【バンド】FISHMANSの名曲8選

レゲエ、ダブ、ファンク、R&Bなどをミックスしたリズミカルな音たちに、天才的な歌詞とメロディの乗った曲を多く世に放ったフィッシュマンズ。ボーカルの佐藤伸治は残念ながら1999年に亡くなっていますが、古くからのファンはもちろん、影響を受けたと公言するミュージシャンの多さから、若い世代にもさかのぼって聞かれることも多いようです。

佐藤の死後は活動休止をしていたものの、ドラム担当の茂木欣一や、豪華ゲストボーカルを迎えるなをして復活を遂げています。

人間の本質的な部分を突く、フィッシュマンズの世界に触れてみましょう。

1.night cruising

曲名のごとく、夜のふわふわ感がたまりません。夏の夜更けの涼しさを想像させます。ナイトクルージングという言葉の響きが魅力的。無性に使いたくなってしまいますね。

2.いかれたbaby

「人はいつでも 見えない力が 必要だったり してるから
 悲しい夜を 見かけたら 君のことを 思い出すのさ」

ふと寂しくなったときに気持ちを救ってくれるのは、ほんの一瞬、ある人のことを考えるということ。一人で生きてゆけない、人間という生き物に必要不可欠なことを語ってくれます。

3.バックビートにのっかって

このライブ映像の深いリバーヴのかかったドラムは鳥肌モノ。ライブでこの音圧には圧倒されます。もちろん、アルバムバージョンも素晴らしい完成度です。

4.ずっと前

アルバム「空中キャンプ」の1曲目。記憶をたどり、回想がはじまったことを感じさせるようなギターのイントロが印象的です。

5.BABY BLUE

アルバム「空中キャンプ」の2曲目。1曲目が終わりを告げ、ドラムから仕切り直されがパッと切り変わり、歩くようなリズムで曲が流れてゆきます。

「夕暮れの君の影を追いかけながら
 今もこのままで 止まっちまいたい そんな僕さ

 今日が終わっても 明日がきて 長くはかなく 日々は続くさ
 意味なんかない 意味なんかない
 今にも僕は泣きそうだよ」

今のこの瞬間だけ切り取り、ここにいる2人だけで止まってしまいたいという気持ち。抜けられない日常はループし、進んで行くことしかできない時間。こんな2つへの複雑な思いを描写した歌詞には、虚しさと怖さを感じつつ、どこか共感してしまいます。

6.MELODY

フィッシュマンズの楽曲の中でも、特にファンク色の強いナンバー。タイトながらふわっと感のあるドラムにグルーヴィーなベースが終始、鳴り続けます。PVの映像のテイストや歌詞、少々疾走感のある曲調など様々な部分から、人間の持つ危うさを的確に表現しています。

7.すばらしくて NICE CHOICE

曲の始まりにはゾッとさせられるライブアレンジ。アルバムの音源にはないバイオリンはHONZIが担当。間奏部分のソロには痺れます。

「すばらしく NICE CHOICEな瞬間」ってどんな時なのでしょうか、ぼんやり考えてしまいますね。多くを語らない歌詞が、さらに奥行きを持たせます。

8. WALKING IN THE RYTHM

12分強のロングセット。だんだんと音の抜けてゆく終盤など、全体のバランスを考えると、この長さになることも何となく分かる気がします。ポップながら実験的要素も兼ね備える1曲です。