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雪山でBMW 320i GranTurismo & 335i Coupe レビュー

今回は3シリーズGranTurismoの魅力を、キャラクターの異なる335i Coupeとの比較を交えて紹介してゆきます。

BMW 320i GranTurismo

3シリーズというのは、BMWの中でも主力商品の一つで、程よいコンパクトさの中にもスポーツ感を強く意識しているモデルです。
一番スポーツ派のモデルである335iクーペを対称として、グランツーリスモというのは、
”クーペの形をしつつも、乗員4人が快適に乗れて、荷物もたっぷり乗る”といったようなコンセプトです。

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より多くの荷物を乗せることができる車種でツーリングというモデルがありますが、名前通りツーリングワゴンの形をしています。
ですので、デザイン性ではこのグランツーリスモの方がクーペに近い美しさがあると言えます。
つまるところ4人全員快適に乗れて、なおかつスポーティーな外観やエレガントさも欲しいというワガママに答えてくれるのです。

BMW 3Series GranTurismoのデザイン性

車格はクーペやセダンと比べるとかなり大きくなっています。
F30の328iセダンと比較しても、一回り大きく5シリーズに迫る車格になります。

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グランツーリスモのスポーツでも、クーペと比べると、ボンネットやルーフの位置が高いのが分かると思います。
街中でドライブすると、立体駐車場などで他の車とすれ違う時に少し辛いと感じることがありましたが、
狭い駐車場でなければ、そこまで問題はないはずです。

また運転時の視点が高くなるので、長距離のドライブは視界が良く疲れにくいのが特徴です。
重心が上がることによって、マイルドなハンドリングになっています。

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320i GranTurismoの加速性能

この車をお借りして、駐車場を出た瞬間から加速のフィーリングが過去のE90 320iより格段と良くなったことに驚きました。
重量を感じさせない位に強いトルク感があり、停車時からの加速もスムーズに走り出します。

このグランツーリスモはF34という現行の3シリーズですが、以前のE90型の320iは同じ2リッター4気筒でも、加速が遅く感じられていて、ほんの街中を走るだけでも、積極的にアクセルを開けていかなければならないものでした。
このF34グランツーリスモはミッションも格段と改善させていて、DCTに迫るような滑らかなギアチェンジを体験することができます。

やはり、184馬力ということもあり、中回転から高回転に掛けては伸びが足りないですが、日常で一番多用する部分に
トルクとパワーが割り振られているので、ドライブしていてストレスを感じることが少ないと思います。

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スポーツ+モードを試すとノーマルに比べてアクセルの反応が格段と向上して、高速道路の合流車線などでもスムーズに加速してゆけます。
このスポーツ+モードはDTCもオフになるので、タイヤが滑りだしてもシステムの干渉を受けません。
レスポンスが向上して、高回転までエンジンを使うので、320iに乗っているということを忘れさせるような素晴らしい加速性能です。

逆にエコモードを試すと、アクセルオフでのエンブレが殆ど効かなくなり、例えば120キロでアクセルオフすると
100キロまで速度が下がるのに、1分近く掛かります。つまり燃費を改善したり、のんびり走りたいのであれば
このモードを多用することによって燃費向上する事ができます。

この点、E90の335iではエコモードが無いので、いついかなる時も強烈なエンブレが効いてしまい、あっという間に車速が落ちてしまいます。
スポーツ走行を楽しむのであればそれで良いのですが、日常で使うのであれば、このエコモードは非常に便利です。

またエコモードはアクセルオンの時のレスポンスもまったりとさせたりと何もかもマイルドにするので、渋滞している道を走るときに
このモードにすればストレスが少なくてすみます。
軽くアクセルを踏むだけで、まろやかに加速してくれるので、ちょっとした混雑でも燃費良く、神経を尖らせずに運転できて快適です。

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(写真はF30セダンの328i)

BMWの新車在庫に320iGTばかり並んでいる理由も、この加速性能の改善が影響しているはずです。
F30のセダンの328iにも乗ったことがありますが、エンジンはごく滑らかで、この低速のトルク感に加えて中高域の突き抜けるような加速感も体感できたので、もし予算に余裕があれば是非とも328iのグランツーリスモも検討してみると良いと思います。

320i グランツーリスモの内装・インテリア

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これについては、ほとんどF30の内装と同じなのであまり触れる点はないと思います。
ただ、着座の位置が高めになっているので、クーペやセダンに慣れていると、高いなぁ~と思うかもしれません。

2,3日運転していると慣れてしまうレベルなので、あまり問題はないと思います。

iドライブはE90時代から比べると天地の差程使いやすくなっています。
それにF10の1シリーズに付属しているiドライブとも異なりクリック感やレスポンスが大幅に向上していて、まるでスマートフォンのようにスムーズに動作します。(下記写真が1シリーズ)

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BMW 320i 328i 335i はどれがいいか?

このグランツーリスモには、320i 328i 335i というタイプがあり、左から184馬力 245馬力 306馬力となります。
320iと328iは同じN20B20という形式の4気筒ターボエンジンで、排気量も2リッターですので、
ちょっとしたターボチューニングの違いということになります。

価格は100万円違いますが、燃費も殆ど変わらないので予算に余裕があれば328iをお勧めします。
335iのグランツーリスモはN55のエンジンを採用しているので、E90の335iと同等のパワーがあります、
この車格と大人しい車の特性から考えれば、335i程のパワーはあまり要らないのでは?とまで思います。

BMWオーナーであれば320iは特に非力なグレードと思うかもしれませんが格段と性能が向上しているので
328iや335iに乗られる前に、是非とも320iのグランツーリスモを試してみると良いと思います。

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