ONKYO CR-D1LTD レビュー

ONKYO CR-D1LTD レビュー

ONKYOのプレミアムコンパクトコンポCR-D1の特別仕様機0
CR-D1はコンパクトなサイズにも関わらず、CD再生に割り切った「音質重視コンポ」ブームの火付け役と言っても過言ではない。
そのCR-D1の特別仕様モデルである本機は現行ラインナップから外れてしまったものの、市場では価格・評価ともに今も尚安定している。
小さなサイズから想像できない再現力についてレビューしたい。

CR-D1LTDmain

CR-D1とLTD(リミテッド)モデルの違い

CR-D1のフロントパネルはシルバーだが、LTDはチタニウムグレーで僅かな違いだが横に並べると高級感がある。外観上のパーツはCR-D1と共通で、ボリュームやディスプレイなども見た目はほぼ同じである。
ただ、CR-D1と違うのは側板にリブを設けて強度を上げているのと、天板に厚スチールパネルを採用、さらにシャーシの2重化やボリュームノブのアルミ削りだし。
CDトレイのラバーコーティング化など細かい部分の改良が施されている。
ラバーコーティングは単体コンポーネットの高級CDプレーヤーのように、サラサラとした質感でデノンのDCD-1500AEよりも高級感がある。
ゆっくりとトレーが開くのも高級感の演出の面では良いのだが、頻繁にディスクを入れ替えるユーザーにとっては余計な配慮かもしれない。

CRD1LTDimageS

CR-D1LTDの全体的な外観

外見は既存のFRシリーズを比べるとMDを排しているので、すっきりとしたデザインで、単体コンポのような風格がある。
フロントパネルは中央が凹むように緩やかな傾斜が付けてあり、個人的にはこのデザインは非常に格好良く好み。
デジタルアンプということもあり、全体的にシャープでクールな見かけてLEDなども青色を基調にしているのも一貫性があって良い。
ヘッドフォンジャック、LINE.OUT、LINE.INと3つジャックが並んでいるのも、右側のボタン類と設計が合わせてあり好感が持てる。

肝心のボリュームの操作は、少し抵抗感がありサラサラ回せはしないもののサイズが大きいので既存のコンポからの乗り換えだと十分に操作しやすいと思う。
また曲の変更のクリックダイヤルは右に回すと次曲・左に回すと前曲になる。ソニーのジョグダイヤルのような感覚で使用できる。
そしてダイヤルクリックで次の曲に変更、CDの1曲目から12曲目に移動する際もすぐに変更できる。ディスクの読み込みも早いので本体操作はとても快適である。
オーディオ専門店での待ち時間でアキュフェーズやLUXMANなどの何十万円もするCDプレーヤーを視聴させてもらったことがあるが、古いレーザーディスクのプレーヤーのようにボタンが細くて押しにくく、読み込みも遅かったりする。
そう考えると、FRシリーズから続くダイヤルは優れたUI設計で特記する部分でもある。
材質はFRシリーズと違い、プラスティックではなく削り出しのアルミなので触り心地も良く快適に扱える。

付属のリモコンはボタンの配列が使い勝手が良く、サラサラと手触りも良い。
電源のON,OFFから音量の操作、選曲までスムーズにコントロールできるのは心地がよい。
デノンにもこのリモコンは見習って欲しいと思う。

CR-D1LTDfrontS

D-112LTDS

推奨スピーカーD-112ELTDとCR-D1LTDを組み合わせた音質

D-112ELTDは既存のD-112EをCR-D1LTDと同じようにチューニングした特別仕様モデル。
深みのあるリアルウッド突き板仕上げにピアノ光沢塗装仕上げの天板と非常に豪華な作りとなっている。6回以上もの工程で仕上げられた天板はまさに新品のピアノように綺麗で、側面カラーとの調和がとれていてCR-D1LTDとぴったりと合うようなデザインになっている。
質感は非常に良く、固い材質の木材を使用しているせいか、重量もありB&Wの68xシリーズよりもずっしりと高級感がある。
モノコックウーファーはカーボンファイバーのような織り柄でペア10万円以上するようなスピーカーのような風格がある。
キャビネットの形はCD-R1LTD本体のカットのように緩やかなラウンド+角のデザインと立体感があり、他のメーカーのスピーカーと並べても凛と目立つ外観である。

肝心の音質だが、CR-D1がミニコンポという事を忘れてしまうくらいストレートでリアリティのある音がする。
デジタルアンプのためか、硬めでモニター傾向のあるがFRシリーズと比べると解像度が高く引き締まって感じる。
ただ単体オーディオと比べると音の分離感がなく、平べったく感じてしまう部分もある。
単体オーディオと比べてしまうのは酷だが、比べられるという程ミニコンの中では優れているといえる。
またこの小さなサイズにも関わらず、リアパネルにも金メッキ処理がされたLINE IN OUTが豊富でプリメインアンプ並の拡張性を持つ。
更に高品質DACも搭載しているので、デジタル入力にすることで良い音でipodを聞くこともできる。

スピーカーターミナル は透明で大型なので、大きく太いケーブルも楽に対応でき、また現行のオンキヨープリメインアンプであるA-973より質感が高い。
上記のプリメインと同じように、 BASS/TREBLE が操作でき、PURE DIRECT機能も実装されている。

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CR-D1LTDの総評

まさに「最高のミニコンポを作ろう」という気持ちがひしひしと伝わってくる。
機能だけではない、サイズから想像できない高音質、拡張性からオンキヨーの技術力を感じられる。
それに洗練されたデザイン。兎に角カッコいい。
ミニコンポからの買い換えを考えている方には迷うことなくお勧めできる。

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