紅茶に含まれるカテキンの効能と効果

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緑茶だけじゃない?紅茶の保健機能と効果・効能

紅茶に含まれるポリフェノールには大きく分けて抗酸化作用、抗炎症作用があります。

ポリフェノールとは、「エピカテキン」「エピガロカテキン」「エピガロカテキンガレート」「没食子酸」など、いわゆるタンニンと呼ばれる苦味の成分です。
カテキンの一部は、緑茶から紅茶に酸化発酵する際にテアフラビンやテアルビジンなどのポリフェノールに変化します。
紅茶特有の水色がこのテアフラビン類なのです。

なぜカテキン、ポリフェノールが身体に良いと言われているのか、それは抗酸化作用を有しているからです。
人間の身体は取り込まれた酸素の中の1%程度が活性酸素(スーパーオキシドなど)となって発生すると言われています。
この活性酸素は、病原体など体内に侵入したウイルス・細菌を攻撃する役割を果たしますが、抗酸化酵素による活性酸素の除去がうまくいかないと、同時に自分の細胞まで傷付けてしまいます。これによって老化が進んだり、細胞のDNAが傷つき癌化してしまう事もあるのです。

活性酸素と肌の影響は議論の余地がありますが、肌のシミやシワの原因になるメラニンが活性酸素によって増加する可能性があるとも言われています。

抗酸化作用の強い成分で一般的に有名なのはビタミンC、ビタミンEなど。
詳しく書くと活性酸素にも種類があって作用する対象が異なりますが、紅茶に含まれるポリフェノールにも同じように抗酸化作用が認められています。

残留農薬に注意が必要

カテキン、ポリフェノールが身体に良いという話をしましたが、安易に紅茶をたくさん飲めば良いというわけではありません。
日本の緑茶製造方法を知っている人であれば良くご存知かと思いますが、お茶には虫や病気などの外敵が多く、シーズンを通して何度も農薬を散布したり化学薬品に頼る事もあります。
無農薬の茶葉というのは市販では殆ど流通していないのですが、バイオ・オーガニック農法や有機栽培、減農薬栽培など少しでも農薬が少ないお茶を選ぶのが良いです。

楽しく美味しいお茶を飲むのが健康に繋がる

ただ「健康のために」という理由や強迫観念でお茶を飲み続けるのはもったいないのです。
実はストレスが身体に及ぼす影響というのは生理学的にも証明されていています。

ストレスによって、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)が分泌され、その過程で活性酸素が発生します。
またストレスで抗酸化作用のあるビタミンCが消費されて失われてしまいます。

ですので、「自分の好きな美味しいお茶をリラックスして飲む」というのが、健康的な生活に繋がっているのです。
いくら健康に良い物を摂っても、ストレスを溜め込んでしまってはダメなのですね。

紅茶を飲み過ぎると尿路結石になりやすい?

はたしてお茶の飲み過ぎは健康に悪いのでしょうか。
色々な文献を読んでいますが、今のところ紅茶の飲み過ぎが健康に害するという話は聞きません。
ただ、尿路結石の原因となるのでは、という不安を持つ人もいるようです。

紅茶には尿路結石の原因となるシュウ酸を多く含んでおり、シュウ酸が尿中に多く排泄される事で結石が出来てしまうようです。ただ、たくさんの水分を取りトイレに多く行けば結石ができるのを防ぐことができるとも言われています。
紅茶に3%程度含まれるカフェインには利尿作用があり、ガブガブ紅茶を飲むとトイレが近くなります。つまり、多くシュウ酸をとっても一緒に排出されると言えます。

筆者はドクターでは無いので、「問題が無い」とは言えないのですが、上記のような理由から「多分大丈夫ではないのかな?」と思っています。
気になる人は、塩分摂取量を減らし、サプリメントなどでカルシウムを毎日しっかりと摂取すると良いですね。

実際に毎日6杯以上飲んでいる筆者と、もう一人の紅茶マニアである「だーじ凛」とで人体実験をしてみたいと思います。

べにふうき緑茶の抗アレルギー作用

ここで緑茶ですが、べにふうきの抗アレルギー作用について紹介します。
「紅富貴(べにふうき)」は亀山発祥の「べにほまれ」とインドの中国品種と掛けあわせて生まれた茶樹です。
この紅富貴は、近頃とても人気が高くアサヒ・めめはな茶など、ペットボトル飲料としても発売されています。
紅富貴の特徴としてうたわれるのは、抗アレルギー作用で、めめはな茶に至っては「目や鼻の調子を整える”機能性表示食品」として販売されています。

なぜ花粉症に良いかというと、紅富貴にはアレルギー性疾患抑制作用の「メチル化カテキン」が含まれているからです。
ただ、このメチル化カテキン(EGCG3″Me)は緑茶の状態で多く含まれて、茶葉を発酵(酸化)されると壊れてしまうので紅茶には向いていません。

紅茶とテアフラビン類の抗炎症作用

著書・紅茶の保健機能と文化/アイ・ケイコーポレーションの、6項4−3(129P)によると、紅茶の茶葉にも抗アレルギー作用があると書かれています。
茶のカテキン類およびその酸化重合物であるテアフラビン類は、

I型ヘルパーT細胞やマクロファージによる前炎症性サイトカイン類や活性酸素合成酵素であるiNOSの生産を抑制することで、マイスの大腸炎や浮瘍を抑制する。
EGCG(エピガロカテキンガレート)よりも、TF3,3’diGの方が強いとされている。
没食子酸(もっしょくしさん)自身にも抗炎症作用があり、遊離の没食子酸は緑茶より紅茶に多く含まれる。

上記のように、緑茶のカテキンが紅茶色になるテアフラビン類に変化しても抗炎症作用があると書かれています。
さらには、紅茶に含まれるカフェインが前炎症性サイトカイン類の生産やリンパ球の増殖抑制によりアレルギーを抑制するとも紹介されています。
いずれもラットやマウスの実験段階なので、直ちに人間の疾病に良いとは言い切れませんが、抗酸化作用と抗炎症作用を持っている飲み物と言えます。