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カメラマンの仕事が無くなる日

とても個人的な意見ですが、あと数年で職業カメラマンが激減すると思います。
理由は昔と違って「カメラ」や「写真」が身近なものになりすぎたためです。

デジタルカメラが世の中に出てから20年経ち、フィルムや現像が不要な一眼レフカメラは今ではタッチパネルやWi-fiが付き、オートモードで誰でも気軽に撮影ができます。
それだけでなく、10〜30代まで高画質カメラが搭載されたスマートフォンが必ずと言っていいほど持っています
誰でも簡単に綺麗に撮れるカメラが1家庭に1台ある時代です。

嗜好の変化

機材の普及以外にも「嗜好の変化」もあります。
昔は写真館や街の写真屋さんで、七五三や成人式・振り袖など撮影しましたが、今では古臭い文化になりつつあります。

都心は分かりませんが、地方では未だグラデーションカラーの背景と多灯ストロボ撮影をしています。
昔ながらのカメラマンのおじさんは、きっちり絞って影の強い写真を撮ります。

今の若い世代はインスタグラムの編集のような、海外ハリウッドスターやアイドルが配信するようなフワフワで可愛い写真が好きなので、今までの感性とは違うものを求めています。

難しかった画像編集も身近なものに

デジタルカメラが普及してから、2010年位まではコンパクトカメラが人気でした。
ところが今となってはコンパクトカメラを持って居るのは、30~50代のスマホに付いて行けなかった世代だけで、若い人はコンパクトカメラなんて持ってはいません。
お花見でも、レストランでも旅行でもスマホで済ましてしまいます。

スマホはコンパクトカメラと違って高性能な写真編集も可能になりました。

フィルター加工はもちろんの事、色合いを変えたりアンティーク風やフィルム風にするのがとても簡単にになりました。
他にもコラージュやタイポグラフィを重ねたり、合成写真、Snowのようなキャラクターになって動画を撮ることもできます。

写真編集で今まではプロカメラマンが1枚数千円などお金を取っていたのが、個人でも簡単に加工できてしまいます。
例えばレベル補正、シャープネス、ソフトネス、擬似ぼかしなんかは無料アプリでもできますし、特殊な加工でフワフワのレイヤーをソフトライトでかぶせるような加工やマスク指定もできます。

イラストレーターが無いとできないようなレイアウトや、クリッピングマスクもスマホでできる時代なのです。

こういった素晴らしい加工や機能に慣れている人からすれば、カメラマンの地味な写真はさして感動に値するものでは無くなってしまいました。
もちろん技術や魅力のあるカメラマンは何十年も残ると思いますが、技術も無く横柄なカメラマンや田舎のおじさんカメラマンは数年で職が無くなってゆくというのは想像に難くありません。

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