【スーツ着こなし】自分の体型に合ったスーツが見つからないとき

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自分の体型に合ったスーツが存在しない?

色々なお店でスーツを試着してみるけれど、いまいち自分の体型に合ったスーツに出会うことができない。そんな経験をお持ちの方は、少なくないはずです。

ずっとスポーツをしているから筋肉質で売っているスーツが入らない、なで肩でスーツを着ても全然似合わないなど色々な悩みがありますが、本当にあなたの体型に合うスーツは「存在しない」のでしょうか?

スーツは一緒くたにスーツと呼んでいますが、作るブランドやスタイルによって、シルエットや着心地が全く異なります。スーツを作るブランドが100あったら、シルエットや着心地の種類は100ではまるきり収まりません。

ですから実は、あなたは自分の体型に合うスーツをまだ見つけていないだけかもしれないのです。

そういうわけで今回は、自分の体型に合うスーツが見つからない人のために、ベストなスーツの探し方や選び方のポイントを解説していきます。

体型ではなくスーツが悪い可能性がある?

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皆さんはスーツをたくさん試着しても合うものがなければ、こう思われるでしょう。

「自分の体型は特殊だから、合うスーツがない……」

しかし実際には体型が特殊でどんなスーツも合わないという人は、それほど多くありません。

例えばスポーツをやっていたとしてもプロレスラーのような体型でもない限りは、どれかのスーツが合うはずです。

嘘だと思うのであれば、007のジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグを見てみましょう。彼の着こなすTOM FORD トムフォードのスーツはかなりタイトなシルエットですが、非常にスマートで格好良いですよね。

もちろんダニエル・クレイグの着ているスーツは彼のために作られていますから、オーダーメイドです。しかしシルエットに関してそれほど大きく補正しているわけではありません。

なで肩や痩せ形の体型には?

これも本当に極端なものでなければ、着こなすことができるスーツは存在します。

ではなぜ合うスーツが無いのか?それは、スーツが悪いからです。

スーツ選びを間違えているかも

例えば、自分の体型に合うスーツを探すために、スーツの量販店を5つ回ったとしましょう。自分の体型に合うスーツは中々見つかりません。

それはなぜか?理由は大きくわけて二つあります。

一つは量販店で売られているスーツや、イオンなどの格安スーツは殆ど同じようなものばかりだからです。少し厚めの肩パットに、箱のようなシルエット。コスト削減を徹底したスーツがたどり着く仕様は、結局ほとんど一緒です。

そしてもう一つの理由は、こちらが最も大きな理由ですが、そういったところで売られているスーツはそもそもクオリティが低いために、人間の身体にフィットしないのです。

良質なスーツは熟練した職人が生地を裁断し、アイロンを掛けて生地を曲げたり、丁寧に縫製を行ったりして作ります。これは人の身体を包み込むような立体感を作り上げるためです。

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しかし量販店などで売られている格安のスーツは中国の工場で大量生産していることが殆どです。多くの生地を一度に裁断したり、安い賃金で雇われた労働者が最大の時間効率を追求しながら作るため、立体感を作り上げているような余裕はありません。

そういうわけで立体感に乏しく、箱のようなシルエットになってしまっているのです。もちろんこのようなシルエットでも、標準的な体型の人であれば違和感が無いかもしれません。しかし、少し特徴のある体型になると一気に差が出ます。

ですから「自分の体型に合うスーツが無い」のではなく、フィット感の悪い立体感に乏しいスーツばかりを試着してしまっている可能性も大いにあるわけです。

理想的なスーツは安くは売っていない

正直なところ、5〜6万円を下回る定価で身体を立体的に包み込むようなシルエットを実現したスーツを売ることは殆ど不可能です。

中国製にしたって、日本製にしたって、熟練した職人が丁寧な仕立てを行い、柔らかく身体に馴染む芯地やパットなどを使って作られるスーツは、ほとんどが6万円〜といった値段です。

そう、そもそもしっかりと身体にフィットするスーツは安くないのです。

もっと言うのであれば、完全に身体にフィットするような立体感を持ち、着心地も良い理想的なスーツというのは、非常に高級です。日本製であれば13万円、イタリア製であれば25万円ほどがそういったスーツのスタートラインとなってしまいます。

もちろんそういった高級スーツを誰もが買い求める必要はありません。ですが、投資を極端に惜しんでしまうと、結局身体に合うスーツが見つからない場合もありますので、注意が必要です。

スーツは6万円〜で探してみると、合うスーツが見つかる可能性が格段にアップするはずです。

パターンオーダーはおすすめ?

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さて、理想的なスーツは日本製で13万円〜と上では書きましたが、それを見てこのように思う方もいるはずです。

「その値段ならオーダースーツで自分に合うものを作れば良い」

まあ確かにその通り、この値段であればまずまず本格的なパターンオーダーのスーツも検討することができますね。

しかしパターンオーダーにすれば完璧、という考え方には罠があります。先ほども解説したように、スーツは作るブランドやスタイルによって、シルエットや着心地が全く異なります。

パターンオーダーで完璧になるのはサイジングです。例えば肩幅が43cmの人が、43cmの肩幅を持つスーツを着れば必ずフィットして完璧な着こなしになるでしょうか。残念ながらそんなことはありませんよね。

いくらサイズが合っていても肩線や袖付けの雰囲気、肩のパットの厚みや構築感などが合わなければスーツは絶対に合わない。しかもそこに、先ほど書いた「品質」の問題が絡んできます。

