BMW 1シリーズ、3シリーズ、5シリーズ、7シリーズの違い

BMW_Z4i

今、輸入車の中でも人気の高いBMW。1〜7シリーズまでありますが、ぱっと見はどのシリーズか見分けられても、どれがどんな乗り心地や、どんな傾向があるかは分かりにくいですね。

意外と知らない、BMWのラインナップ事の違いを紹介します。

1シリーズの特徴

根強い人気を誇る1シリーズ、近年ではBMWの主力320iよりも頻繁に見かける程のヒットシリーズとなりました。競合車はAUDI A1やメルセデス・ベンツのAシリーズ、CLAシリーズなどなど。

CLAシリーズは厳密には2シリーズに当てはまるとも言えますが、以前の1シリーズはクーペモデルも存在していたので1シリーズの競合車とも言えます。

さて、この1シリーズですが価格は300万円から手に入るモデルで、BMWの中でも最も入手しやすい価格帯と言えます。1シリーズの中でも流通しているのは116iと120iです。
パワーが少し異なりますが金額も120iの方が高級です。税金が同じことから考えると120iの方がパワーがあり、乗りやすいので特と言えます。

この1シリーズですが、国産車の特性や乗り心地にとても似ている部分があります。
特にスバルレガシィ・ツーリングワゴンの挙動と似ていると感じました。
車体の寸法からすれば1シリーズの方が小さく似ていないようにも思えますが、ハンドルの軽さや軽快な走り心地はまさに国産のような雰囲気です。

特にアクセルのレスポンスが高く、車体がほんの一瞬でついてくる感じがフィーリングが高く素晴らしいです。スポーツモードでは、それが特に顕著で山道を走ってもかなり軽快な走りを楽しめます。

さすが入門のエントリーグレードでも”走る歓び”を演出できていると思いました。
個人的には超FRびいきなので、FFが好きではないため、このコンパクトなハッチバックタイプの1シリーズがFR(後輪駆動車)というのが感動的です。

また、1シリーズ最速の M135iであれば峠最速の国産車達と張り合える程のパフォーマンスを秘めます。ツインスクロールターボのN55の直列6気筒エンジンは、軽量コンパクトなシャーシと組み合わせて最強の走行性能を持ちます。

ですが、少しネガティブなポイントもあり、この”軽快さ”と”ハンドリングの切れ込み”を重視にしたために、長距離ツーリングではBMWの恩威を受けることができません。
シャーシは上部でハイスピードのツーリングも可能なのですが、3シリーズと比べると脚がバタバタする感じが否めずに、連続した走行では疲労が伴います。

一番人気の116iはセカンドカーや奥様カーということも多いので、この点はあまり問題はないといえるかもしれません。街中をお買い物するのであれば素晴らしい車です。

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2シリーズの特徴(追記)

新しく2シリーズにクーペとアクティブツアラーのモデルが追加されました。
個人的には、2シリーズ=1シリーズのクーペモデル、と思っていたのですが
クーペが設定された後に、「アクティブツアラー」というハッチバックタイプが発表されました。

アクティブツアラーは、BMW初のFF駆動です。
今まで頑なに後輪駆動車(FR車)を守り続けてきたので、残念に思った人も多いはずです。
ただ、現状ではメルセデス・ベンツも低価格帯の車種は殆ど全てFFですので、それに似せて家族が快適に使えるモデルを設定したようです。
荷物を沢山詰めたり、家族で快適に乗れるようになっています。

対する2シリーズ・クーペは、過去の1シリーズクーペと同じように、2人乗りが前提となったモデルで、コンパクトさを重視した軽快なモデルです。
価格も抑えられており、M235iでさえも601万円という価格を実現しています。

