【脱ボリオリ】ジャケパンに本当におすすめなブランドまとめ【高品質】

ジャケパンを始めるなら、ボリオリやラルディーニを買おう!なんていう情報はどこの雑誌でもウェブサイトでも書かれていますが、本当にボリオリやラルディーニが良いの?

ポリエステルやナイロン混紡の生地にフルマシンメイドの縫製、立体感に乏しいシルエット。その代わりに付くブートニエール。最近のボリオリやラルディーニを見ていると、GAのマークが付いたジョルジオアルマーニのベルトと根本が変わらなくなってきているような気がしてしまう……。

そんなあなたのために、ここではあまり知られていない、本当に品質の良いブランドを厳選して、一つのアイテムにつき一つずつだけ紹介していこうと思います。

「え?そのブランドのそのアイテム?」

と思われるかもしれませんが、実際に購入し、様々なブランドの物と比較したうえで書いていますので是非参考にしてくださいね。

BORRELLI ボレッリ(ジャケット)

borrelli01

さて、早速有名シャツブランドのジャケットです。

ルイジボレッリはハンドメイドのシャツブランドとして有名な、ナポリの老舗カミチェリアです。

ナポリに存在していた注文服のシャツ作りをそのまま既製服に落とし込み、それまででは考えられないほど手間のかかった既製シャツを生み出したボレッリは、そのまま世界を代表するシャツブランドとなり、ハンドメイド最高峰シャツブランドの名を欲しいままにしています。

そんなルイジボレッリですが、最近はトータルブランドを目指してシャツ以外のアイテムにも力を入れている。目指すところはキートンやアットリーニといったクラシコ最高峰のブランドですね。

スーツやジャケットをメインに作るサルトリア(仕立て屋)ブランドがシャツやパンツなどを展開することは多々ありますが、シャツブランドがこのようにトータルブランドを目指していくことはそれほど多くありませんね。

そのルイジボレッリのジャケットは、キートンの工場責任者をヘッドハンティングして作っていることもあり、キートンに迫る出来映えになっています。

詳しくボレッリのジャケットの仕上がりを見ていきましょう。

襟付けを始めとする至るところが手縫いで仕上げられています。

ピックステッチも機械ではなく手縫いで施されています。甘めに縫われたステッチは着たときに力が掛かると伸縮し、柔らかな着心地になりますね。

borrelli03

クラシックなバランス感はキートンそのものですが、ポケット等に施されたダブルステッチはアットリーニのそれを連想させます。

マニカカミーチャの仕上げは一流サルトリアのダルクォーレを彷彿とさせる非常に表情豊かなものになっていますね。

borrelli02

ボタンホールを見れば、その丁寧さに驚きます。整然と並ぶステッチワークがまるで一本の細いロープのようになった美しいボタンホールは、アットリーニやキートンのものと比べても見劣りしないか、むしろそれよりも魅力的なほどです。

borrelli04

それでいて、値段は生地やモデルによりますが今のところジャケットで15万円〜20万円ほど。マシンメイドでナイロン混のボリオリやラルディーニのジャケットが13万円で売られているようなところで、ほとんどが手縫いで作られるボレッリのジャケットをこの金額で買えるのは大変お買い得です。

同じグレードのジャケットは1着35万円〜のアットリーニやラベラサルトリアナポレターナ、キートンではないでしょうか。

おそらくいずれは値上がりしていくので、今がチャンスです。

Cesare Attolini チェザレアットリーニ(シャツ)

attolini shirt

今度はどんな天の邪鬼を言い出すか、と突っ込まれそうですが、シャツを買うのに断然おすすめなブランドはチェザレアットリーニ。

今有名なシャツブランドはフィナモレ、バルバ、オリアン等ありますが、それよりもスーツやジャケットの最高峰ブランドとして有名なアットリーニのシャツを選ぶのがおすすめなのです。

それはなぜか。

フィナモレ等の所謂フルハンドメイドと言われているシャツですが、実際にはブランドラインによってバルバ等と同じく袖付けだけ手縫いだったりと省略されています。ちなみに今人気の出ているフィナモレの多くが、このブランドラインですね。

バルバは2万5000円程度で購入できたときには、かなりバリューなシャツでした。手軽にイタリア的のナポリらしいディティールを体感できるシャツとしておすすめでしたが、最近では3万円を超えており、バルバの一番の魅力であったコストパフォーマンスの良さがあまり感じられません。

オリアンやダノリスといったブランドは、正直に言ってしまうと割高です。フルマシンメイドのシャツであれば、同じような精巧さと上質な生地を用いた国産のシャツが半分の値段で手に入ってしまいます。

そんな中アットリーニのシャツは、伝説のシャツ職人と言われ神業的なシャツを作るアンナマトッツォのシャツを参考にしており、細かく女性的なギャザーと繊細な手縫いが大変美しい。

また小さめのアームホールや少し前肩気味のシルエットなど、着心地の良さを考えた作りになっており、アットリーニのようなハンドメイドのジャケットの良さを阻害しない軽く可動域の広いシャツに仕上がっていますね。

