイ
ネクタイの一種で、昼の正装とされています。
現在ではアスコットスカーフとして使われることが多く、ストールのように巻くことでお洒落アイテムとして利用できます。
詳しくはこちらの記事へ。
いかがでしたか。
ネクタイは知れば知るほど奥が深いもの。
どんどんネクタイに対する理解を深めて、よりVゾーンの着こなしを楽しみましょう!


