デモテープで差をつける!! 本格レコーディング入門

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今日からレコーディングを始めて、Youtubeやニコニコ動画にアップロードするための企画です。

「今までiPhoneを使って録音してたけど音が悪い!」「ポータブルレコーダーじゃだめなの?」「もっと本格的に録音してみたい!」という人のために、安いお金で本格的な録音をする方法を説明していきます。
ここでは深入りしたコアな情報よりも、簡単さを重視して説明しています。

機材を準備しよう!

まず機材を準備しましょう。
レコーディングに必要な機材は大きく分けると以下の4つです。

・楽器
・マイク
・オーディオインターフェイス
・パソコン(DAWソフト)

①楽器を用意しよう

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どんな楽器でも良いです。録音したい楽器を録音しましょう。ギターやドラムなど、それぞれの楽器を録音する上でのテクニックも後で紹介しますので、お楽しみに!

②録音と言えばマイク

録音するときに必要なものはマイクですね!安いマイクでも良いので1本できれば2本用意しましょう。マイクケーブルとマイクスタンドも本数分必要です。
とりあえず買っておいて間違いないのはこれ。

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Shure SM57

公式サイト

③オーディオインターフェイスとは何ぞや

オーディオインターフェイスというものはあまり聞いたことがないかもしれません。これはマイクで拾った音をパソコンに入力するための「変換機」です。いろいろと詳しい説明をしているところもありますが、つまりマイクとパソコンを繋ぐにはこれが必要!と思っていればばっちりです。
マイクに内蔵されているものもありますが、普通は別で買います。

おすすめのDAWソフトは??

DAWソフトというのは簡単にいうと、録音したものを編集するソフトです。

Windowsユーザーでタダで欲しい人はこれ(Sound Engine)、マックユーザーでタダで欲しい人は純正のGarage Bandを使いましょう。
お金に余裕があるウィンドウズユーザーはPro Tools、マックユーザーはLogicを買いましょう。

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こちらがLogic Pro。一世代前のLogic Pro9です。

他にも良いDAWソフトはたくさんありますが、以上の二つが最もメジャーで情報も多く、癖があまりないのでオススメです。

レコーディングする順番は??

レコーディングする順番はあまり決まっていません。

しかし歌を録音する人は伴奏があった方がやりやすいので、先に伴奏を録音しましょう。

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メトロノームを使ってレコーディングすると、あとでとても便利です。
バンドでレコーディングするときには、全員が一緒にレコーディングする一発取りと、1パートずつ重ねていく録音があります。今回は後者の説明が主になります。

1パートずつ録音ずる場合の順番例を一つ上げておきます。

①ドラム
②ベース
③ギター、キーボードなど
④ボーカル

なぜドラムやベースから始めるかというと、低音とリズムが音楽にとってすごく重要だからです。ベースとドラムをしっかり作り込んでからギターなどを重ねていった方が、まとまりのある曲を作ります。

また、ボーカルはギターなども含めて伴奏が揃っていた方が歌の入りや音程が分かりやすく、歌いやすい場合が多いです。

実際にレコーディングを試そう!

それでは、実際にレコーディングする前に、テスト&調整してみましょう。
まずはDAWソフトを立ち上げます。

それからオーディオインターフェイスをUSBケーブルなどでパソコンに繋ぎます。オーディオインターフェイスの説明書を見ながら、使用できるように設定していきましょう。

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もし分からない場合は「(使うDAWソフトの名前)+オーディオインターフェイス」でgoogle検索すれば方法が出て来るはずです。
オーディオインターフェイスがパソコンに認識されたら、マイクケーブルでマイクをオーディオインターフェイスに繋ぎましょう。オーディオインターフェイスにはINPUTやGAINなどの名前のつまみが付いていると思います。

これらを右に回すとマイクが拾ってパソコンに入力する音量が大きくなります。
ここで注意。
あまり入力値を大きくしすぎると、音が割れてクリッピングと呼ばれる耳障りなノイズが出てしまいます。

マイクに向かって実際に音を出してみて、パソコンに表示されたメーターが赤く点滅しないようにします。
ちょっと低めに設定しておけば音割れを防ぐことができるので、このメーターが3分の1~3分の2くらいになるようにしておきましょう。
楽器には静かな楽器とうるさい楽器があり、歌の音量もまちまちなので、毎回曲や楽器などを変える度に入力値が大きすぎてメーターが赤くなってしまっていないか確認してあげると良いでしょう。

