2019年に「30歳目前になって分かった、20代の内にするべき事」という記事を公開しました。
それから2年経った今、筆者は32歳というすっかりオジサンになってしまいました。今でこそ分かる20代の内にするべきことをあげてみます。
行く先が決定する
30代になると「失敗したっていい!何事も挑戦だ!」は無くなります。
船は既に出港してから時が経ち、今から方向転換するのは至難の業です。
安全なルートを選ぶ人もいれば、嵐の中を通る挑戦的なルートを通って未開の地を目指す人もいます。
できれば22歳位までにビジョンを描き、25歳位までには行きたい目標を明確にしないと人生で迷子になります。
好きなものを死ぬほど食べる
20歳になるまでは、「わが人生に胃もたれという言葉なし!」と怪物のように好きな物を食べていました。コロッケ10個にフライドポテト、その後にラーメンを食べれちゃうくらいに無敵の胃袋でした。神は甘やかし、どれだけ食べても太らない身体を与えてくれました。
25歳位になると、なんとなく永遠には続かないような気がしてきて、28歳になると急に胃に不快感を覚えるようになり、その魔法が解けるのは近いことに気が付きます。32歳になった今ではアレだけ痩せてたお腹はぽっこり、コロッケ2個食べるだけで数時間も胃もたれするような軟弱胃袋になってしまいました。油っぽいマグロも食べれないような弱者です。
何歳になっても油っぽいものを食べることができる人もいますが、早いと20代から「バク食い」が胃袋と肥満の方向からできなくなります。
真剣に遊ぶ
コレは持論ですが、人生の楽しさのピークは12歳位から徐々に落ちていきます。小中学生の頃は何をしても楽しく、簡素な遊具しかない公園で何時間も遊ぶことができました。数年に1回行ける遊園地はあまりの大興奮で涙がでるほど喜びました。テレビゲームも新作を買ってもらえると、昼夜忘れて何十時間も遊んだものです。
18歳くらいになるとクルマやバイク、旅行など未知の刺激に対しては貪欲になりますが、単調なテレビゲームの時間がすっかり減りました。20代後半になると少しずつ遊びが億劫になり、漫画を読んだりアニメを見たり、テレビゲームをするのが面倒に、10代の頃にあれほどワクワクしたゲームセンターも全く行かなくなりました。
カラオケも面倒になり、酒を飲みに行き年配の人と話すような夜遊びが中心になりました。
30代にった今、遊園地などの子供向け施設はすっかり、時おり美術展覧会やワインショップ、喫茶店には行きますが遊びに対する無垢な気持ちはなくなりました。今まで真剣に遊んできたかもしれませんが、高級ホテルに行ってもワクワクすることなく「まあこんなもんか〜」といった投げやりな感覚です。
加齢と共に感動が減っていくので、20代のうちに遊ぶのは大切です。
真剣に恋愛をする
28歳を超えると恋愛は結婚ありきです。好きだから一緒に居たいというよりは、「この人との関係はどうなりたい?」と自問自答になります。結婚適齢期に差し掛かった男女なら特に、いつ結婚するのかという前提の恋愛になります。30歳過ぎてもドッタンバッタンの恋愛を続けるような人たちは一生未婚のままか、結婚しても長続きしません。
感受性も下がり、隣を歩いているだけでドキドキなんてのは無くなります。そんな理由から10代〜20代前半のうちに真剣に恋愛して青春を楽しむべきです。若い頃は「青春」って言葉なに?一生このままでしょ!と思いましたが、後になってからあれが青春としての年齢だったのだと分かります。
ちなみに25歳くらいまでにしっかり恋愛しておかないと高い確率で、その後こじらせることになります。アラサーにもなって無駄な駆け引きをしたり、嫉妬したり、そうならないために若い頃に恋愛しないといけないのです。
早めに結婚する
コレ今の時代は「独身ハラスメント」「女性軽視・差別」とバッシングされますが、実際のところ特殊な事情がない限り結婚した方がいいです。むしろ40歳、50歳になっても独身というのはヤバイです。
「籍を入れないDINKS(Double Income No Kids)で十分」と豪語するカップルもいますが、そんなのただの同居人でしかありません。裁判すると内縁の妻のように事実婚として、共同生活をしていると認定されることもありますが法的拘束力だけでなく、当人同士の意志もファンデルワールス力なみに弱いです。
