【完全解説】テーラードジャケット選び

メンズのテーラードジャケットが欲しい!

でもせっかく買うなら、長く使える質の良いテーラードジャケットを買いたい。そう思い立ったメンズの皆さんのために、失敗しないテーラードジャケットの選び方を解説します。

テーラードジャケットとは?

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まずは、テーラードジャケットとはなんぞやという話から始めましょう。

簡単に言ってしまうと、テーラードジャケットはスーツのような形をしたジャケットです。おそらく服屋さんなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

このテーラードジャケットの特徴は以下の通り。

◯綺麗めなファッションができる

スーツを発祥とするアイテムですので、きっちりとした印象の綺麗めファッションができます。特にテーラードをシンプルに着こなしたスタイルは女性ウケ、女子ウケも良く、押さえておきたいですね。

◯バーや高級レストランに入れる

バーや少しランクの高い星付きのレストランなどに入るときは、少しきっちりとした格好をする方が好まれます。もちろん日頃着ているスーツでも良いのですが、例えばせっかくのクリスマスのデートに仕事の服じゃ盛り上がりませんよね。
そういったときに、シャツ+テーラードジャケットでさらりと着こなせば、マナーがあり華やかな着こなしができるのです。

◯仕事で使える

特にスーツに近いシンプルで、ビジネスライクな仕立てのテーラードジャケットであれば、仕事で使うことも可能です。これらはビジネスカジュアル、オフィスカジュアルといった呼ばれ方をする着こなしになりますね。
さらに、例えば個人でウェブデザイナーなどをしていて、普段は私服で仕事をしている人。取引先に行くときにだらしない格好では印象がよくありませんが、テーラードジャケットを着こなせばデザイナーらしく、信頼感のあるお洒落な印象になります。

◯意外と合わせやすい

シンプルな黒のテーラードジャケットや、無地のテーラードジャケットは意外といろいろな服に合わせやすいのが特徴。シャツと合わせても、Tシャツ(カットソー)と合わせても。またシャツとテーラードジャケットの間にカーディガンやベストを入れてもお洒落に決まりますね。
さらにパンツもチノパン、スラックス、デニム、ちょっとはずしてカーゴやハーフパンツなど実に様々な着こなしができます。

テーラードジャケットの選び方

それでは実際にテーラードジャケットを選びましょう。

まだテーラードジャケットを一着も持っていない人であれば、おすすめは黒、紺、グレーの無地のもの。ボタンは現代的な印象のある2つボタンのものを選ぶと良いでしょう。

ちなみに、外国っぽい雰囲気が好きな人は3つボタンの「段返り」という仕様のものを選ぶのもおすすめ。3つボタンがついているけれども、一番上は使わないという独特の仕様のものです。

「段返りのデザインのものはありますか?」と店員さんに聞くのが良いですね。

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写真のテーラードジャケットを見て「スーツみたい!」と思った人は鋭いですね。実はこちらはスーツのジャケット。仕立てや生地が良くて、しっかりとサイズの合ったスーツのジャケットで、生地感がカジュアルなものはテーラードジャケットとして使えるんです。

ただしこれは、普段仕事で着ている実用性を重視したスーツではなかなか出来ないことが多いので、とりあえずは止めておいた方が無難です。

テーラードジャケット選びで気をつけること

テーラードジャケットはスーツに近い存在であることもあり、若い人から年配の方まで着るアイテムです。そのため、一歩間違えてしまうと、オヤジ臭いとなってしまう可能性もあります。

またテーラードジャケットの品質によっては、非常に貧相に見えてしまうこともあります。

そうならないためにも、ここではテーラードジャケット選びで気をつける点をいくつか紹介します。

◯ジャストサイズを選ぶ

年配の方達は昔流行っていた「ボックスシェイプ」の記憶が鮮烈に残っているせいか、大きいサイズのテーラードジャケットを着ることが多いです。またバブルの頃も、大きいテーラードジャケットを着ていました。

その反動から、今ではジャストサイズ、もしくは細身なテーラードジャケットがメインとなっています。これからテーラードジャケットを選ぶ人もそういったデザインのものを選ぶと良いでしょう。

「細身すぎる着こなしはダサい!」という声も聞かれます。確かにその通りですが、私が思うに細身すぎるというほど「ウエストの細い」テーラードジャケットというのはあまり売られていないですし、むしろ多くはウエストが緩すぎるくらいです。

