紅茶入門〜紅茶の品格〜

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紅茶の品格

大人になるためには、紅茶が飲めるようになる必要があります。
何故ならば、レストランに行った時に”Tea? or Coffee?”と聞かれ、いずれかを選ぶ必要があるからです。
それだけでなく、取引先に呼ばれて座った席や、一流ホテルのラウンジ、航空機の昼食でも選択を迫られます。であるからにして、大人になるというのは、常にコーヒーか紅茶を選ばなければいけないのです。

紅茶というのは、日本の様々なシチュエーションで飲まれます。
そしてまた格式の高い文化でもあり、紅茶というものにも品格があります。

一般的にオフィスで紙コップに入って出されるティーバッグ以外にも、
ヨーロッパ製の高級な輸入食器と紅茶専用のポットに淹れられて出される「特別な一杯」もあります。
今回は、その「特別な一杯」を紹介したいと思います。

Fauchon – フォション

1886年創業以来、パリ マドレーヌ広場で美味追求の姿勢を守る 世界の美食トップブランド「フォション」。
金色の茶缶に刻まれたFAUCHONの文字は、高級なブランド紅茶として不動な地位を築いてきました。
特にアップルティーは他のメーカーにはない香りの高さで、ベースの茶葉の品質も高く格別の味わいです。
セレロンティーはBOP(ブロークン・オレンジ・ペコ)といって大きな葉っぱのカットになっています。
隣にならぶアップルティーはファニングスといって小さな粉の様なカットになっています。
基本的に小さなカットの茶葉は抽出時間が短く、濃厚な口当たりになる傾向にあります。
特にアップルティーは渋みが出やすいので注意が必要です。
また、フォッションは日本でも実店舗があり、焼き立てパンを併設で売っていたり、スパークリングワインや、ジャムなども販売しています。

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Janat Paris – ジャンナッツ パリ

ジャンナッツはカルディなどの輸入食品店でティバッグで売られているものが有名です。
ティバッグの紅茶はグレードが低く、エグミや渋さが強く出て香りが少ない印象を受けますが
この缶に入っているリーフは、とても上質な香りで、ルピシアの上級グレード品よりも高い品質です。
今回、紹介するのはダージリンのファーストフラッシュFTGFOP1で、リーフは大きく煎りも丁寧なものです。
ファーストフラッシュの特徴的な強い刺さるような青臭さは少なく、柔らかく優しい芳香を感じられます。

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丁寧に作られたという印象を受けます。オレンジバレー茶園などが有名ですが、このリーフは
ティスターバレー茶園に限定して収穫されたもののようです。
ジャンナッツと聞くと少し安めのブランド紅茶に感じますが、この商品のように高級なラインナップもあります。
缶のデザインも優れエレガントでありながらジャンナッツのキャラクターであるキャットが可愛らしく描かれおり
あまり紅茶に興味ない人への贈答でもお勧めできます。

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Mariage Freres – マリアージュ・フレール

紅茶を追究したとき、ひとつの到達点とも言えるのが、このマリアージュ・フレール。
かの山本編集長が愛飲したとも言われ、世界中の紅茶ファンの憧れとなっています。
有名なマリアージュ・フレール・マルコポーロは、フレーバーティーといい、紅茶に香料で香りを付けられたものですが、
中国とチベットの花の香りと果実の甘みが情緒あふれる異国的な雰囲気を醸し出します。
特徴的なのは、商品ごとのネーミングとそれに由来したストーリー性があり、全てがマリアージュ独自のフレーバーです。

例えば、このエロスはルネッサンスにおいて見直された人間的で官能的な愛。
つまりボッティチェリの描いた”春”のような、人間の感情を大きく揺さぶる鮮やかな情景です。
対称に、このボレロはイスラム文化の影響を色濃く受けたスペインの少しだけエスニックな雰囲気を思い起こさせます。

記念日や、大切なゲストが来た時、また元気を出したい時など、特別なシチュエーションにぴったりな紅茶です。

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The Windsor Hotel TOYA - ザ・ウィンザーホテル洞爺

洞爺湖サミットの会場としても選ばれた、ザ・ウィンザーホテルのオリジナル・アールグレイティーです。
マリアージュに並んでも劣ることのない、格式の高いホテルに相応しいパッケージデザイン
紅茶も一般的なアールグレイとは一線を画し、香りだけでもその滑らかさを想像できます。
伝統的でありながら常に新しさを感じさせるブリティッシュトラッドのようなニュアンスを彷彿させます。

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KUSMI TEA – クスミティー

 

クスミティは創始者クスミチョフによって帝政ロシア時代の1867年にセントペテルスブルグで創業されました。
復活した女を意味する、女性名アナスタシアの名を付けられた紅茶は、
色とりどりに装飾されたロシア建築の救世主協会を思わせる複雑なフレーバーです。
ロシアという特異な性格を持った国の土地柄が反映されたような、どことなくヨーロッパ的で
かつオリエンタリズムも感じさせる紅茶です。

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紅茶の品格 あとがき

今回、高貴な4つのブランドを紹介いたしました。
どの紅茶ブランドも歴史や時代に影響されたフレーバーや独自性を感じさせます。
普段の常飲とは別に、特別な時を過ごす一杯として手にとって見ては如何でしょうか?

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