「35歳以上の男性が結婚できる確率は3%、女性は2%」という数値をよく見かけます。一節によると実際には計算間違いで7%ほど存在するようですが、それでも低い確立です。年を重ねるごとに結婚に向いている男性、女性ともにどんどん減っていきます。
25歳で婚活するのは、夕方のスーパーの生鮮食品コーナーに行くようなもので自身の予算内であれば数多くの中から良いものが選ぶことができます。29歳の婚活は夜7時頃にスーパーに行くような状態です。良いものはバンバン売れていき、やや品揃えが悪い状態です。35歳の婚活は夜8時30分の生鮮売り場です。良いもの無いか非常に高価な大トロ、微妙な商品に半額シールが貼って並んでいます。ちなみに財布の中が年収を表していることは言うまでもありませんね。
男女平等なんていうのはインチキで、2021年になっても専業主夫は現れず、デートに行っても女性が出すことはありません。結局の所、男には仕事や体力など男らしさを求められて、女性は家庭的や可愛らしさなど女らしさを求められるのです。
子供を生む
2021年の合計特殊出生率が1.34を切り、日本人の人口が急激に減りつつあります。アメリカ、ロシア、中国、フランス、スウェーデンより低く、なんと北朝鮮よりも出生率が低いです。日本は世界ランキングでも191位というダントツの低さです。このままでは近い将来、日本人が減り混血化が進んでしまいます。
そういった偏った主張を別としても、必ず自身の老後問題が訪れます。30歳、40歳になっても独身で友人と遊んでいる人生というのは難しく、加齢とともに身体が不自由になっていくと自身の存在意義に疑問を持つ時がきます。よほど資産がないと老後の介護を施設で完璧に過ごすというのも難しいです。衣食住を全て任せるには毎年何百万円ものコストが必要です。
結婚して子供を産まないというカップルを見たことがありますが、生活費に余裕がありクルマを2台に毎月フレンチ、毎年海外旅行するほどに楽だそうです。ただ子供がいないと家庭の団結力が低くなります。子供が居ても離婚する時代です、居ないのだれば尚更ちょっとしたストレスで簡単に別れてしまうかもしれません。
家を買う
「持ち家」と「賃貸」論争は長く続いていますが、結論からいうと住みたい場所が決まっているのであれば買った方が良いと思います。人口は低下の一途をたどっていますが、いまだにハウスメーカーは新築を立て続け生産緑地の2022年問題も訪れ、農地が宅地に転用されて更に家が増えます。マンションも乱立して人口に対して家が余るようになります。
価値が上がる土地や不動産というのはごく一部で、都心3区や都心5区の駅チカマンションは1ROOMでも5,000万円以上という非現実的な価格になっています。3LDKでは平気で2億円3億円の価格がついています。
そういった、ごく一部の人気な地域を除外して、住宅地に離れるほどに価値は下がっていきます。特に都心以外の地方都市は人口減少が加速していて空き家問題が山積みです。築年数の浅い一戸建てが空き家になっていることもあります。
総合的に考えて賃貸の方がリスクが低いのですが、最大の問題点は「賃貸癖」がついてしまうことです。家を買うという目標がないと、ずるずる賃貸に住み続けて家を買うタイミングを完全に失うということです。人生を一つの旅路だとすれば、30歳から40歳で賃貸というのは旅行の途中までレンタカーで来てしまったようなものです。「今さら新車買うのもなぁ〜」となってしまうのは想像に容易いことです。もし買うのであれば旅の序盤で、ローンを組んで購入を決断するというのが良いということになります。
32歳になって分かった、20代の内にするべき事
時代の流れが早すぎて、たった5年前と状況が様変わりしています。パンデミックの影響や、人工知能の台頭、給料は下がるのに物価が上がるスタグフレーションなど非常に厳しい時代が到来しています。
つい「守り」に出てしまいがちですが、こんな時代だからこそ20代のうちに「攻め」に出た方が良いのかもしれませんね。