【具体例&解説】スーツの中にカーディガンって着ても良いの??

秋冬のシーズンは、スーツだけではちょっと肌寒い。

「そうだ、カーディガンなら良いかも」と誰もが考えてみたはずですが、カーディガンとスーツは合わせてOK??

実際にカーディガン+スーツを試してみながら、解説していきます。

まずはスーツの中にカーディガンを着てみた

試してもみないで講釈垂れるのはよくありません。

なので実際にウール100%のスーツとカーディガンを合わせてみました。

まずはUrban Researchの綿100%カーディガンをスーツの中に着てみます。

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………うーん。

同系色ではありますが、なんとなく上手くいってない感じがあります。

きっとこのスポーティーなカーディガンがいけないに違いない!

そういうわけでR.Newboldの、珍しいダブルブレステッド型カーディガンをスーツの中に。

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まあまあ、良いような感じもしますが……。

でもやっぱり微妙なところです。

もうちょっと別のカーディガンをスーツに入れてみましょう。

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やっぱりダメです。

つまるところカーディガンはスーツとあまり相性がよくありません。

スーツの中にカーディガンを着るのはやめておいた方が良いと思います。

スーツとカーディガンの相性が良くない理由

なぜスーツの中にカーディガンを着るとしっくりこないのか。

そこには3つの理由があります。

①カーディガンがスポーティー(カジュアル)な服であること。

理由のひとつとして、カーディガンとスーツが全く別の世界の服であることが挙げられます。

英語圏ではカジュアルウェアのことをスポーツウェアと呼びますが、カーディガンもそのひとつ。フォーマルな世界であるスーツとカジュアルなカーディガンは、明確に切り離されて考えられるのが普通です。

もちろんここは日本ですし、時代も変わりますので理論を持ち出して厳密に守るのはばからしい。

それでもやっぱりカーディガンはカジュアルっぽさがありすぎて、スーツとは相性がよくありません。

②素材感が違いすぎること。

私たちがよく着ているスーツは、ツヤのあるシルクのような手触りのウーステッドという括りの繊細な生地で作られています。

スーツに使われる生地は特に滑らかで薄手、光沢のある特別な生地。スーツ以外には滅多に使われないと言っても良いでしょう。

このような生地のスーツの中にごわっとした服を入れてしまうと、野暮ったい印象になってしまいます。

特にカーディガンのようなニットの編みで作られた服は形状が安定しない。

テーラード、つまり人の体のシルエットに合わせてかっちりと作られたスーツの中に、ラフでフィット感のないニットウェアを入れてしまうのは非常にナンセンスです。

ちなみにフランネルやツイードなどの秋冬素材のスーツをお持ちの方はカーディガンを組み合わせることもできるかもしれません。

その場合は薄手で編み目の細かいカーディガンを選びましょう。

③学生に定番のファッションであること

カーディガンはお洒落なアイテムではありますが、かなり学生的。

学生服の中にユニクロのベージュカーディガン、というのは高校生なら誰しも見たことがあるファッションです。

校風の自由な高校のちょっとませた生徒にもなれば、学ランの中にアーガイルチェックのカーディガンは当たり前。

実は先ほど着こなし例に出したアーガイルチェックのネクタイは、何を隠そう自分が高校生だった時代に学ランの下に着ていたものです。

そんなイメージがあるので、カーディガンをスーツと組み合わせるとちょっとセンスが若々しすぎてしまうのです。

スーツにはベストを合わせよう

カーディガンよりも、というより他の何よりもスーツとマッチするのはベストです。

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そもそもスーツは3ピースで売られていて、3ピースで着られるのが当たり前のものでした。

今ではアメリカンスタイルが定番なので、ベストは省略されることが多い存在です。

でもスーツの中に着るには間違いなく、もともとスーツの一部であったベストこそが最適です。

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非常にシャープで洗練された、美しい佇まいになります。

ベストは便利なもので、ジャケットを脱いでベストの状態であれば完全にフォーマル。取引先に行っても怒られません。

ですから3ピースでスーツを買った人はついていたベストを着用しましょう。

「買ったスーツにベスト着いてなかった!」

という人はオッドベストに挑戦しましょう。

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オッドとは奇妙な、という意味。

オッドベストはスーツ付属以外のベストをスーツと組み合わせて着ることです。

今回の場合、Paul Smith LondonのスーツのCOMME CA MENのベスト。ガンクラブチェック柄のベストです。

オッドベストでスーツを着こなすときのコツは、完全に色や柄を変えること。

無理にスーツと「近い」柄や色のベストを合わせようとすると、わずかな違いが逆に目立ち、チグハグ感がでてしまいます。

「あ、ベスト無くしちゃったんだ笑」なんて思われたら末代まで続く恥になります。

オッドベストに初めて挑戦する人におすすめなのは、グレーの無地のベスト。紺のスーツにも黒のスーツにも、どんな柄にも合わせられるので便利です。

明るめのグレーのスーツの人には、自分のスーツの色よりも暗いグレー(チャコールグレー)のベストがおすすめ。濃いグレーのスーツを着ている人は逆に明るめのグレーのベストを買いましょう。

いずれも無地がおすすめです。