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最高峰の着心地を体験する。『Belvest ベルベスト』の魅力

Belvest ベルベスト

ベルベストは、マシンメイドの既製服の中で最高峰と言われるイタリアパドヴァの名門ブランドです。

イタリアのヴェネチアから、ミラノ行きの電車で約30分程度のところにある文教都市パドヴァに生まれたブランドです。パドヴァは小さい町ですが、交通の便の良さと水準の高いパドヴァ大学の影響で、常に一定の力を持っていた都市ですね。

ベルベストはビッグメゾンであるエルメスやランバンなどのOEMを手がけたことでその名を知られるようになり、その後もロロピアーナのジャケットをOEM製造したり様々な一流ブランドのテーラードアイテムを供給してきましたが、現在ではその「ベルベスト」という名前を欲しいがために数多くのセレクトショップが別注や取扱いを行う最高峰ブランドとなりました。

例えば渋谷のSHIPSや新宿のBEAMS JAPANに行って、一列に並んだインポートジャケットをさらりと見回してみましょう。一番多く並んでいるのはBOGLIOLIかLARDINIでしょう。その次にTAGLIATOREがきて、LBM1911がくる。ちょっと横の方へと進んでいくと、エルネストやエッリコ・フォルミコラが並んでいる。

そしてその横の棚が独特のオーラを放っていたとしたら、BELVESTはそこにあります。Stile Latino スティレ・ラティーノやSARTORIO サルトリオと共に、ひっそりと分かる人を待っている。そんなブランドなのです。

ベルベストというブランドの立ち位置

 

ベルベストはよく、マシンメイド最高峰のブランドと言われます。

マシンメイド最高峰というのが妙に分かりにくいところですが、簡単に言うのであればKiton キトン、Brioni ブリオーニ、Attolini アットリーニなどの完全にハンドメイドで作り上げているブランドの属する部類まではいかないが、今セレクトショップなどで人気を集めているBOGLIOLI ボリオリやLARDINI ラルディーニ、TAGLIATORE タリアトーレなどのブランドよりもワンランク上のブランドという位置づけですね。

これらの人気ブランドのジャケットを見ていると、素材がナイロン20%だったり、ディティールが省略されていたりと、流石に人気になり過ぎてクオリティが下がりつつある感じもします。手に持ったときの仕上がりも「案外硬いな」と思うことが多いです。

それに対しベルベストはあくまでKiton キトンなどの最高峰ブランドに準ずるブランドとして、良い素材や丁寧な仕立てを守り続けています。

ボリオリやラルディーニなど、あるブランドが一般化するということは必然的に品質が下がっていくということではありますが、やはりこだわりのある人からすれば、化繊の入った生地のジャケットは選びたくない。しかしさすがに毎日着るジャケットを全てKiton キトンやAttolini アットリーニにするわけにはいかない。

そういうわけでこのベルベストというブランドのポジションが生きてくるわけです。

ベルベストはラルディーニやボリオリの一段上、キトンやアットリーニの一段下にあるブランドと言えるでしょう。

ベルベストの良さとは

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なぜボリオリやラルディーニよりも割高なベルベストを選ぶのか。その理由については先ほど書いた、仕立てや素材の良さが理由なのですが、具体的にどんな部分が優れているのか見ていきましょう。

まず特筆すべきはその丸みを帯びたシルエットです。

こちらのジャケットは例のJACEKT IN THE BOXではありませんが、一枚仕立ての非常に軽やかでシンプルなジャケットです。しかしこれほどまでに薄く、簡単に作られているように見えるにも関わらず、襟は美しいロールを描き、肩のあたりも包み込むような丸いシルエットになっています。

このあたりが特に、ベルベストがマシンメイド最高峰といわれるゆえんとなっているわけですね。確かにボリオリ、ラルディーニ、タリアトーレといったブランドもジャケットの仕立ては美しく、シルエットも着て美しくスマートなものになっている。ベルベストはそれに加えて「余裕の漂う」軽さと立体感があります。

つまり無理にタイトに着ている印象もなく、トラッドなジャケットを着ているように見えるのに、シルエットはおよそ現代的でトレンドにマッチしている。そんな余裕が、金額の差ではないでしょうか。

さらにベルベストのジャケットはまた、要所にハンドメイドが用いられているのも特徴です。例えば、ベルベストはボタンホールの美しさで有名で、ボタンホールを見ればベルベストが分かるとも言われているほどです。

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確かに美しいですね。もちろんこんなものは普段着ていても他人の気づくところではなければ、実用面で他のジャケットよりも優れているというわけではない。

しかしまあ世の中にはマニアな人というのは幾らか存在するわけで、いつ路上で凄いジャケットを着た人間と出会うかは分からない。そしてジャケットの品質と着こなしでそのすれ違い男と決闘することになったとき、ボタンホールが手縫いで美しければ攻撃力が上がるわけです。なんのこっちゃですね。だが男は勝たなきゃならない。まあこのジャンルの決闘は俗に言う「金で金を洗う争い」になることが多いので注意も必要ですが。

Belvest ベルベストの存在感

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ベルベストの魅力を感じるもっとも良い方法は、それをとにかく着てみることです。いや、手に取るだけでも良い。イセタンメンズに行って、自分のピッタリのサイズのベルベストを見させてもらいましょう。

手に持った瞬間から「このジャケットは何か違う」と感じるはず。そして袖を通したときには、ある意味での「重さ」を感じるはずです。もちろん着心地は驚くほど軽く、動きやすく、しなやかで立体的。

しかしベルベストのジャケットは重い。

それはパドヴァ生まれの一流ブランドが生み出す、「存在感」の重さに他なりません。
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