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【レビュー】Nikon AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED

 

20mm f/1.8Gという広角単焦点レンズ

一眼レフカメラのレンズレビュー。
機材の入れ替えによって、編集部ではAF-S NIKKOR 20mm f/1.8Gを選んでみました。

少し前までは、10万円以下で入手できるフルサイズ機用のレンズは50mmだけ、という状態が続きました。
ですが、ここ数年で新型の単焦点レンズが次々と発売されて、20mm~35mmが豊富に揃いました。

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広角側レンズは一気に選択肢が増える事に!

ナノクリスタルコートが施された単焦点レンズは以下のようなラインナップが揃っています。

AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G

単焦点レンズというのは、35mmと50mmは迷わず2本揃えるという写真好きは多いですが、広角側は意外にも迷います。
特に20mm~24mm、28~35mmというのは、カメラのファインダーを覗いた時に似ている画角・構図になります。

今回も20mmを選ぶときに24mmとかなり迷いました。
どちらも純正レンズで価格、サイズ、重さ、最短焦点距離もあまり差が無いので、この2つで悩む人は多いと思います。

DSC_2890

室内で試し撮りすると、あまり差は感じられず

20mmと24mmをニコンのD810Aで試し撮りしたのですが、室内でカメラの液晶プレビューでは殆ど差を感じられませんでした。
フォトショップやライトルーム、ニコンNXで細かく編集作業をすれば違いは出ると思うのですが、購入前に試し撮り程度では差が分かりません。

ただ、画角の違いは24mmの方が自然な広角と言えます。
多くの場合は24mmで十分事足りてしまいそうです。
室内で撮影したり、屋外の風景写真なども24mmでかなり広い写真がいけます。

なぜ20mmを選んだかというと、狭い室内で撮影する時に床から天井まで丸々入って欲しいというのと、20mmの樽型歪曲収差が殆ど無く、まるで35mmを使っているかのような気分で超広角を体験できるので選びました。

これだけ広い範囲を写せるにも関わらず、写真の端が殆ど歪む事がありません。
開放のF1.8で撮影すれば周辺減光と言って暗くなりますが、歪みや画質の劣化はありません。

下の作例では、直線になっている壁を撮影したのですが、20mmがいかに歪みが発生しないかわかると思います。
ここから、カメラ本体の歪曲補正やフォトショップのレンズ補正機能を使えば、美しい写真のまま垂直にする事も十分に可能です。

建物や人物をとっても歪むことがないので、非常に便利なレンズと言えます。

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あとは潔さが気に入りました。
28mmのニコン純正単焦点レンズをしばらく使っていましたが、「微妙に使いにくい」と思うことが多々有りました。
人物を撮る時は、左右に余計なモノが入ってしまい、風景を撮る時は左右がもう少し広く欲しい。といった、標準画角と広角の「どっち付かず」が使いにくかったのです。
ですので、20mmというのは魚眼レンズ並に広く、潔さがあり使いやすいです。

D2x-afs20mm

DXフォーマットにも使える D2X & D4

編集部では、D2X , D600 , D800 , D4というボディで撮影を行っています。
ニコンではDXフォーマットに代わり、FXフォーマットがかなり普及してきましたが、未だにDXを使っている人も多いと思います。

そういったユーザーにとっても20mmは便利なレンズです。
FX→DXの35mm換算で、このレンズが30mm相当として使えるので、少し広い標準レンズとして使う事もできます。

20mm-sample

「FX用のレンズ」を「DXボディ」で使うというのは、実は贅沢な行為でレンズの一番美味しい中心部分だけをクロップしているのに等しいのです。
分かりやすく言えば、イチゴの甘い先っぽだけを食べるようなものです。

基本的にカメラのレンズは一番中心が一番画質が良く、端に行くほど劣化してゆきます。
高級な単焦点レンズは、そういった端まで(できるだけ)綺麗に写るので人気なのです。
安価な広角ズームレンズは、端が酷く歪んだり、画質が落ちで目も当てられない事もあります。

そういった意味で、端まで綺麗に映る単焦点レンズを、DX機種でクロップするというのは本当に贅沢な使い方と言えますね。

nikon-d4-asf20mm

個人的なオススメの単焦点レンズ

色々なレンズを試して、個人的に持っていたい単焦点レンズは次の通りです。

AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G

1.4Gなど高級品は購入できないので、10万円以下で購入できる単焦点レンズだけですが、どれも素晴らしいパフォーマンスを持っています。
ズームレンズの大三元と呼ばれている AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDを2年程使っていましたが、20万円程するズームレンズよりも圧倒的に美しい描写になります。

やはりズームレンズは職業カメラマンが仕事に使ったり、レンズを替える時間の無い「時間勝負」の状況の為にあるのだと思います。
本格的に写真を撮りたいのであれば、この4本がオススメです。
まだ単焦点レンズを使っていないのであれば、是非とも試してみて下さいね!

nikon_AF-S-20mm-test

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