これができればついに、レコーディングの準備完了です。

ボーカル録音のコツ

ここからはパート別、楽器別の録音のコツを解説します。
レコーディングなんてマイクを置けばそれでいいんじゃないの?と最初は思いますが、パートによって違うちょっとしたコツを知れば、驚くほどいい音で録れるようになります。
それではいきましょう。

◎ボーカル

ボーカルのレコーディングは言ってしまえば一番難しいものです。

基本のアイデアは「曲に合わせること」です。そして好みと歌いやすさ。

まず、使うマイクはSM-58がオススメ。

世界中のボーカルがライブやレコーディング現場で使うShure社製の信頼できるマイクです。別でいろいろ用意する必要もなく、扱いに気をつけることもしなくて良い。もちろんこだわっていくといろいろな選択肢があるのですが、最初はコレを買っておけば問題ないと思います。

【マイクと口の距離】

これは拳一つから二つ分が良いとされています。

近いと固くて迫力のある音、遠いと柔らかく引っ込んだ音になります。どちらが良いと一概に言うことはできませんが、例えば激しいロックなら近く、バラードなら遠くなんていう風にするといいかもしれません。
注意としては近くするとリップノイズ(クチャっていう口を開いたときなんかに鳴る音)やブレス(息継ぎ)が目立ちすぎてしまう場合があります。いろいろ試しましょう。

【マイクと口の位置】

調整してマイクと口が同一線上になるようにしましょう。そうすることで低音から高音までしっかり録ることができます。

【歌い方】

マイクと口の位置、距離が一定になるようにしましょう。特に、休憩の後と前なんかは場所が変わりやすいので足の位置をテープで決めておいても良いかもしれません。また音量の上下が大きい人は、「1準備」の方で説明した入力値(GAINやINPUTなど)に注意して、音が大きすぎで歪んでしまわないようにしましょう。

エレキギター録音のコツ

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◎エレキギター(アンプ)

ギターアンプをレコーディングする場合、大きく分けて二つの方法があります。一つはギターアンプを鳴らしてマイクで録音する方法、もう一つは直接オーディオインターフェイスにつなげてパソコンの中でアンプシミュレーターを使う方法。

後者から説明します。

アンプシミュレーターとは?
ギターから出たケーブルを直接オーディオインターフェイスのジャックに差します。

録音されるのはひどく情けない音です。これを、パソコンの中で擬似的なギターアンプに通すことによってあたかも、ギターアンプを鳴らしてマイクで録音したようにするのです。

その擬似的なギターアンプがアンプシミュレーターです。

代表的&人気なのは…

AmpliTube 3
http://www.ikmultimedia.com/products/amplitube/

GuitarRig4
http://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/guitar/guitar-rig-5-pro/

WAVES GTR3
http://www.minet.jp/waves/gtr

などなど

他に、オーディオインターフェイスとギターの間に挟むような形で使用するタイプのものもあります。

マルチエフェクターのような外見ですが、いろんな有名アンプを元にした音が収録されています。

このようなハードウェア型の物の中にはオーディオインターフェイス機能が付いていて、ギター→これ→パソコンとつなげることのできる優れものもあります。ギターだけ録音する人で、とりあえず音質にこだわらない人はこれを使えば良いと思います。

LINE6 POD HD
http://jp.line6.com/podhd/desktop/

さて、このアンプシミュレーターには罠があります。
「本物のギターアンプの音とは違う」と言うことです。

筆者もいくつかのアンプソフトを使って、どうにかして本物に似せようとしたことがありますが、さんざん追い込んでも結局本物にはならない。

「本物に近い、シュミレーションソフトを使ったギターの音」にしかなりません。
最近はどんどん改良が進められ、いい音になっていくアンプシュミレーターですが
・音がデジタルっぽい(真空管の歪みとは違う)
・どうも平面的で冷たい、奥行きがない
などの理由で、まだギタリストには冷遇されている場合もあります。

