日本人のプレゼンテーションにありがちなこと

ある、車の発売記念セレモニーのプレゼンテーション

DSC_7007

記者「この資料には”ダイナミクスと高燃費性能を融合させた”と書いてありますが、矛盾はありませんか?」
ドイツ人「矛盾はありません。EfficientDynamicsという希釈燃焼システムにより、高い次元でパワーと燃費を共存させています。過去最高の完成度と言っても良いでしょう。」

 

記者「この資料には”ダイナミクスと高燃費性能を融合させた”と書いてありますが、矛盾はありませんか?」
日本人「え~。結論から言いますと、まず、このダイナミクスというのは~、車両のコンディションが最も状態が良い場合に、専用の計測機械で専門員が計測した数値でありまして、一概にどんな状態でも測定できる訳ではありませんが、つまり一定の条件で計測した場合につきましては、理論上最大値の燃費でパワーを計測できる訳であり、その前提で言いますと、カタログ上の最大値をマークする事が可能であるといいますか、もちろん、ユーザーの運転による個人差により結果が大きく異なる場合があり一概にそうとは言えませんが、一般的な使用環境であれば・・・」

記者「つまり矛盾はありませんか?」

日本人「確かにシステムには改善の余地がありますが、その点では弊社の方で全力を持って対処することによって可能であるとも言えます。つまり矛盾に関していうのであれば、そもそも矛盾というのが、えー、物事の辻褄があわないという意味をさすのでありますからして、えー、私どもは常に、ええ、各方面の専門家の意見を取り入れ、えー、全力で、えー、製品の改良に取り組んでいる次第でございます。」

記者「この資料には”ダイナミクスと高燃費性能を融合させた”と書いてありますが、矛盾はありませんか?」
イタリア人「矛盾もまた、美しい事象の一つであるが、今回は残念ながら完璧な車になってしまったようだ。でも、きっと満足するよ。」
記者「この資料には”ダイナミクスと高燃費性能を融合させた”と書いてありますが、矛盾はありませんか?」
イギリス人「君は手元の資料を読んでいないのかい?」