これが4シリーズのMモデルとなると1000万円をゆうに越してしまうので、それと比べると手の届きやすい価格帯と言えますね。

320i_335i

3シリーズの特徴

3シリーズの特徴と言えば、なんといってもバランスの取れた性能です。
スポーツ性能を高めていつつも、ロングドライブにも使えるという優れものです。

1シリーズほどではないもの峠道やコーナーが多い道路でも、ぐんぐん切れ込んで車体を内側に向けることができます。主力の320iはE90ではパワーが少なく、峠の下り、もしくはロングドライブ専用とも言えますが、現行の F30の320iは低速域のトルクがあり、飛ばさない人であれば十分すぎるパワーです。その代わり低速に割り振った4気筒ということもあり、高回転域のフィーリングが悪く変な揺れやエンジンのガラガラとした音が目立ちます。

335iになると全ての問題が解決して、峠から街乗りまで絶大なパフォーマンスを見せます。
ですが、直列6気筒のツインスクロールターボのために燃費が悪化します。
320iのリッター当たり15kmから比べると335iは10kmを切るほどまでに下がります。
現行機種のアクティブハイブリッドであれば、E90の320iと同じ様にリッター当たり14程度を確保しつつも、E92の335iよりも速いという素晴らしい加速性能も持ちあわせるので、予算に余裕があればアクティブハイブリッド3をお勧めします。

ただ、やはり3シリーズにも難点があり、内装がさっぱりとしていて高級感が乏しいということです。
スポーツカーからの移行組であれば遮音性や内装の高級感にたいへん満足するはずですが、国産高級セダンからの乗り換えであれば、そっけない感じが目立ちます。特にメルセデス・ベンツの新型Eクラスなどと比べてしまうと、この値段でこれかぁ・・となります。競合車に当たる、新型Cとくらべても内装が劣るので、スポーツが好きでFRターボをブン回したい、と思うのであれば3シリーズがお勧めです。

ですので、高級感を求めるのであれば、CクラスかEクラス、もしくはアウディのA4、A5がお勧めです。
アウディのA5は試乗したことがありますが、驚くほど完成度が高く、DCTのミッションは変速を意識させないほどスムーズな繋がりでMTオーナーでも満足できるほどの仕上がりです。高級感も高く、車内も非常に広いので、高級感を求める人でも満足できるほどです。

ちなみに3シリーズのMスポーツは硬めの乗り心地で、全然ラグジュアリーではないので、注意が必要です。

bmw_320iand335i

4シリーズの特徴

3シリーズのクーペが廃止されて、4シリーズとして新しくデビューしました。
エンジンや内装などは以前のE92クーペに似ていますが、細かな部分が進化しているようです。

4シリーズにはオープンカーにもなる、カブリオレが設定されています。

5シリーズの特徴

輸入車の高級セダンといえば5シリーズを思い浮かべる人も多いはずです。
この5はスポーツセダンとして3シリーズの上のグレードとなります。

3シリーズのネガティブポイントであった”高級感のなさ”は改善され、シートの幅も非常に広く、車内の空間も広大になります。またボディのサイズも一気に大きくなるため、駐車場に泊めているとたいへん迫力があります。

この5シリーズの乗り心地は3シリーズから比べるとかなり良好と言えます。EクラスやA6などには乗ったことがないので比較できないのですが、高級車に乗っているというのが実感できます。
サスペンションの硬さも抑えられて、段差や路面状況が悪い道でも快適に走れます。

また、高速走行中の安定性が非常に高いです。ホイールベースが伸びたというものありますが、このシリーズの用途が長距離の移動が中心というのも考えられており、そういったフィーリングに割り振られています。

ネガティブポイントは、やはり軽快性に欠けるということです。軽快性と快適性というのは相反するもので、ハンドリングのキレを重視すると、普段から余計にハンドリングを取られたりと弊害がでます。
ですが、5シリーズのようにあまりに快適性を重視すると、スポーツ性能とハンドリングの軽快性さが少なくなってしまいます。