しかし実際Youtubeなどで聞いてみて「え、本物そっくりじゃん」と感じる方もいるかと思います。設定によってはかなり近い音も出すことができると思いますので、一概に良くないとは言えません。

アンプシミュレーターのメリットはこんな感じです。
・いろんな有名アンプ、超高級アンプの音を使える
・騒音を出さずに録音できる=アパートでも、夜中でも
・コンパクトで持ち運び可能(マルチエフェクターサイズ、もしくはパソコンの中)

筆者の場合は、曲のデモを作るときにアンプソフトを使い、最終的な作り込み段階で普通のマイクによる録音を行っています。アイデアを残したりするときにはアンプソフトは非常に手軽です。

【ギターアンプで録ろう!】

スタジオに入ってマーシャルのアンプを爆音で弾いたことがあるギタリストは多いと思います。正直自分は個人的にマーシャルが好みではありませんが、真空管アンプの音は誰もが憧れる、本物の音だと思います。

デジタルのアンプやアンプシミュレーターが偽物だとはもちろん言いませんが、これまでほとんどのプロが愛してきた真空管アンプの音は未だにギタリストのメインでしょう。

【アンプを録音するために】

家で真空管アンプを持っていて、巨大なキャビネットを存分に鳴らせるという人は恵まれていますが、あまり多くないと思います。そういうわけで皆さんスタジオでアンプを借りて録音するはめになります。

1時間1000円~2000円かかるのが普通ですね。
すると重要なのは「手際の良さ」です。

まずは手際の良さのために。

・スタジオで何を録音するか考え、バックトラック(聞きながら弾くためのもの)もしくはメトロノーム(イヤホンで聞けるもの、例えば携帯のアプリやDAWソフトのもの)を用意する。

・弾く曲を練習しておく。失敗が少なければ音作りに時間をかけられます。

・録音する日より前の日に同じスタジオに入り、当日に使うアンプで音を作っておく。音が完成したときのアンプを写メって記録しておけばすぐにベストな音を再現できますね。
このへんを注意しておくと良いです。

さあ、実際に録音します。

チューニングをしっかりしましょう。してないと後で後悔します。まずはアンプのコンセントを差し、POWERスイッチを入れましょう。真空管の準備が整うまで時間がかかります。
その間にマイクを2本、スタジオのスタンドで準備します。

マイクはオーディオインターフェイスにつなげて、録音可能な状態にします。

【マイクの立て方】

一本(マイクA)はアンプにぴったりくっつけて、もう一本(マイクB)はちょっと離れたところに置きます。こうして録っておくと、「一本目のマイクAの音がガリガリしててうるさい!」と思ったときに、比較的奥まった音の二本目のマイクBの音と混ぜ合わせていい感じの音が作れるからです。

【どんなマイクがいいの?】

とりあえずスタジオにあるマイクなら何でも良いです。

あればSM57というShure社のマイクを使いましょう。これがプロのギタリストのスタンダードなマイクです。きらびやかな音で録れ、大きい音で鳴らしても石の巨人のように耐えるからです。

録音するときにはオーディオインターフェイスの入力値(GAINやINPUT)に気をつけましょう。

 アコギ録音のコツ

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【アコギの録音】

意外と難しいのがアコースティックギターの録音です。ちょっとマイクの位置が変わるだけで音がずいぶん変わって聞こえますし、ギターの特性や曲によっていろいろと工夫が必要だったりします。
ですが、ある程度のクオリティで良いなら超シンプルな、鉄板とも言える位置があります。

12Fの上、30センチ離れたところ。

なぜサウンドホールの上でないか。
実はサウンドホールからは山ほど低音が出ていて、こいつがボワボワとうっとうしいからです。
なぜ30センチ離すのか。
マイクとの距離が近いと弾いているうちに触ってしまうリスクがあること、マイクとの距離が近いと少し弾くポジションが変わるだけで大幅に音量や音質が変わってしまうこと。そして弦からだけでなく、アコースティックギターのボディ全体から出た音を拾うためです。

【オススメのマイクは??】

ボーカル録音の時に使うマイクと一緒で構いません。
お金に余裕があればコンデンサーマイクと呼ばれるタイプのマイクを使いましょう。

【弾くときのコツ】

アコースティックギターの録音をしてみて後で感じやすいのは「思っていたよりも自分の演奏うまくないな」とか「安定してない」といったことです。

コード弾きの場合は特に、毎回のストロークの音量ができるだけ均一になるように、まんべんなく全部の弦を弾くように、またリズムを大げさなぐらい意識してはっきりと弾くようにすると良いでしょう。

