スピーカーの選び方とチューニング

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スピーカーの選び方とチューニングについて

好きな音楽を気持ちよく聞きたい!
そんな時は数あるスピーカーの中からお気に入りの1台を見つけましょう。
ただし難しいのが、「どのスピーカーが好き」なのか。
ネットで検索しても、数多くスピーカーを試聴して好きな曲を再生して選ぶ。としか紹介させていません。
今回はスピーカーの具体的な選び方とチューニングについて書き留めたいと思います。

初心者と中級者のスピーカー選びの違い

初心者であれば、自分の好きな曲が心地よく鳴るスピーカーを選べば良いです。
ところが他の曲を再生するとイマイチだったり、途中から好みが変わって新しいスピーカーが欲しくなることもあります。

ある程度、オーディオに慣れてきた人であればスピーカー選びも具体的に行えます。
その方法とはモニターサウンド(フラットな傾向)のスピーカーあるいはヘッドホンで、基本の音の特性を頭に入れておく事です。

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パワードタイプのモニタースピーカーでも良いですし、SONYのMDR-Z1000のようなスタジオ使用向けのヘッドフォンでも良いです。
重要なのは”強調の無いフラットな”傾向のスピーカーやヘッドフォンを選ぶ事です。
例えば下のイコライザーの特性でいくと、32hz〜16khzまで特出しない傾向のものです。

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こういったスピーカーは面白みが無く、低音域や高音域に不足を感じる場合がありますが、耳のトレーニングや本来の収録された時の音を聞くには向いています。
何しろ音楽を作る人達は、色が強いスピーカーよりも、モニタースピーカーやヘッドフォンを使っているからです。

フラットな特性なスピーカーでずっと聞きこんでいると、お店でスピーカーを試聴したときに”違い”が気づくようになります。
これは高音域が盛り上がってて、低音が抑えられている、など

さらにはアイフォンなどのイコライザー・アプリで音質を調整したり触っていると、具体的に何Hzが下がっているか、上がっているかが分かるようになってきます。
こうなると、初心者の時みたいに抽象的に良いスピーカーを選ぶのではなく、モニタースピーカーの標準の音に対して変化のある自分の好きなスピーカーを客観的に選ぶことができます。

例えば「オルトフォンのスピーカーは1k~2khzを少し盛り上げて、8~16khzと低音域をざっくり抑えた感じの音」と評価できるようになります。
其の上で、ローファイで解像能力が低い、音が尾を引くようなまったりとした感じ。と判断できます。

趣味でスピーカーを選ぶのであれば、正確に試聴する能力は不要ですが少しでも勉強しておくと理想的なスピーカーに出会うことができ、自分の好きな音の傾向を知ることができます。

音のチューニング

聞く音楽によってはミキシングの時点で高音域と低音域を盛り上げている場合があります。
特に作曲者側は「CDを聞く人がパソコンのスピーカーや安いイヤホンで聞く」という前提で、高音域と低音域の表現に乏しい再生機材を想定してミキシングの時点で調整することもあります。
特にDTMミュージックやYoutubeや動画配信サイトで公開する曲はこの傾向にあります。

パソコンについたスピーカーであれば、それでも良いかもしれませんが少しでも高級な機材だと低音や高音の主張が強すぎて耳がキンキンしたり、中低音のいやなブーミーが気になったりします。
そんな時はイコライザーで削って調整するのが良いです。
DTMの基本で「イコライザーではタスことはせず、ヒクのが重要」と言います。+側にタスのは音割れの原因や音質低下につながるようです。
ですので、再生機材側のイコライザーでも引き算を前提にして、必要に応じで少しタスようにしましょう。

下の例ではシャリシャリとしていた曲が落ち着き、ボーカルの声が引き立ち、ゆっくりと聞いて楽しめるようになりました。

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こういったチューニングは据置型のオーディオ機器でも昔は行われており、プリアンプとパワーアンプが別体型が主流であった時には、プリアンプで細かなイコライジングが行えるようにツマミがありました。
ただし最近では、収録が完璧という前提を元に調整ができない機種が殆どです。
音の上流側で好みの音に変えてしまうというのも方法の一つです。

オーディオマニアは、スピーカーケーブルに何万円も出して音が変わった!と歓びますが、どの音域がどう変わったのか理解できてない人が多すぎます。その変化をもしもイコライジングで再現できるのであれば、何万円も無駄に掛けずに済んでしまうのです。

そうは言ってもイコライジングでの調整も限界があります。
手のひらに乗るコンパクトスピーカーと100kg近い重量のあるフルサイズのスピーカーとでは表現出来る音が違い過ぎます。
またアンプの出力によっても50Wと500Wでは雲泥の差がでます。DACも細心のチップが搭載されている機材であれば、音が細かく分解されて透明感が出るのもブラインドテストで分かる程です。

つまり、ある程度満足ゆく機材を揃えた後の細かな味付け程度としてイコライザーを使うのが費用対効果的に良いと言えますね!

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