the HIATUSの新アルバム『Hands of Gravity』最速&徹底レビュー !!

hands of gravity

the HIATUS 5th album『Hands of Gravity』

巨大な空気の塊が押し寄せるような迫力

もともと破壊的なサウンドを持っていたthe HIATUSは、4thアルバムのKeeper Of The Flameで美しい方向転換を遂げ、一つの完成を見たかに思われました。

1曲目のThirstから始まるエモーショナルなサウンドはエレクトロや、アンビエント、アコースティックの手を借りながら11曲目のBurn to Shine、純粋で美しいポストロックへと回帰する。

それはまるで繰り返して読みたくなる一冊の小説のようなストーリー性を持っていたKeeper Of The Flame キーパー・オブ・ザ・フレイム。

多様で壮大なスケールを伴ったバンド、湿気やはっきりとしてぶれることのない、確固たる意思を持ったメロディラインに、一度聴くだけで釘付けとなり、ふと気づけばまたアルバムを通して聴いてしまった、と音が消えてから数分が経ってから気づくようなアルバムであることを、皆さんもご存知でしょう。

今回の新アルバムHands of Gravityは?

このアルバムは全くもって、同じ路線にはありません。強いて言うならばむしろ初期のアルバムを思わせる音圧、壁を覆うようなギターサウンドです。

それではthe HIATUSは原点回帰したのか?

ところがこのバンドは前には進むが、後ろを振り返ることはないのです。

このアルバムのサウンドは激しく破壊的で、the HIATUSが最初に求めた「あの」サウンドに近いもの。

ですがその破壊的なサウンドはぐっと密度を増し、圧縮され、まるでそう「巨大な空気の塊が押し寄せるような迫力」となって心地良く、しかしエモーショナルに聴き手の心を揺さぶります。

より注目すべきは、メロディラインの煌びやかさに残るKeeper Of The Flameのようなストーリー性。

このバンドが始まったときにはまだぼやけていて、無造作に溢れ出すエネルギーのようであったメロディラインは、前作で頂点に達した「くっきりと浮かび上がるような鮮明さ」を伴って。

Hands of Gravityのアルバムに、小説のようなドラマチックさと、一本の突き刺さるようなインパクトを与えています。

the HIATUS 5th album『Hands of Gravity』

まるで名画のように、一瞬にして聴き手の息を奪う

このHands of Gravityというアルバムのバンドサウンドとメロディラインの関係は、言葉で説明するよりも視覚的に見た方が理解がしやすいはずです。

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この、「真珠の耳飾りの少女」という絵画をご存知でしょう。

あまりに見覚えのあるこの絵画は、オランダの画家であるフェルメールの作品ですが、このフェルメールの作品の大きな特徴の一つが「陰影」です。

真っ暗の空間に浮かび上がるような鮮やかな色使いの少女の絵は、自然と人々の視線を中心へと集める。しかし実はこの背景の色は、他の絵画で見たら驚いてしまうほど存在感のある「陰影」なのです。

人々は少女を見てその素晴らしさを語りますが、その圧倒的な陰影がなく、もしもその背景が真っ白や、もしくは美しい風景であったとしたら、この絵は名画とはならなかったでしょう。

圧倒的なエネルギーを持つバンドサウンドに、鮮やかなメロディライン。Hands of Gravityはこの二つで、まさに同じような効果を生み出しています。

それはまるで名画のように一瞬にして聴き手の心を掴み、その先は、その先は、という期待でリスナーの息を奪うアルバムなのです。

Hands of Gravity – Bonfire

Hands of Gravityは明日が発売日ですが、その世界観を体験するならば今日公開されたばかりのPVを見てみると良いでしょう。

もちろん、the HIATUSの公式アカウントです。

Hands of Gravityの収録曲

01. Geranium
02. Clone
03. Drifting Story
04. Bonfire
05. Let Me Fall
06. Radio
07. Catch You Later
08. Secret
09. Tree Rings
10. Sunburn

Hands of Gravityのツアー日程

the HIATUS TOUR 2016

7/15 (金) Zepp DiverCity
7/20 (水) Zepp Nagoya
7/21 (木) Zepp Nagoya
7/26 (火) 新潟LOTS
7/28 (木) 金沢EIGHT HALL
8/2 (火) 帯広MEGA STONE
8/4 (木) Zepp Sapporo
8/30 (火) 川崎CLUB CITTA’
9/1 (木) 高松festhalle
9/2 (金) BLUE LIVE 広島
9/4 (日) 大分T.O.P.S Bitts HALL
9/7 (水) 福岡BEAT STATION
9/9 (金) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
9/13 (火) 新木場STUDIO COAST
9/15 (木) いわきclub SONIC
9/22 (木) 仙台PIT
9/23 (金) 石巻BLUE RESISTANCE
9/25 (日) KLUB COUNTER ACTION宮古
9/29 (木) Zepp Namba
9/30 (金) Zepp Namba

もうすでに完売しているものも多いようです。

私もチケットを手に入れましたので、ライブもレビューします。

Hands of Gravityに合わせたラジオ出演の日程

7/4 (月)〜7/7 (木) K-mix「みんなの19HR」細美武士コメント出演
7/6 (水) InterFM「Ready Steady George!!」細美武士 ゲスト出演 (生放送)
7/7 (木) エフエム岐阜「TWILIGHT MAGIC」細美武士コメント出演
7/8 (金) FM三重「RADICAL TUNES」細美武士コメント出演
7/8 (金) FM長崎「Fly-Day Wonder3」細美武士 電話インタビュー出演
7/9 (土) TOKYO FM「JA全農COUNTDOWN JAPAN」細美武士 ゲスト出演 (生放送)
7/10 (日) InterFM「KKBOX presents 897 Selectors」細美武士ゲスト出演
7/12 (火) TOKYO FM JFN「ディア フレンズ」細美武士ゲスト出演
7/16 (土) cross fm 「MUSIC AMP」細美武士 電話インタビュー出演
7/20 (水) FM福井「Smooth」細美武士コメント出演

ラジオでは普段は聞くことのできないようなアーティストのアルバムに込めた意味や、思想などを聞くことができます。ぜひ、ラジオもチェックしてくださいね。