エレキベース録音のコツ

ベースの録音は、アンプから音を出してそれを録音する場合とオーディオインターフェイスに直接つなぐ場合があります。

プロはまたそれよりも、もうちょっと複雑な方法を使いますが、あまり考えなくていいと思います。
また、録音はかなり良い機材を持っていない限りオーディオインターフェイスに直接繋いでしまうのがオススメです。
なぜかというと、
・アンプで録音するには相当良いアンプが無いとうまくいかない。
・しっかりとした技術がないと、ぼんわりぼやけて芯の無い音になってしまう。
・良いマイクが無いと低音が拾えない。
などなど、つまり敷居が高いからです。

プロは音の芯を作るのにライン入力(簡単に言えばオーディオインターフェイスで録音)の音を、空気感や臨場感、楽器らしさを作るためにアンプ録音の音を使います。

二つを混ぜ合わせて、バランスの良いベースを目指してくわけです。
でもこれから録音を始める私たちには前者のライン入力の音だけで良いでしょう。

音の芯さえしっかり録音できれば、あとの空気感や臨場感、楽器らしさなどをある程度DAWソフトで演出することができるからです。

【弾き方のコツ】

ベースは特に曲の骨盤にあたる、とても重要なパートです。

まずはチューニングをしっかりと合わせましょう。チューニングが合ってないと、曲全体を作り上げたときに何となく気持ちの悪い、不快なものになります。何しろ低音が音楽の善し悪しを決めます。バッハもそう言ってます。

メトロノームやドラムトラックを聞きながらできるだけ正確なリズムではっきりと弾きましょう。また、ベースは音量の上下が激しい楽器なので、オーディオインターフェイスの入力値に気をつけましょう。

特にスラップがある場合は、一旦その部分だけ入力値を下げて録音し、他の普通の部分を元の入力値で録音するのもオススメです。

ドラム録音のコツ

ドラムを家に持っていて、録音できる人ってそんなに多くないと思います。ですのでこれも、スタジオで録音することにしましょう。

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【マイクの立て方】

いっぱいマイクとマイクスタンドが用意できる人は、できるだけいっぱい集めて、ドラムセットのそれぞれに向けてセットしましょう。

できない人は、マイクを3本用意します。

そしてバスドラムに1つ、ドラムセット両脇の斜め上から2つ向かい合うようにしてマイクをセットします。

マイクを2本しか用意できない人はバスドラムのマイクを省きます。
どのマイクも、ドラマーが感極まってマイクを叩いてしまわないような位置にしましょう。

【オススメなマイク】

とりあえずはスタジオにあるマイクを借りましょう。

用意できる人はコンデンサータイプと呼ばれるマイクを準備すると良いかもしれません。

スネアなどにセットするマイクはShure社のSM-57などが良いと思います。スタジオに置いてある場合が多いし、非常に打たれ強いやつだからです。優秀なやつですよ実際。

【ドラムの叩き方】

ドラムもまた、曲のリズムを支える重要なパートです。

一般的に「おかず」と呼ばれるフィルインはドラマーが生き甲斐を感じる瞬間ですが、ともするとその部分だけ早くなったり遅くなったりしやすいのが現実です。メトロノームをしっかり聞きながら他のパートがバッチリ曲の境目を決められるような演奏をしてあげましょう。

またスプラッシュやカウベルなど、特に一発物で使用する場合には、その音だけを単体で録音して後で混ぜた方がいい結果が出るかもしれません。また、意外とバスドラムのリズムがラフになってしまっているドラマーが多いようです。

ライブの時には全然目立ちませんが、音源となるとかなり目立つ上、編集ではどうにもならないケースがあります。特にバスドラムははっきりと、正確に打つように心がけましょう。

色々試してみよう!

これでレコーディング入門の記事は終わりです。

いろいろなことを解説しましたが、実際にはやっぱり自分でやってみて耳で聞きながら判断するのが一番。

ぜひ積極的にいろんなことに挑戦しましょう!