Kiton キートン – 世界最高の既製服は仕立て服を超えるか

[最終更新日]2017/02/19

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Kiton キートンとナポリ仕立ての関係

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イタリアの南部、ヴェスヴィオ火山のすぐ麓にカサルヌォーヴォという町があります。これはかつて住民の半分以上が仕立て服の職人であったといわれる、伝説めいた町として有名です。

キートンの工場はカサルヌォーヴォにあり、優れた仕立て職人が集まる、いわば巨大なサルトリアのようになっています。

もともとナポリの仕立て文化を継承するためにチロ・パオーネが設立したキートン。やはりナポリの仕立て服文化は切っても切れない存在です。

仕立て服の需要が落ち込んだことで職を失ったサルトの受け皿になっているだけでなく、これから自分のサルトリアを開きたいと強く願う若者達のスクールにもなっているのです。

小さなサルトリアでは仕事を手伝いながら修行はできても、じっくりと学ぶことは難しい。新しい世代のサルト達の育成には、キートンやアットリーニなどの既製服ブランドが一役買っているのです。

またキートンは、ナポリ仕立てを世界にアピールする広告塔でもあります。誇らしくNapoliの文字を掲げたキートンは、ナポリ仕立て服の技術をその普遍性とラグジュアリーさに融合させて、世界の洒落者達の視線を一挙に集めているのです。

キートンを着ることから始まり、ナポリ仕立ての世界に踏み込んでいく人は、決して少なくないでしょう。

その意味でも、キートンはナポリの仕立て服文化を継承していくという目標を達成しているようです。

Kiton キートンは仕立て服を超えたか?

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いかがでしたか。今回はキートンの歴史から始まり、その魅力やナポリの仕立て服文化との関わりについてを紹介していきました。ここでもう一度、考えてみたいことがあります。

キートンは仕立て服を超えたか、ということです。

最初にも書いたように、仕立て服と既製服は全く別の世界です。それを比べるだけ野暮ではないか、という意見もあるでしょう。

しかしあえて語弊を恐れずに言うのであれば、キートンは仕立て服を超えたと思うのです。

もちろんそれは、キートンが仕立て服よりも優れているというわけではありません。しかしこれまで仕立て服の簡略版であった既製服を、キートンは「キートン」という独自の存在に押し上げてしまったのです。

昔は同じ値段で仕立て服か既製服かを選べ、と言われれば誰もが仕立て服を選んだはずです。手間のかけ方も違えば、フィットも違う。それは当然のことです。

しかし今、キートンが世界に名を轟かせている今では洒落者達は悩み、少なくともある人々はキートンを選ぶ。

それはなぜかといえば、キートンが仕立て服にはない独特の世界観を生み出しており、それが人々を魅了してやまないからです。

ナポリ仕立てをグローバルに通用する服へと昇華した(キートンならではの)スタイル。究極とも言える極上の素材を贅沢に使用し、貴族的なエレガンスを表現した色彩やモチーフ。そして職人たちのハンドワークが生み出す、極上の着心地。

この組み合わせは他のどんな仕立て屋にも存在しない、キートンのオリジナルでしょう。そしてこの世界観はビスポークに並べても決して見劣りのしない、煌然とした魅力を放っているのです。

さあ、そろそろ時間です。

ワードローブに加える次の1着。あなたなら仕立て服とキートン、どちらを選びますか?