ではどんなテーラードジャケットが「細身すぎて良くない」と言われているかというと、以下に当てはまるものです。

・ラペル(襟)が細すぎる

・全体的にボディ部分が細すぎる

・丈が短すぎる

とこういうものですね。逆に理想的なのは以下のようなもの。

・ラペルは標準的な太さ

・ウエスト部分が細く、少しくびれたような形になっている

・丈はお尻の半分か、もう少し隠すくらいの長さ

「スーツを買うわけじゃないんだよ!」と怒られてしまいそうですが、バランスでいくとやはりこういった基準で選ぶのがおすすめ。むしろ極端に細かったり丈が短かったりするテーラードジャケットは「品質の分からない若者」をターゲットにしていることを良いことに、あまり質が良くないわりに高かったりということが多いです。

ちなみに上の二つ目の「ウエストの細さ」はあまり言われておらず、一種のオリジナルです。

ウエストが細いと何が良いかと言うと、流行に合っていてスマートでありながらもクラシカルで、誰から見ても変ではないから。また男の体格を良く見せる効果がありますね。

特に肩幅がある人は、ウエストに絞りがあると非常に男らしく、かっこ良く着こなせます。

◯比較的質の良いものを選ぶ

テーラードジャケットは、品質の非常にバラツキがあります。極端に安いものや、学生向けのブランドで売られているメーカーのものはいかにも品質が悪く、気づかないうちに貧相に見えてしまうことが多いです。

そこでテーラードジャケットは、ある程度質の良い物を選ぶのが重要になります。とはいえこのウェブマガジンでダンディなオヤジ様向けに度々紹介している5万や10万のテーラードジャケットを買う必要はありません。

おすすめなのは、2万円周辺のテーラードジャケットです。

縫製や生地など、分かる人から見れば差は歴然ですが、少なくとも20代の女の子から見たら2万円のジャケットと、40万円のジャケットの差はあまり分からないでしょう。

ただし、恐らく多くのお洒落な女の子は6000円のジャケットと2万円のテーラードジャケットを見分けることができます。

2万円も服一着に出せないよ!

と思われるかもしれません。でも、2万円は少なくとも出したい。

それはなぜなら、テーラードジャケットは男の武器だからです。

例えば婚活パーティに参加した26歳の女子がいたとして、服装は男性の「経済的な余裕」を見分ける重要な指針となりますよね。そしてまず本能的に、スーツやジャケットを着ている男性に惹かれます。「パーティーだからジャケットくらい着ないと」という判断ができる常識的な人、として見分けられるからですね。

さらにはいつも仕事で着ているスーツを着て、ネクタイを締めている人と、テーラードジャケットをお洒落に着こなしている人がいたら後者に惹かれる可能性は高いです。なぜって、休日のためだけにわざわざテーラードジャケットを買う人だから、普段からお洒落に違いないと思いますし、金銭的にも余裕があるだろうと勘ぐることが出来るからです。

もちろん全ての女性がそういう風に男を判断しているわけではないかもしれませんが、「子供を守る」という本能がある以上、女性がお金のある男性に惹かれる可能性は高いです。

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だからこそ、他の男よりも余裕のある雰囲気にしたい。服装で周りと差を付けたい。

そういうわけで、テーラードジャケットは男の武器だと言えるのですね。武器であるからには、少し奮発して、少し良いテーラードジャケットを手に入れましょう。

2万円のジャケットと8万円のジャケットの違いとは

ちなみに「本当に2〜3万円あれば足りるのか」ということですが、試しに2万円強のジャケットと、8万円程のジャケットを見比べてみましょう。いいですか、写真を見たら5秒以内に「こっちが高い!」と判別してみてください笑

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じっくり見れば分かるかもしれませんし、分からないかもしれません。

左が高いテーラードジャケットです。右はgreen label relaxing グリーンレーベルリラクシングのジャケットです。

具体的に違いを言えば、左のジャケットには各所に手縫いのステッチが施されていたり、シルエットが立体的に身体に沿うようで美しかったり、はたまた高級ブランド生地を使っていたりといった特徴があります。

ダンディおやじが見れば「おっ」となりますし、私個人としてもこういったジャケットが好きですが、実際周りから見たら微々たる差です。右のテーラードジャケットは裏地が省略されていますが、これは春夏ものゆえ。

逆に柄やデザインから「右の方がお洒落」と思う人は、むしろ多いくらいでしょう。

良いテーラードジャケットを見分ける方法

ということで財布に神聖なるおふだを2〜3枚入れて買い物い行くことになりますが、せっかくそんなに大金を用意したのに、値段にふさわしくないテーラードジャケットを掴まされてしまったら、そりゃもう奈落の底に落とされた気分でしょう。