アットリーニのシャツはフルハンドメイドと言われるシャツの中でも珍しく、カフス付けまでを手縫いで行っています。

細かく美しいギャザーを寄せ、それを手縫いで仕上げたシャツというのは本当に手間が掛かります。アットリーニはボレッリやフィナモレといったブランドとそれほど変わらない値段帯ながらも、それを再現しています。

アンナマトッツォの手縫いシャツは日本では殆ど手に入らない希少な品で、7万円という驚きの金額が付いています。

そんなアンナマトッツォのシャツのような世界観を持って作られる手間のかかったアットリーニのシャツは、間違いなくおすすめできる逸品です。

ROTA ロータ(パンツ)

皆さんの中には、こんな疑問を持っている方がいらっしゃるでしょう。

「最近イタリア製のパンツを買うと、付属品やタグがいっぱい付いてくる。一つのパンツを買うと硬くて箔押しの高級そうなタグが二つに、手の込んだ小さな冊子が一つ、スペアボタンを入れる小さなポーチが一つ……。それだけじゃない。パンツを裏返してみると、裏地にかっこいい英語やイタリア語の書かれたラベルが3つも4つも縫い付けてある……。いったい、パンツそのものにどれほどのお金が掛かっているのだろう?」

まあ、ちょっと疑り深くなってしまいますよね。

最近はブランド価値が先行して、パンツそのものの品質よりも、イメージ部分が重視されているパンツブランドが少なくありません。あげくにパンツそのものはイタリア製でさえなく、ルーマニアやポルトガルなどで作られている。

そんな中、常にシンプルにパンツそのものの品質とエレガンスだけで勝負を続けている準イタリア製の硬派なパンツブランドがRota ロータです。

多くのパンツ専業ブランドがトレンドに流され過ぎ、股引のように先の細いテーパードパンツをラインナップしている現代でも、多少のシルエットの変更だけにとどまり普遍的でクラシックな美しさを維持し続けているのがロータの最大の特徴です。

また先ほど書いたような付加価値を付けるような装飾は一切排し、常にRota ロータと書かれたブランドタグ一つ、つまり品質だけで勝負している。

日本で一番ラグジュアリーで高感度なセレクトショップとされており、一着50万以上のジャケットなどを扱うタイユアタイが別注をしていることからも、Rota ロータがいかに信頼されているかが分かります。

ロータの手縫いを多用したスラックスは5万円もする高級品ですが、カジュアルラインのRota ロータスポートは2万5000円で買えます。

他のブランドが3万5000円で売っているようなパンツから付加価値を付けている装飾やタグなどを省き、素材や縫製にこだわったものがこの値段で買えると考えると、どうしてもRotasport ロータスポートをおすすめしたくなってしまいます。

しかもRota ロータのパンツならば、5年後にも10年後にも履くことが出来るはずです。

Francesco Marino フランチェスコマリーノ(ネクタイ)

francesco marino-5

最近ではタイユアタイの人気を受けて多くのブランドがセッテピエゲ(七つ折り)のネクタイを作っています。イザイア、エイドスなどのどちらかというとトレンド性を重視したブランドはいち早くこのセッテピエゲのネクタイをコレクションに加えていますね。

しかし本当に良いネクタイを欲しいのであれば、やはりおすすめはネクタイの老舗ブランドが作るセッテピエゲネクタイ。

特におすすめはナポリのネクタイブランドであるフランチェスコ・マリーノ。

francesco marino-2

 

フランチェスコ・マリーノのネクタイはサンジョルジオ・ア・クレマーノというナポリ近郊の街で作られるハンドメイドのネクタイ。

もともと刺繍が伝統工芸であるこの地で作られるフランチェスコ・マリーノのネクタイは世界的に有名なネクタイブランドとは思えない行程を経て作られています。

“生地をバイアス(斜め45度)にカットし、最適な芯地をマリーノが選ぶ。ネクタイの形にしてピンを打ち、仮留めとプレスをする。この行程を任されているのは12歳から始めて現在40歳になる女性だ。単純だが彼女以外には誰もできない。それを近所の主婦たちが持ち帰り、台所で縫い上げるのである。かくして、なんの変哲もない田舎町のネクタイ工房から世界でも指折りのネクタイが生まれる。誰も真似できない。まったく、痛快な話である。”

『ナポリ仕立て Sartoria Napoletana -奇跡のスーツ 片瀬平太』より

多くのネクタイが未だにハンドメイドで作られる理由は、ミシン縫いと違いラフさのある手縫いのステッチがネクタイに掛かる力を分散し、その結果結び目が解けにくくなるからだと言われています。

しかしそのハンドメイドも名ばかりになってしまって、機械のように作業で繰り返す手縫いでは意味が無い。

そのことを理解しているフランチェスコメローラは、近所の主婦達に台所仕事の合間にネクタイを縫ってもらって、究極の手縫いのネクタイを作り上げているわけです。

こんな「痛快な」ストーリーを思い出しながらネクタイを結べることを考えると、フランチェスコメローラのネクタイはたまらなく魅力的です。

 

いかがでしたか?

今回はジャケパンに本当におすすめな高品質なブランドを紹介しました。

皆さんも是非品質にこだわったアイテム選びをして、ジャケパン着こなしをグレードアップしてくださいね!