【知らなきゃ恥ずかしい】メンズスーツ ブランドまとめ②

さて、前回は4つのブランド(ブランドじゃないものもあり)を紹介しましたが、今回はその続き。ブリオーニやキートンに比べても全く見劣りしない南イタリアのブランドや、日本でも有名なブランドなどを紹介していこうと思います。

皆さんが知っているブランドはいくつあるでしょうか?

Cesare Attolini アットリーニ

attolini jackets

アットリーニはブリオーニやキートンと同じイタリアのブランドです。特にナポリ仕立てを特徴とするブランドだけあり、Kiton キートンとはよく比較されますね。

以前はサルトリア・アットリーニ、今はチェザレ・アットリーニというブランド名で展開しています。サルトリアというのはイタリア語で仕立て屋という意味です。チェザレ・アットリーニはブランドを立ち上げた人物の名前です。ちなみにこのチェザレ・アットリーニはキートンや後に紹介する有名なブランド、イザイアの立ち上げにも関わった凄腕のモデリストなんですね。父親はナポリの伝説の仕立て屋と呼ばれた、ヴィンツェンツォ・アットリーニという人物です。

その品質はもちろん一級品。生地はキートンのスーツのように贅沢極まりないような感じではなく、少し落ち着きがあり上品、それでいて素晴らしい手触りと光沢感を持ったような良質な生地が多いですね。作りはキートンよりもさらに手縫いが感じられ、ナポリ仕立てらしい作りです。

例えばステッチですね。キートンのスーツはラペルやフラップといった部分をメインにステッチが入っていますが、アットリーニのスーツは全身にくまなく、手縫いによる丁寧なステッチが入っている。それはもう美しいですね。

工場は約100人といわれており、非常に小規模。まさにイタリアの昔ながらのサルトリア=仕立て屋を感じさせる、ハンドメイドのスーツばかりです。

Dunhill ダンヒル

dunhill

ダンヒルはメンズファッションの総合ブランドですが、日本では特にスーツが有名で、ブリティッシュスーツの筆頭として挙げられています。

実際には「ナポリ仕立ての雰囲気を盛り込んだキートン」と同じく「ブリティッシュトラッドの雰囲気を盛り込んだ」ブランドなのかもしれませんが、何しろ正統派のブリティッシュスーツというのは手に入れるのが困難です。ダンヒルは値段的にもちょうど良く、日本でも手に入れやすいので、人気なブランドとなっていますね。

ブリティッシュのシルエットでありながらも、意外にも軽やかな生地を用いていることが多いのがこのブランドの特徴。生地は軽いけれどもシルエットはイギリス風なので、ややブリオーニに近い印象もありますね。ただダンヒルの方がより構築的で、男らしいスタイルにしてくれるスーツが多いです。

作りはマシンメイドとハンドメイドの併用ですが、着心地は良く、何よりキートンやアットリーニといったイタリアのブランドに比べると実用性に富んでいます。

またこのブランドは「女以外ならなんでもある(仮)」というのが特徴です。カフリンクスのようなアクセサリーからグローブ、旅行用バッグに至るまで何でも展開しているので、スーツ以外のドレスアイテムを揃えるときにも便利ですね。

Ermenegildo Zegna エルメネジルド ゼニア

Ermenegildo-Zegna-suit-tie

ゼニアは日本、またアジアにおいては最も人気なスーツブランドの一つです。一流の生地ブランドであるゼニアが展開する、プレタポルテ(既製服)のラインですね。

イタリアンクラシコ的なスーツなので、肩はナチュラル、しかしナポリ仕立てのようにリラックスした感じにはなりきらない、絶妙なバランス感です。雰囲気的にはブリオーニのものに近いかもしれません。

意外にもイタリアではあまり人気の無いブランド。というのも、イタリア人はゼニアの生地は好きですが、スーツを作るファクトリーはゼニアの工場よりも地元のサルトリア(仕立て屋)やファクトリーブランドが良いと思っている。そのため、割高なゼニアの既製服を買うより、ゼニアの生地を使って仕立てたり、ゼニアの生地を使ったファクトリーブランド(Maco社など)のスーツを買ってしまうわけです。

確かにゼニアのスーツは値段の割にはマシンメイドがメインのものが多く、少し割高です。そのかわり、生地ブランドの意地がありますので、使われている生地は一級品。ロロピアーナという生地ブランドの既製服ラインにも言えることですが、ブランドの威厳を掛けて恐ろしく贅沢な生地を使っています。

 

次へ