ドストエフスキーに学ぶ ダメ男に引っかかる女性の心理

【なぜかダメ男に引っかかってしまう女性】

 

仕事もバリバリできて、優しくて容姿も良い。なのにいつもダメな男と付き合ってしまって不幸そうな女友達、いませんか??

実はこういう「志の高い女性」がダメな男に引っかかってしまうことは多いのです。

それはなぜでしょうか?

実はその答えになりそうな一節が、人生で様々な女性と付き合いギャンブルに身を滅ぼしかけた「ダメ男文豪」とも言えるドストエフスキーの名作『罪と罰』の中に出てきます。

 

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【罪と罰に出てくる志の高い女性】

 

罪と罰はご存知の通り、百数十年前のロシアの話です。その中に出てくる主人公の妹である若い女性、ドゥーネチカは誰もがハッとする美人で、非常に誠実で常に兄や母を、そして他人も救いたいと願う誠実な女性です。

そして「絶対にプライドを売らず、プライドを売るくらいなら命を断つ」強さを持ちながら、それが家族のためならプライドさえも売ろうとするというストーリーが悲しく感動的に描かれている。

その女性に言い寄った淫蕩でどうしようもなく卑劣な男がいます。彼はギャンブルで金を使い果たし、浮気をし、ついには殺人の疑惑までかけられている男です。彼女が本当にその男に惚れ込んだかどうかは微妙なところですが、その男がドゥーネチカを口説いたときの様子をこう語るのです。

「亡んでいく人間に対するあわれみです。娘の心にあわれみの気持が生まれると、それが娘にとってもっとも危険なことは言うまでもありません。そうなるときっと《救って》やりたい、目をさまさせたい、もう一度立ち上がらせたい、もっと高尚な目的に向かわせたい、新しい生活と活動に更生させたい、という気持になります」(ドストエフスキー罪と罰・工藤精一郎訳)

彼の言葉はこのように続きます。

「わたしは、もちろん、すべて運命のせいにして、光明を渇望するようなふりをしました。そしてついに、婦人の心を屈服させる偉大な、しかもぜったいにはずれのない手段を発動させました。…… 例のお世辞というやつですよ。」(ドストエフスキー罪と罰・工藤精一郎訳)

そして彼はこの効果がドゥーネチカに現れ始めたと語るのです。

 

【ダメ男に引っかかってしまう理由】

 

この罪と罰から、二つのことが分かります。

 

①志が高く心優しい人は、落ちていくダメな人間を助け、自分が目指しているようなレベルの高い世界に引き上げたくなってしまう場合があること。

これは本当によくあることです。

特にいつも頑張って上を目指しているが、ちょっとつまずいたとき。人は男女に関わらず、いつもは仕事などで結果を出すことで保っているプライドを、仕事などで上手く行かないときには人を助けることなどで保とうとしてしまいます。

そういう心理もあって、ダメ男を助けたくなってしまう…。

 

②ダメ男が「もう一度頑張る」姿勢を見せるので、さらに手助けしたくなってしまう。

実際にはドストエフスキーの文章にある通り、「ふり」の場合も多いです。ドストエフスキーの罪と罰でも、この男は結局ドゥーネチカに言い寄り、最後には自殺して死にました。

でも「頑張ってくれるかも…」と無理だと分かっていても期待してしまうのも、優しさ故なんですよね。

 

 

【まとめ】

 

このように「助けたい」という優しさがあるからこそ、ダメ男に引っかかってしまうことがあるのかもしれません。

もちろんこれは一つの考察ですが、もしあなたの友人にこういうことで困っている人がいたら『本当にその人は頑張る気があるの??』『○○さんの目標や目的は本当にその人を助けることなの??』『その優しさをもっと他の、たくさんの人のために使ってあげるべきだよ』という声をかけてあげるのも良いかもしれません。

ちょっとまじめな話題でしたが、いかがでしたか??