そうならないためにも、ここでは良いテーラードジャケットを見分ける方法を解説します。

その方法とは、以下の通りです。

①高級なテーラードジャケットを見に行く。

②次に一番安い、学生向けのブランドのテーラードジャケットを見に行く。

③必要であれば①②を繰り返す。

④コスパが良いとされるブランドに行き、「値段の割に質の良い」テーラードジャケットを選ぶ。

これはことあるごとにおすすめしている方法ですが、最短で「良い物」が見分けられるようになる方法です。

例えば音楽にまったく詳しくない人がオーケストラの演奏にいきなりいって、その演奏が上手いか下手か、判断できるでしょうか。これは恐らく無理でしょう。

まったく音楽を分からない人がベルリンフィルと、市民楽団の録音を聞き比べてもあまり分からないのが普通です。

しかし世界でも有数のレベルの高いオーケストラを10回聞きにいったら、どうでしょう。だいたい上手な演奏がどんなものかというのが分かってくるはずです。

そのうえで、もう一度ベルリンフィルと、市民楽団の録音を聞き比べてみましょう。恐らくどっちがどっちか分かります。

テーラードジャケット選びもそれと同じ。安くて、お世辞にも質の良くないものばかりを見ていては、良いテーラードジャケットを選べるようにはなりません。

①高級なテーラードジャケットを見に行く

まずは、テーラードジャケットの得意なブランドや、高級なブランドに見に行きましょう。買わなくて結構です。黙って様々なジャケットを見て、店員さんに声を掛けられたら「見ているだけです、ありがとうございます」と言いましょう。

ちなみに「良い物を見る」とは言っても、さすがに一着40万のブリオーニやゼニアといったブランドは入りにくい。こういった店はテーラードジャケットを買いに行くためにテーラードジャケットが必要です。ラフな格好で行けば、店内で孤立無援になりかねません。

おすすめはビームスのハイエンドラインであるビームスFや、ユナイテッドアローズのメインライン、シップスのメインライン、それにそういったところに置かれているインポートのテーラードジャケットです。

ブランドについては後で解説しますが、セレクトショップに行けば必ずと言っていいほど「BOGLIOLI」「LARDINI」「TAGLIATORE」といったインポート(イタリア製の輸入もの)のテーラードジャケットが置いてあります。そういったものも参考になります。

これらはだいたい6万円〜13万円ほど。普通の人が見ていても「勝負用の一着を探していて、いろんなとこを見て回っています」といえば許される値段帯です。

実際に手触りなども確認しながら、縫い目の綺麗さ、襟の立体感、できれば試着して着心地やスタイルなども確認すると良いですね。

②安い学生向けのブランドのテーラードジャケットを見に行く

次に、頭の中の記憶がホクホクなうちに、学生向けのブランドや廉価ブランドで売っているテーラードジャケットを見に行きましょう。作りの良いテーラードジャケットを見たあとですから、今までとはずいぶん違って見えるはずです。

つまるところ「目が肥えた」という状況ですね。

ここは長らく見ることはありません。確認する程度で良いでしょう。安いテーラードジャケットは生地がどんな感じか、縫い目がどんな感じかなどなど。おそらく、ずいぶん生地がざらざらに、縫い目が雑に感じるでしょう。

分からない、という場合には他の高級ジャケットを繰り返し見に行ってきてからもう一度戻ってきましょう。

これで分かるようになればオッケーです。

④コスパが良いとされるブランドに行き、「値段の割に質の良い」テーラードジャケットを選ぶ。

最後に、コスパの良いブランドに行きます。

おすすめなのは、ユナイテッドアローズの展開する安めなブランドラインであるgreen label relaxing グリーンレーベルリラクシング。大人向けの廉価ブランドなので、値段はそこそこでありながら、お洒落に見え、長く使えるテーラードジャケットが多いです。

またナノユニバースのLibrary Tokyoというブランドラインもおすすめ。シャツも含め、質が良く日本製の物も多いです。それでいて値段は控えめですね。

他にも色々なブランドを調べ、回ってみると良いでしょう。目が肥えているその時点では、「これは値段の割に作りが悪い」「これは安いけど意外と良い」など分かってきます。

ちなみに質の良さはブランドだけではくくれないこともあります。有名なブランドでも大して良くないアイテムはありますし、学生向けのTKでも、意外に良いアイテムがあったりします。

見つからなかったら、色々なブランドに入ってとにかく色々見てみるのがおすすめです。

 

いかがでしたか?

今回はテーラードジャケット選び入門ということで、詳しく解説してみました。

是非参考にして、お気に入りの一着を見つけてくださいね。