これは、問題というよりも好みであり、自分が使う生活やライフスタイルに合わせてシリーズを選択するのがお勧めです。

もう一つが523iに関してはトルクと非力感が否めません。特に坂道での加速では、性能の差が顕著に出ます。このシリーズの価格帯が600万円というのはとてもお買い得なプライスですが、運転のペースが速いオーナーであれば、少なくとも528iを選択するのをお勧めします。

6シリーズの特徴

どっしりとした車格でありながらスポーティーな、ラグジュアリースポーツカーです。
640iに試乗しましたが、車高が低いのでハンドルの切れ込みなど素早い応答性を見せます。

狭い峠で振り回すよりは、ハイスピード域で真価を発揮します。
200キロ以上の高速域でのコーナリングなど姿勢が安定して不安がないので、高速域でもグイグイ曲げることができます。
こういった部分ではアウディよりも圧倒的なパフォーマンスを見せます。

新名神高速や伊勢湾岸自動車道などで、元気よく走っているのを見かけますね。

 7シリーズの特徴

BMWのフラッグシップである7シリーズ。
これは1〜5とは全く別物です。運転席に座ったのですが、あまりに広くて上手く運転できませんでした。
普通の人にはいらないような広さです。

このグレードの場合は、ショーファードリブンといって、専属の運転手を付けて、後部座席に乗って移動するという場合も多いです。5シリーズまでは”ドライバーズカー”としての印象が強かったですが、7シリーズは全くの別物です。走行性能のマイルドで、高級車としての性能は高いです。

ですが、個人的にはあまり7シリーズは好きではありません。理由は二つあります。
BMWにスポーツ性能や運転して楽しい!を求める場合には7シリーズはつまらないものです。
もちろん全てにおいて完成度が高い車ですが、この7シリーズの場合は後部座席でコーヒーを飲むのが向いています。長距離のドライブの場合はこれ以上ない快適な空間が演出されます。

もうひとつは、このクラスを選ぶ場合はメルセデス・ベンツの方が圧倒的に優れているからです。
内装の高級感や、シートの座り心地、遮音性や電動サンバイザーの装備、照明、外見のデザインなど、7シリーズをお勧めする理由がありません。
なので、どうしてもBMWで最高級車という縛りで選択するのであれば、7シリーズは良いのですが、他社でも良いのであればSクラスをお勧めします。

BMW i3の特徴

電気自動車ですが、非常にトルクがあり加速がするどいです!
ただのEVだと思ってのると腰を抜かすほど驚きます。

ただ内装がチープで、軽量化を完全に重視しているのと現状では価格が高いのがウィークポイントです。
初代ですので、これが2世代目・3世代目になれば完全に新しい常識を作っていくモデルになると確信できます。

ハイブリットカーのプリウスでさえ、初代の頃は価格が高く燃費も悪く、売上も芳しくなかったですが、現在では大きなシェアを獲得しています。
i3も今ではシェアが小さいですが、いずれ1シリーズや3シリーズのように普及していくかもしれません。

どれがお勧め?

ということで1〜7シリーズを紹介しましたが、オススメは3シリーズと5シリーズです!
ここはBMWの魅力をたっぷりと楽しむ事ができます。

一番の人気は320dですね。リッター辺り20kmという驚異的な燃費に加え、ディーゼル燃料なのでガソリンよりも安い。ガソリン換算すると実質的な燃費は25km/l程にも迫る勢いです。
またディーゼルエンジンはトルクがあり40kgという3リッターガソリンエンジン並みの力強さです。

1シリーズであれば118i。新車で300万円を切る価格帯で走る喜びを実感できます。

335i , ActibeHybrid3 , 535i , ActiveHybrid5この当たりスポーツ性能に寄った素晴らしいモデルだと思います。スポーツ寄りが好きであれば3シリーズ、少しラグジュアリーで大きな車格が好きであれば5シリーズが良いです。

ぜひとも試乗して決めてみて下さい。