2016年 春のジャケパン入門

さて、ウールコートが物を言う寒々しい冬も後半にさしかかり、そろそろ春の兆しが見えてきました。いつまでも厚手の暗い色の服ばかりを着ていることはできません!

そういうわけで今回は少し早めに、春のジャケパンスタイルをおさらいしておきましょう。

春物のジャケットを見分けよう

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ジャケットスタイルを作る上で一番重要なのはサイズ感ですが、その次に重要なのが季節感です。

まずは春夏に使うべきジャケット、一年中通して使えるジャケット、そして秋冬にしか使うことのできないジャケットを見分けて、ワードローブを整頓することから始めなければいけません。

では早速問題!上のジャケットはどちらが春物で、どちらが冬物でしょう!?

はい、どちらも春物ですね。つまらん冗談です。とはいえ、秋冬物の見分けるには色を当てにしてはいけませんので、それだけは注意しておきましょう。見るべきは素材と薄さです。

まず品質表示タグを見てみて、リネン(麻)がメインになっていたり、シルクリネンなどの麻混の素材であった場合、それは春夏物であることが多いです。これはリネンが春夏に用いられることの方が圧倒的に多い素材だからです。

次にコットンやウールですが、これは生地の薄さや手触りを参考にして判断しましょう。綿やウールを使った物で、さらさらとして薄いものや、ざらっとした手触りで薄いものは春夏ものであることが多いです。逆にふんわりとした手触りのもの、起毛したものは秋冬物であることが多いです。

厳密には最近リネンツイードなるものも人気になっており、こういったものはふんわりしていて厚手です。そういうものは春秋、特に早春と秋に使えるジャケットだと認識しておけば間違いないですね。

一般的に、ジャケットは極端に薄かったり厚かったりしない限りはそれほど季節に厳密にある必要はないと言われています。確かに、「この素材はこの季節」と守る必要はない。しかし、ジャケットの素材は少し大げさなくらいに演出した方が面白いと個人的には思います。

もちろんある程度のお洒落であれば、年中通して使える普通の厚さの普通の素材感の普通のウールのジャケットでも良い。しかし本当にお洒落な、例えばイタリア人のセレクトショップオーナーなんかは、必ず季節に合わせた素材をまとって、その空気を自分のものにしています。

ですから、麻などの季節素材は、使い勝手は良くないですが是非取り入れていきましょう。

春のジャケット着こなし方

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さて、実際に春にジャケットを着こなしていくのにあたって重要なのは、軽快さです。色合いや素材感、重ね着の具合などで注意して、春らしさを出していくのが重要なんですね。

それでは順を追って書いていきます。

春夏に着たい色

まず色についてですが、実は色というのは「何でも良い」というのが正解なんです。

例えばブラウンなんかはかなり秋冬っぽい色に感じますが、それが麻100%の薄いジャケットで、合わせているシャツが薄いブルーのものであったりなんかしたら、それは全く春夏のファッションとして成り立ちます。

もちろんそうは言っても、春に積極的に取り入れたいというのはありますよね。そちらを知っておきましょう。

まずはピンク。桜の他様々な花を連想させるピンクは、春にぴったりです。男性に似合うのは薄いグレーに近いピンクや、サーモンピンクですね。これをリネンのストールやシャツなど、一点に用いるのがおすすめです。

また新緑の色や明るいオレンジ。ボルドーのような色は少し秋冬のイメージがありますが、明るいオレンジであれば春夏にも使いやすいでしょう。もう一つ押さえておきたいのはライトグレーです。

ライトグレーは明るさがありながらも、他の色と調和が取りやすい。着こなし全体を明るくするというのはバランスを取るのが難しいですが、ライトグレーなら意外と誰でも上手く着こなせてしまいます。

また紺やブルーは年中使いやすい色ですが、春であればそれらにイエローや白をアクセントに入れて、積極的に明るい着こなしにしていきましょう。

重ね着の仕方

春夏のジャケットスタイルですから、あまり沢山重ね着するのはそもそも着ている本人が厚いはずです。そういうわけでジャケットスタイルの場合、シャツ+ジャケット+パンツというシンプルな構成が最もおすすめです。

早春であれば、ジャケットとシャツの間にクルチアーニやアルテアと言ったブランドのニットを挟むのもおすすめです。他が決まっていれば、ベストも合わせられるでしょう。

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もちろんネクタイなども良いですし、ネクタイではカタすぎるという場合にはストールやシルクのスカーフなどを上手く用いてきましょう。

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特に春も後半になってくると、かなり気温が上がって来て、場合によってはやむを得ずジャケットを脱がなければならないような状況にもなりかねません。そんなとき、シャツだけだと少し物足りないですが、そこにリネンのストールがあれば、着こなしが寂しくならなくて済みます。

ちなみに夏にストールなんか暑くないの?という声があがりそうですが、特にリネンのストールはシャツの襟周りに巻くとふんわりと隙間を作ってくれるため、逆に通気性が良くなるんですね。特に襟の部分は汗が溜まりやすいので、リネンのストールがあると、べたべたとせず心地が良いです。

またリネンのストールはシルク混などでない限り、水でゆっくりと押し洗いをすれば自宅で洗濯も可能です。お洒落なだけではなく、便利さもあるアイテムだと思います。

 

着こなしのおすすめは?

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春夏のジャケットスタイル着こなしのおすすめは、何と言っても明るい色(生成りやライトグレー、薄いコーラルピンク)などをパンツで使い、トップスは落ち着いた紺やグレーのジャケット、シャツで遊ぶという着こなしですね。上の写真のように派手色のジャケットを使う着こなしは、やや難しいですがその分決まったときには非常にかっこいい。慣れが必要なので、最初は落ち着いたものが良いです。

もちろんジャケットを柄にしてシャツを無地にするのも構いませんが、シャツの方が値段が安い分、バリエーションを用意するのが楽ですね。

柄ものが欲しければシャツはストライプを中心に集め、ジャケットはシンプルなウィンドウペンなどの控えめチェック柄を選ぶのが使いやすくておすすめです。