13万円のパターンオーダーが13万円の既製スーツと同じ品質であることは、残念ながらありません。

例えば13〜17万円程度で購入できる日本の老舗スーツブランドRING JACKET リングヂャケットのmeisterというラインのスーツは、世界最高峰のファブリックブランドであるカルロ・バルベラ等の最高級生地を使い、熟練の職人が手縫いを駆使して作り上げる、世界的にも評価されているハンドメイドスーツです。

世の中には30万円〜100万円のスーツも数多く存在し、そういったスーツを専門に扱うショップもありますが、そんな中で同格に扱われているのが、RING JACKET リングヂャケットのスーツなのです。

それに対し13万円でパターンオーダーで作ることのできるスーツには、良いものもたくさんありますが、流石にそこまでのクオリティを望むことはできません。通常10万円以下のパターンオーダーでも、生地のグレードを上げていけば限りなく20万円に近い値段になります。

縫製は日本の縫製工場にて丁寧に行われることが殆どですが、一般的な既製スーツの仕上げが綺麗であることと、RING JACKET リングヂャケットのようにイタリアの仕立て服のようなシルエットや着心地を目指して作られることでは、また少し意味が違ってきます。

既製服には、既製服だからなし得るコストパフォーマンスがあるのです。

そういうこともあり、パターンオーダー=完璧という考えはいけません。必要に応じて、どちらも選ぶことのできる柔軟さが大切です。

本当の意味で色々なスーツを試着しよう

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それでは、体型に合うスーツが見つからない人はどうしたら良いのか?

ぜひ、本当の意味で色々なスーツを試着してみましょう。

例えばセレクトショップのオリジナルスーツ。セレクトショップのスーツは今人気のインポートをベースに、日本人の体型に合うように開発されたコストパフォーマンスの高いものが多いです。

同じセレクトショップと呼ばれるブランドでも、EDIFICE エディフィスのスーツはかなり細身な人でも似合うスタイルとなっており、逆にUNITED ARROWS ユナイテッドアローズのブランドラインの一つであるTHE SOVEREIGN HOUSE ザ ソブリンハウスは少し余裕のある堂々としたスタイルです。

なで肩、怒り肩などでスーツの肩が浮いてしまったり、余ってしまったりする。

そういう人はイタリアのインポートのスーツを試してみましょう。

BEAMS ビームス、UNITED ARROWS ユナイテッドアローズ、SHIPS シップス、TOMORROWLAND トゥモローランドなどドレスクロージングを扱う人気セレクトショップに行けば取り扱いがあります。

こういったブランドで扱われるイタリアのインポートのスーツは、副資材(肩パット)などを排した仕立てになっていることが多いので、怒り肩にもなで肩にも自然なラインを与えてくれる場合があります。

筋肉質な人、肩幅の広い人は若い人に人気なセレクトショップではなく、ややターゲット年齢層の高いセレクトショップや百貨店に行ってみましょう。

例えば中高年の富裕層をターゲットとしたセレクトショップであるバーニーズニューヨークには、上記の人気セレクトショップに並んでいるのと同じブランドのインポートがありますが、別注の仕方が違うので、若干余裕のあるサイズ感になっていることが多いのです。

このように、スーツは本当に色々なものがあります。このサイトでもブランドは多数紹介していますので、是非こちらも参考に、たくさんのスーツを試してみてください。

【完全版】スーツの人気ブランド88選

【知らなきゃ恥ずかしい】メンズスーツ ブランドまとめ①

【値段別】イタリアのスーツ&ジャケット ブランド辞典①

最終手段はスーツのお直し

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さて、そうしてかなりいい感じのスーツを見つけたけれど、合わない部分が一カ所ある。

そんな場合には、そのスーツを諦めてしまうにはまだ早いでしょう。

例えばウエストが少し緩くて、そのせいで全体がだぼっとしているように見えてしまう。そういった場合にはお直し屋さんでウエストを数センチ詰めてもらうことで、問題を解決することができます。値段はだいたい5000円から8000円程度。私がよく利用していた百貨店内のリフォームブティックでは、3カ所で詰めて8000円でした。

どうしても気になるスーツにほんの少しだけ問題がある場合には、お直しを検討しましょう。

ただスーツには直しても問題のない部分と、わずかであれば直しても良い部分、そしてバランス的にいじってはいけない部分があります。

例えば袖丈やパンツの裾丈は、お直しが前提となっていますね。ウエストのお直しは、極端でなければ問題のないことが殆どです。ジャケットの着丈に関しては、1〜2cmであれば直してもバランスの崩れないことが多いですね。

問題は袖を外すお直しです。特にある程度高級なスーツの場合には、袖付けに「雨振らし」など独特の技術が用いられていたり、高度な柄合わせがされていたりします。ですので、肩幅を詰めたり、本切羽加工のされたジャケットの袖丈を肩から詰めたりする場合には、かなり注意が必要です。

お直しを前提にスーツを買う場合には、そのお直しにいくら掛かるのか、バランスが崩れないか、安心してお願いできる店があるかなどをあらかじめ確認しておきましょう。

 

いかがでしたか?

今回は自分の体型に合うスーツがない、と感じている人のために、体型に合うスーツを見つける方法やそのために知っておくべきことを解説しました。

是非参考にして、自分にぴったりなスーツを見つけてくださいね!