【画像&レビュー】SHIPSのイタリア製ハンドメイド・テーラードジャケット Valditaro

SHIPSシップスと言えば30代を中心に絶大な人気を誇る、セレクトショップ。

さすが創業から歴史の長いだけあり、SHIPSシップスの商品に対するこだわりは他のBEAMSやUnited Allowsなどともちょっと違う魅力があります。

その魅力のひとつがイタリアなどヨーロッパのブランドとのコラボレーションですよね。

SHIPSにふらりと寄って、Hand made in Italyというタグのついたジャケットを探す。これだけでもちょっとした休日の楽しみです。

今回はそんな魅力的なセレクトショップであるSHIPSシップスが、Raffaele Carusoラファエルカルーゾというブランドで有名なイタリアの大手アパレルメーカーMaco社とコラボレーションして創立したブランドValditaroヴァルディターロのテーラードジャケットを手に入れてきましたのでレビューします。

valditaro01

クラシコ・イタリアを感じさせるウェストライン

鋭い読者の方はもはや上の写真でお気づきかと思いますが、このValditaro per SHIPSのジャケットは魅力的なイタリアンテイストが各部に見られます。

まずはそのシェイプ。かなり細身な作りになっています。

注目すべきはその絞り方。

かなり上の方で幅を絞り胸板を強調するようなデザインになっているブリティッシュスーツに比べると、このSHIPSシップスとMaco社コラボのジャケットは絞る位置がやや下の方です。

これはパンツをベルトで固定するウェストの少々上といった位置です。

クラシコイタリアのスーツの特徴はナチュラルでありながら男らしさを強調するシェイプ、つまりあくまで着心地を重視しながら可能な限り体の美しいラインを再現すること。

このValditaro per SHIPSのテーラードジャケットがウェストでしっかりと絞られているのは、体のラインが一番自然かつ美しく出るからですね。着てみると分かりますが、この Valditaro per SHIPSのジャケットは胸板よりもウェストのくびれを強調するようなシェイプです。

このジャケットはイタリアの大手メーカーMaco社が作っているだけあって、クラシコイタリアの理念を感じられます。

ナポリ仕立て風のマニカ・カミーチャ

このValditaro per SHIPSのジャケットはクラシコ・イタリア的なディティールを持っていると書きましたが、その理由はシェイプだけではありません。

よく肩の部分を見てみましょう。

valditaro02

シワを寄せるようにして袖が縫い付けられているのが見えますでしょうか。

これはマニカ・カミーチャもしくはマニカ・ナポレターナと呼ばれる仕様。

日本語では雨降り袖と呼ばれ、着やすさを追求する目的で袖元にプリーツを入れることです。マニカは袖、カミーチャはシャツの意味ですね。

同時にマニカ・カミーチャのテーラードジャケットはアームホールを小さくしていることが多いです。

これはどういうことでしょう。

ブリティッシュトラッドを始めとした別の国には殆ど全くと言っても良いほど見られない、マニカ・カミーチャ。

ナポリ仕立てのクラシコ・イタリアスーツに特有のディティールですが、それもまた先ほどの「あくまで着心地を重視しながら可能な限り体の美しいラインを再現すること」という理念からです。

可能な限りアームホールを小さくすることで、腕のラインに沿った袖を作りたい。でもそうすると着心地が悪くなってしまう。だからこのマニカ・カミーチャのように着やすくする仕様を発明したのではないでしょうか。

体のラインを美しく見せるためだけにわざわざアームホールを小さくし、美しさをキープするために新しい縫い方まで考えたというわけです。イタリアの美意識とお国柄が見えます。このValditaro per SHIPSのテーラードジャケットだけでもうばっちり見えます。

ちなみにマニカ・カミーチャはあくまでカジュアルな仕様なので、完全にフォーマルなスーツやタキシードにはイタリアでも使われないようです。

 

ちなみにちなみに、このジャケットは英国的なサイドベンツではなく、センターベントを採用しています。

valditaro06

こういうちょっとしたこだわりが、所有する喜びにつながります。

Super 130’sウールのフランネルという贅沢

この Valditaro per SHIPSのテーラードジャケットですが、素材は日本でよくフラノと呼ばれるフランネル素材。

起毛させたウールを切りそろえた生地で、フェルトのような手触りと言われます。

実際にこの Valditaro per SHIPSのテーラードジャケットもフェルトのような手触りですが、それよりもずいぶんと滑らかできめ細やかな印象がありました。

そういうわけで品質表記のタグを探していると、なんとSUPERFINE 130’sという記載。

valditaro03

タグ自体もずいぶんとクールですが、Super130’sのウールで作ったフランネルというのは凄く贅沢です。

裏地はキュプラ。

valditaro05

水に弱いという欠点もありますが、その欠点を補って有り余る手触りの良さが魅力です。

またイタリア製のジャケットらしく、薄手の裏地を使っています。

valditaro04

フランネルそのものの質感も素晴らしいです。

サキソニーのような滑らかさと、フランネル独特の暖かみのある風合いが見事に調和しています。

ずっと着ていたくなる生地ですね。

SHIPSで長く付き合うテーラードを見つけよう

このValditaro per SHIPSのテーラードジャケットは生地やデザインを始め、細かい部分の縫製も非常に丁寧になされています。

valditaro08

襟裏はオーダーメイドスーツなどに見られる、手縫いです。

この襟裏の丁寧な裁縫が襟の立体感を作り、テーラードジャケットの顔である襟を美しく立体的にするのだとか。

FATTO A MANOすなわちハンドメイドMADE IN ITALYの表記も伊達じゃない!かも。 

valditaro07

このジャケットを始め、SHIPSシップスにはたくさんのイタリア製テーラードジャケットがあります。

値段は10万円辺りとカジュアルに使うジャケットにしてはやや高級な部類に入りますが、それでもその価格に見合った価値がある。

今回で言えばハンドメイドのイタリア製ジャケットというだけで数万円もしてしまうところに、マニカ・カミーチャや手縫いなどの手のかかるディティールやSuper 130’sの素晴らしいフランネル。

そしてSHIPSらしい大胆な色使いの柄。

これは10万円をペイできるテーラードジャケットだと思います。

みなさんもSHIPSシップスに立寄り、10年着られるお気に入りのMade in Italyテーラードジャケットを探してみてはいかがでしょうか。

10万は高いって??

5年間1年に一枚ずつ、2万円くらいのまあまあのテーラードジャケットを買うより、断然男らしいじゃありませんか!

valditaro09